EARTH LIGHT
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EARTH LIGHT | |
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ジャンル | シミュレーションゲーム |
対応機種 | スーパーファミコン[SFC] |
開発元 | ハドソン |
発売元 | ハドソン |
人数 | 1人 |
メディア | [SFC]カセット |
発売日 | [SFC]1992年7月24日 |
『EARTH LIGHT』(アースライト)は、ハドソンが1992年7月24日に発売したスーパーファミコン用のゲームソフト。同社のシミュレーションゲーム、ネクタリスの流れを受けたシミュレーションゲーム。
目次 |
[編集] ストーリー
22世紀、人類の大半はファクトリーと呼ばれる地球を回る宇宙コロニーに居住していた。
ところがファクトリーの一つがガルト帝国(GALT)を名乗り、独立を宣言。さらに用意していた軍隊で、またたくまに他のファクトリーを占領し、地球に対して降伏を宣告した。
これに対し、ガルト軍の攻撃を逃れた各ファクトリーの敗残兵は戦力を結集し、ガルト帝国への反抗の機会をうかがっていく…。
[編集] 概要
プレイヤーは反ガルト陣営(連邦軍、UNION)の指揮官としてガルト帝国と戦うことになる。
ゲームは用意されたシナリオを1つずつクリアしていく形式で、ユニットの生産という概念はなく、あらかじめ用意されたユニットを活用してシナリオを攻略していく。自軍のユニットを増やすためには、敵より早く、浮きドック(ペルガミノ)を制圧し、中の兵器を手に入れる必要がある。シナリオクリア後には、クリアターン数、自軍の損害などがポイント化され、称号が送られる。
各シナリオが新登場ユニットの紹介、活用法を意識したチュートリアル的な側面を持つため、初心者でも敷居は高くない。
兵器の外観は丸くデフォルメされ、柔らかなデザインとなっている。
[編集] ゲームシステム
ゲーム進行はターン制。自分のユニットを動かし、全ての行動が終了したら自ターンを終わらせると今度は相手のターンになり、相手がユニットを動かしていく…ということを繰り返す。
マップのマス目は、ヘックスと呼ばれる蜂の巣状に並んだ六角形のマスとなっている。
地形効果(ユニットの戦闘力が地形による影響を受ける)、支援効果(近接する味方による援護攻撃による影響)、包囲効果(敵の周囲を味方か、味方のZOCで囲むことによって、敵の防御力を半減させることができる)、ZOCの概念など、ウォー・シミュレーションゲームの基本的な仕組みが採用されている。
ユニットの武装は白兵、ビーム、レールガン、ミサイル、爆撃などに種類分けされており、それぞれ特徴があるため、それを活かした戦術をたてなければならない。
補給の概念は無いが、機動兵器や巡洋艦は制圧した浮きドックに収容することで、戦闘によって失われた耐久力、戦闘力を回復できる。各ユニットには経験値が設定されており、経験値がたまると攻撃力が上がっていくことから、損害を受けた兵器は全滅する前にドックに収容することが望ましい。
[編集] ユニット
以下に種類ごとにユニットをいくつか挙げる。ユニットの名称はマルスやアテナなど、神話や伝承の神々や怪物の名称が与えられているものが多い。
名称の後の[ ]内に明記されているのは各ユニット・施設に割り振られているユニットコードである。
[編集] 機動兵器ユニット
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- ハードユニット兵器(HU兵器)
- いわゆるロボット。人間的な形を持つため、白兵攻撃ができることが特徴。
- ゲーム上ではHU兵器と記述される。
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- マルス [HUB-01]
- 平均的な能力を持つ。ビームガンとブレードを装備。
- マルス [HUB-01]
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- タロス [HU-AX45]
- 白兵戦のエキスパート。強力な白兵能力を持ち、防御力も高いが、移動力がマルスより劣り、対機動攻撃能力も低い。大型のビームサーベルを持ち、腕に小型ビームを装備。
- ビーム兵器しか持たないため、磁気帯では無力化してしまう。
- タロス [HU-AX45]
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- アテナ [CHU-03R(HU形態),CHU-03F(爆撃機形態)]
- 変形が可能なHU兵器。レールガンポッドとサーベルを装備。
- 射撃、白兵戦共に優秀で爆撃機形態に変形することで爆撃を行うことが可能。
- 爆撃機形態時の装備は対機動レールガンと爆撃用対艦ミサイル。
- アテナ [CHU-03R(HU形態),CHU-03F(爆撃機形態)]
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- 宇宙戦闘機
- 移動力が大きく、爆撃機迎撃、浮きドック確保などに多目的に活用できる。
- ただし、白兵攻撃には反撃できない。
- 爆撃機は強力な対艦ミサイルを搭載し、艦船にとっては大きな脅威となる。
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- ロブスター [FS-41]
- 対機動攻撃に特化した戦闘機。両サイドのアームに強力な対機動ビーム砲を装備。
- 移動力が高く、敵の射程外からの固定砲台の奇襲や、敵爆撃機の迎撃など、機動力を活かした戦術の場面で活躍する。
- ロブスター [FS-41]
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- クレーネ [FFA-81]
- 攻撃機。対機動レールガンと対艦ミサイルポッドを装備。
- 対艦、対機動攻撃の両方をこなす。攻撃力は控えめだが、防御力は高い。
- クレーネ [FFA-81]
