ハスター
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ハスター（Hastur、ハストゥールとも）は、クトゥルフ神話などに登場する架空の神格。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
別名に「名状しがたきもの（the Unspeakable）」、「星間宇宙を渡るもの」などがある。
オーガスト・ダーレスの体系付けた「クトゥルフ神話」においては旧支配者の一柱とされ、四大のうち「風」（空気)を象徴するとされ、「水」を象徴する神性クトゥルフと対立する存在とされた。
ヒアデス星団のアルデバランを間近に見る古代都市カルコサの近くにある「黒きハリ湖」に幽閉されている。
眷属にイタカ（Ithaqua）、ロイガー（Lloigor）、ツァール（Zhar）、ミ＝ゴ（Mi=Go）、バイアクヘー（ビヤーキー、Byakhee）などを持つ。
まれに生物に乗り移るが、その生物は体が膨らみ鱗のようなものに覆われ、手足から骨が無くなり流動体のように変形してしまう。これはハスターが去った後でも治る事は無い。
ダーレスの『永劫の探求』によれば、黄金の蜂蜜酒（Golden Mead）を飲み、石笛を吹き、呪文を唱えることで有翼生物バイアクヘーを召還することができるという。
初出はアンブローズ・ビアスの短編『羊飼いのハイータ』。
次に人目に触れたのは、ロバート・W・チェンバースの短編『黄の印』（The Yellow Sign、短編集『黄衣の王』(The King in Yellow)に収録）においてである。
クトゥルフ神話に登場したのは、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの『闇に囁くもの』からで、オーガスト・ダーレスの『ハスターの帰還』でその姿を垣間見せる。
