パナソニック四国エレクトロニクス
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パナソニック四国エレクトロニクス株式会社(ぱなそにっくしこくえれくとろにくす)は、松下グループの映像音響・情報機器、健康・暖房機器等のメーカーである(英文名称 Panasonic Shikoku Electronics Co., Ltd.)。
旧社名、松下寿電子工業株式会社(まつしたことぶきでんしこうぎょう、英文名称Matsushita-Kotobuki Electronics Co.,Ltd.)。
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[編集] 概要
松下幸之助に育てられ、松下グループ内で「四国の天皇」とも呼ばれた稲井隆義(赤外線電気コタツの考案者)が四国で創業した会社である。
1975年に独自の家庭用ビデオ規格VX方式を立ち上げたほどである。
PC/AT互換機が国内で広く一般に認知された1990年代には、ソニー・ミツミ電機と並んで外部記憶装置メーカーの御三家の一角を占めていた。Creative Labs.のSoundBlasterに同社のCD-ROMドライブインターフェースが搭載されていた。また、Quantum社向けのHDDも生産していた。近年のCD-RW/DVD-RW/DVD+RW/DVD-RAM全てが使用可能なスーパーマルチドライブの中で、同社製品だけがDVD-RAMのカートリッジに対応している。
[編集] 本社所在地
余談ながら、旧本社があった香川県高松市古新町の四国パナソニックビルは当社の本社移転後かなりのフロアが空いてしまい、現在では松下グループ以外の企業が過半数を占めている。
[編集] 沿革
- 1948年創業。
- 1960年12月 寿電工株式会社設立。
- 1969年11月 寿電工、寿電機、寿録音機が合併して松下寿電子工業株式会社となる。
- 2002年7月 本社を香川県高松市から愛媛県温泉郡川内町(現東温市)に移転。
- 2002年10月 株式交換により松下電器産業の完全子会社となる。
- 2005年4月1日 松下寿電子工業株式会社から現社名に商号変更。
[編集] 業務内容
- 情報機器、映像機器、健康・暖房機器、デバイス機器、システム機器の開発・生産・販売
[編集] 主な製品
- 電気コタツ/スポット暖房用ヒーター/ハロゲンランプヒーターなど暖房機器
- テレビ
- テレビデオ
- ビデオデッキ(輸出用のみ)
- DVDプレーヤー(輸出用のみ)
- DVDレコーダー(輸出用のみ)
- ハードディスクドライブ
- フロッピーディスクドライブ/スーパーディスクドライブ
- CD-ROMドライブ
- PDドライブ
- スーパーマルチドライブ
- 無収縮セラミック多層基板→リンク[1]
- 無停電電源装置
- テレビドアホン
- これに関してはパナソニック コミュニケーションズ(旧松下通信工業、VL品番)とグループ内で競合していた(品番はHA)が、2006年に松下電器が販売するモデルはカタログから消えた(VL品番と同じカタログに載っていたが部材の互換性はない)。以前から行っている松下電工へのOEMで事業を存続させている。
[編集] 外部リンク
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