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- ブロンテス [FB-97]
- 爆撃機。装備している対艦ミサイルは艦船への攻撃力が高く、駆逐艦なら一撃で轟沈させることも。
- 対艦ミサイルは一度撃つと無くなるが、ドックや空母で補充・装備できる。
- ブロンテス [FB-97]
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- クラブI [CR-1]
- 輸送機。武装は貧弱だが高い移動力を持ち、機動兵器を搭載して迅速に移動させることが出来る。
- クラブI [CR-1]
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- 砲撃艦艇
- 小型の長距離砲撃を専門とする艦艇。機動兵器に分類され、ドックや空母での修理が可能。
- 長距離からの間接攻撃が行えるが、移動後の攻撃は出来ない。
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- ガンナー [CUB-6]
- 対機動用砲撃艦艇。長距離ビーム砲を装備。
- 機動兵器に対して絶大な威力を誇る。
- ガンナー [CUB-6]
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- スナイパー [CUN-42]
- 対艦用砲撃艦艇。4連対艦長距離レールガンを装備。
- 艦船に多大な被害を与える事が出来る。
- スナイパー [CUN-42]
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- ランチャー [CUM-7]
- 長距離ミサイルポッドを装備。
- 対艦、対機動両用のミサイルを持つ。射程も長く、使い勝手が良いため、幅広く活躍する。
- ランチャー [CUM-7]
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- 固定砲台
- 対艦および、対機動攻撃力に秀でた砲台。自力で移動出来ないため、設置は空母または輸送機にて行われる。
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- ドラゴン [SG-DR10]
- 対艦用長距離ビーム砲台。自身は移動することが出来ない固定砲台。
- 対艦攻撃能力は機動兵器ユニットの中ではトップクラスだが、装甲は脆弱。
- ドラゴン [SG-DR10]
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- ハイドラ [SG-HY7]
- 対機動用長距離ミサイルランチャー。ドラゴンと同じく、自身は移動することが出来ない固定砲台。
- ハイドラ [SG-HY7]
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- ラハブ [SG-RA4]
- 対艦、対機動攻撃力を持つ要塞防衛用移動砲台。対艦ビーム砲と対機動ビーム砲を装備。
- 決められた軌道上を移動することができる。
- ラハブ [SG-RA4]
[編集] 艦船ユニット
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- 駆逐艦
- 高い移動力とある程度の攻撃力を持つが、防御力は低い。爆撃を受けると1発で轟沈することも。
- 攻撃後に移動力がある限り、再度移動することが出来る。
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- グラント [DDG-AX9]
- 対艦攻撃を主とする駆逐艦。4連装レールガンを装備。
- 対機動に小型のミサイルポッドを持つが、対機動攻撃力は貧弱。
- グラント [DDG-AX9]
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- フェンリル [DDG-BB7]
- 対機動攻撃に特化した駆逐艦。対機動8連装連射砲台を4つ装備。
- 駆逐艦の中ではもっとも移動力が高いが、艦船ユニットへの攻撃手段がない。
- フェンリル [DDG-BB7]
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- ヘルハウンド [DDG-MN6]
- 対艦、対機動攻撃の両方をこなすことが出来る駆逐艦。
- 対機動用8連装連射レールガン2つと、中距離対艦ミサイル発射管6門を装備。
- 攻撃力、移動力ともに低め。
- ヘルハウンド [DDG-MN6]
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- 巡洋艦
- 戦艦より攻撃力は劣るが、ドックにて修理する事が出来る。
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- ハンニバル [SCG-MB1]
- 標準タイプの巡洋艦。主砲に中距離対艦ビーム砲塔を3門、対機動用レールガンを28門装備。
- 対艦攻撃を主とする巡洋艦で、艦隊戦では主力となる。
- ハンニバル [SCG-MB1]
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- レグルス [SCG-BM]
- 対機動攻撃を得意とする巡洋艦。主武装となる対機動用ビーム砲塔38門と対艦用ミサイルポッドを装備。
- 艦隊を機動ユニットから守る護衛艦として使用される。
- レグルス [SCG-BM]
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- コルバス [SCG-AX]
- 白兵戦用クローを持つ特殊巡洋艦。クローの他には対艦・対機動用レールガンを装備。
- 艦船の中で唯一白兵戦を行える変り種のユニット。
- コルバス [SCG-AX]
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- 戦艦
- 高い攻撃力と防御力を誇るが、移動力は低め。サイズが大きく、ドックで修理することが出来ない。
