笠岡市
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笠岡市(かさおかし)は、岡山県南西端に位置する市。天然記念物カブトガニの生息地として有名で、生息地の保全などを通して保護に力を入れている。
広島県福山市に隣接し、生活圏域としては福山都市圏の色合いが濃い。
なお、平成18年10月10日から、井原市や浅口市などとともにご当地ナンバーである「倉敷ナンバー」が導入された。
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[編集] 地理
笠岡市は丘陵地が多く平坦な土地が少ないため、平地を確保するために古くは江戸時代より備後福山藩によって吉浜地区など大規模な干拓が行われる 戦後、市の南東部(富岡湾干拓)や南西部(笠岡湾干拓)も行われ、特に笠岡湾干拓は国営事業で笠岡諸島の一番本土寄りであった神島(こうのしま)までの笠岡湾を大規模に干拓し、1966年に始まり1989年に完成した。
瀬戸内海に面し、笠岡湾が入り込んでいる。また、神島より南に笠岡諸島がある。
- 山:御岳山(320m)、妙見山(282m)、竜王山(267m)
- 川:吉田川、今立川
- ダム:尾坂ダム
- 笠岡諸島:差出島、明地島、稲積島、高島、小高島、コゴチ島、白石島、梶子島、北木島、大島、茂床島、大飛島、小飛島、問島、真鍋島、ハブ島、六島(細字は無人島)
[編集] 歴史・江戸時代以降
- 笠岡は天然の良質な港町を持ち、中世より中国地方山間部への街道も整い、(特に現在の庄原市東城町・高梁市川上町・成羽町)との物流で大いに栄えた。戦国時代には陶山氏や村上水軍の所領となった。
- 1619年 徳川家康の従兄弟水野勝成が西国鎮衛の役目を命じられ備後国東南部・備中国西南部の十万石に転封し、笠岡には備後福山藩の笠岡代官所が設置される。
- 1698年 水野家5代藩主水野勝岑死去による無嗣除封に伴い、福山藩領のうち、現在の笠岡市分の大半は分割され、福山藩領、天領、旗本領となる
- 1700年 笠岡町に幕府代官所が設けられ,以後現在の市域の大部分は幕末まで42代170年の幕府代官支配が行われる。
- 1871年 明治維新 廃藩置県により、福山県に編入、のちに改称され、深津県 へ
- 1872年 深津県 と倉敷県が統合し小田県設立 それに伴い、県庁が福山から笠岡に移転
- 1875年 小田県のうち、旧備後6郡を除いた地域は岡山県へ編入
- 1891年 7月14日 山陽鉄道(現:JR山陽本線倉敷~笠岡間開業。
- 1891年 9月11日 山陽鉄道(現:JR山陽本線笠岡~福山間開業。
- 1952年 4月1日 小田郡笠岡町・小田郡金浦町が合併し笠岡市市制施行
- 1953年 小田郡城見村・神島内村・大井村、陶山村・・吉田村・新山村を編入
- 1955年 小田郡神島外町・北木島町・真鍋島村・白石島村・浅口郡大島村を編入
- 1960年 小田郡北川村を編入、現在の市域となる
- 1961年 隣接の福山市と跨る形で日本鋼管福山製鉄所(現在のJFE西日本製鉄所)が進出。
- 1990年 国営笠岡湾干拓事業が完成する。
- 2001年 笠岡ふれあい空港がオープン。
[編集] 行政
[編集] 公共機関
- 国
- 笠岡税務署
- 笠岡労働基準監督署
- 笠岡公共職業安定所
- 岡山地方法務局笠岡支局
- 笠岡公証役場
- 郵便局(笠岡郵便局 他17ヶ所、簡易郵便局:4ヶ所)
- 岡山県
- 備中県民局井笠支局
- 笠岡警察署
- 市・行政組合
- 笠岡消防署
- 笠岡消防署北出張所
- 笠岡市立図書館(福山市の図書館とは相互貸借ができる)
- 笠岡市民病院
- 公民館(笠岡中央公民館 他16ヶ所)
- 笠岡終末処理場(下水処理場)
- 岡山県西部衛生施設組合(屎尿処理)
- 岡山県西部環境整備施設組合(ゴミ処理)
[編集] その他データ
(2002年4月1日現在)
- 市職員数:680名
- 市会議員定数:26名
- 下水道普及率:30.8%
- 上水道は倉敷市を流れる高梁川より導水し、浄化して配水している。
[編集] 経済
[編集] 産業
南西部の茂平(もびら)地区には産業団地があり工業・流通の企業が集まっている。またその南側埋め立て地にはJFE西日本製鉄所福山地区の工場がある。
島嶼部では、最大の北木島は採石が主要産業で靖国神社や大阪城で使われている、また真鍋島は花卉の栽培が盛んで、かつては除虫菊が主要栽培品目となっていた。
[編集] 名産品
- 海産物
- 笠岡ラーメン
- 石材
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 専門学校
- 笠岡歯科技工専門学校
[編集] 高等学校
- 岡山県立笠岡高等学校
- 岡山県立笠岡工業高等学校
- 岡山県立笠岡商業高等学校
- 黎明高等学校(旧・淳和女子高等学校)2007年4月より岡山龍谷高等学校
[編集] 中学校
- 笠岡市矢掛町中学校組合立小北中学校
- 笠岡市立笠岡西中学校
- 笠岡市立笠岡東中学校
- 笠岡市立金浦中学校
- 笠岡市立新吉中学校
- 笠岡市立神島外中学校
- 笠岡市立北木中学校
- 笠岡市立白石中学校
- 笠岡市立大島中学校
- 笠岡市立真鍋中学校
[編集] 養護学校
- 岡山県立西備養護学校
[編集] 放送
[編集] 地上波テレビ放送 (アナログ)
市域の大半が丘陵地にあるため、比較的出力の小さい中継局が多数設置されている。ここでは、受信可能世帯数が最も多い笠岡中継局(塚の丸山山頂、各局とも垂直偏波)のチャンネルを記した。
- NHK:2チャンネル(総合)、4チャンネル(教育)
- 山陽放送(RSK,TBS系列):6チャンネル
- 岡山放送(OHK,フジテレビ系列):60チャンネル
- 西日本放送(RNC,日本テレビ系列):34チャンネル
- 瀬戸内海放送(KSB,テレビ朝日系列):55チャンネル
- テレビせとうち(TSC,テレビ東京系列):22チャンネル
なお、一部地域ではケーブルテレビ局の笠岡放送を通じて各局の視聴が可能である。
[編集] AMラジオ放送
NHKは笠岡地区に中継局がないため、岡山市にある本局を直接受信する。地域によっては、隣接する福山市からの放送波も受信できる。
ただし、山陽放送を除いては夜間の混信妨害が著しい。
[編集] FMラジオ放送
地域によっては、下記の他エフエムくらしきやエフエムふくやまも受信可能である。
[編集] 隣接する自治体
[編集] 交通
[編集] 空港
[編集] 鉄道
[編集] 道路
[編集] 航路
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 観光
[編集] 祭り
[編集] 催事
- 木山捷平文学賞(1996年に設立。2005年に終了)
[編集] 笠岡市の名誉市民
- 小野竹喬(日本画家)
- 小野 博(初代~第6代笠岡市長)
- 天野與市(元県議)
- 伊藤大孝(元県議)
- 渡邊 嘉久(元市議,第7代~第12代笠岡市長)
[編集] 笠岡市出身の有名人
[編集] 外部リンク
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