T-3 (練習機)
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富士T-3 | |||
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概要 | |||
用途 | 初等練習機 | ||
乗員 | 2名 | ||
初飛行 | 1978年1月17日 | ||
運用開始 | 1978年4月 | ||
メーカー | 富士重工業 | ||
寸法 | |||
全長 | 7.9m | ||
全幅 | 10.0m | ||
全高 | 2.9m | ||
翼面積 | |||
重量 | |||
空虚 | |||
標準 | |||
最大離陸重量 | |||
動力 | |||
エンジン | ライカミングIGSO-480 1基 | ||
出力 | 340hp | ||
性能(目安) | |||
最大速度 | 340km/h | ||
巡航速度 | |||
航続距離 | 963km | ||
実用上昇限度 | |||
海面上昇率 | |||
翼面荷重 | kg/m² |
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武装 | |||
固定武装 | なし |
T-3は、航空自衛隊のレシプロエンジン単発の初等練習機。パイロットが最初に訓練するために乗る事を目的とした機体。ビーチクラフトのライセンスを受け、富士重工業が製造でした。
目次 |
[編集] 導入経緯
航空自衛隊は発足以来、初等練習機としてT-34Aを使用していたが、老朽化してきたために新型機を必要とした。富士重工は自社のKM-2(海上自衛隊練習機)をベースとして、航空自衛隊の要求に応えてタンデム(縦列)複座とした試作機KM-2B(JA3725)を製作、1974年(昭和49)9月26日に初飛行した。1976年(昭和51)に入間基地で行われた航空祭で展示飛行し、10秒以上にわたる背面飛行を行うなど、性能の高さを実証した。KM-2Bは航空自衛隊によって制式採用され、T-2に続く3番目の国産練習機として、T-3と名づけられた。T-3は1978年(昭和53)1月17日に初飛行し、3月から量産機を納入、1982年(昭和57)までに50機を生産した。
静浜基地と防府北基地に配備され、パイロットの育成に使用されたが、2003年(平成15)から後継機として富士T-7の導入が進められたため、平成18年度末(2007年3月ごろ)に退役する予定である。
[編集] 機体
エンジンを機首に搭載し、主翼は低翼配置の一般的な機体である。価格を抑えるために、極力T-34との部品の共通化を行っているが、それでも時代の要請に合わせ、特に高空性能や航続距離の改善を行っている。具体的には、スーパーチャージャー付きのレシプロエンジンの強化、燃料タンクの増設などである。また先に作られたKM-2とは違い、航空自衛隊の戦闘機に合わせた縦型(タンデム)複座とし、中等練習機に移行した際の違和感を排除している。このため、外観はKM-2と同じ3枚プロペラを除くと、T-34とほぼ変わりが無い。
非常事態用の射出座席は備えられておらず、脱出の際はキャノピーを開き、翼端まで走るように説明書で指示されている。あるいは、背面飛行を行いながらキャノピーを開き、そのまま落下して脱出することとなる。