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- ティアマト [BB-04]
- 標準的な戦艦。3連装の対艦長距離ビーム砲塔4つと対機動パルスビーム砲塔32門を装備。
- 対艦、対機動攻撃力に優れる。
- ティアマト [BB-04]
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- アスラII [BB-AII]
- 攻撃形高速戦艦。主砲に4連装の長距離対艦レールガン2つを持ち、対機動用ミサイルポッド10基を装備。
- 巡洋艦クラスの移動力を持ち、より攻撃に特化した戦艦だが、射程はティアマトより低い。
- アスラII [BB-AII]
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- 空母
- 機動兵器ユニットを搭載することが出来る。機動兵器の収容能力があることから、動く浮きドックとして利用することできる。撃破された際にユニットを収容していた場合は、収容ユニットも共に消滅する。
- 戦艦と同じくサイズが大きく、ドックで修理することが出来ない。
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- イリス [CV-MN2]
- 標準的な能力を持つ機動母艦。対機動用中距離ミサイルポッドを装備。
- 攻撃力も防御力も無いので護衛が必要。
- イリス [CV-MN2]
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- アルテミス [CV-B44]
- 二つの機動甲板を持つ大型機動母艦。対機動ビーム砲を16門装備。
- 艦上カタパルトを搭載し、2HEX先までユニットを射出することが出来る。
- アルテミス [CV-B44]
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- セレネ [CV-C8]
- 高速空母。防御力は低いが、移動力が高い。
- セレネ [CV-C8]
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- サイレン [CV-CHX]
- 航空戦艦。空母から戦艦に変形することが出来る。
- 攻撃力は高めだが、戦艦に変形している間は機動兵器を搭載することが出来ない。
- サイレン [CV-CHX]
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- 特殊艦
- 通常の艦船(戦艦・空母など)とは一線を画す機能を持った艦船。
[編集] その他のユニット・施設
- 上記のカテゴリに当てはまらないユニットや司令塔などの施設。
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- ブレイン [CT-TYX6]
- 部隊をコントロールする司令塔。破壊されると敗北になる。
- ブレイン [CT-TYX6]
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- ソロモン [FOR-TY1]
- 軍事要塞。ブレイン同様、破壊されると敗北になる。
- ソロモン [FOR-TY1]
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- カルタゴ [FOR-TY2]
- 最前線用軍事要塞。ブレイン同様、破壊されると敗北になる。
- カルタゴ [FOR-TY2]
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- ゴリアテ [FOR-TY4]
- 軍事要塞。ソロモンより武装を強化している。破壊されると敗北になる。
- ゴリアテ [FOR-TY4]
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- アッザム [CT-TY4]
- 特殊砲「バッカニア」を制御する司令塔。破壊する事でバッカニア砲の発射を止めることができる。
- アッザム [CT-TY4]
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- ペルガミノ [DOC-TY3]
- マップ上各地に点在するドック。ユニットを収容することで機動兵器の補充、艦船のHPの回復、対艦ミサイルの補給を行うことができる。
- 制圧(HPを0に)すると中のユニットは自軍のものになる。
- サイズの大きい戦艦、空母等の大型艦船は収容できない。
- ペルガミノ [DOC-TY3]
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- ウィスプ [SBBW-4]
- 宇宙機雷。全ユニット中で最高の防御力を誇るが自身は動くことも攻撃することも出来ない。
- ZOCで敵を足止めするためのユニット。
- ウィスプ [SBBW-4]
[編集] その他
- おまけモードとして、作中のBGMを自由に聴ける音楽モードがある。
- 一回ゲームをクリア後、再びゲームを始めると、各ユニットの攻撃力が2倍となったモードでプレイすることができる。
- ユニット数合計には司令塔類・浮きドックは含まれないが、部隊表にはこれらが含まれる。
- 作中のBGMはほとんどがクラシック音楽をアレンジした物が使用されている。例えば、シナリオクリア後の戦果報告のBGMはワーグナーの序曲「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。最終シナリオの自軍BGMはチャイコフスキー交響曲第5番第4楽章。同じく最終シナリオの敵軍BGMにはショスタコーヴィチ交響曲第5番「革命」第4楽章が使用されている。
- 本作のメカデザインは大河原邦男が担当していた。
[編集] 関連項目
- ネクタリス - 本作品の元となったゲーム。難易度は高い。
- アースライト ルナ・ストライク - ハドソンが、本作品後に出したシミュレーションゲーム。