クラブ
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クラブ
- クラブ(club)は団結する、寄付するという意味。同好の士の集まりなど多数の意味のある語である。当て字で倶楽部とも表記される。(本項で記述する)
- 棍棒の意。またこれに類似した、打球棒など。ゴルフのクラブ、ジャグリング、新体操で使う道具の一つ、ボウリングのピンの形のようなもの、など。
- クラブ(club)はトランプのマーク(スート)のひとつ。農民の持つ棍棒(前記)に由来する。(一般に植物のクローバー(clover)に由来するとする説は誤りとされる )(♣)
- クラブ(crab)はカニ、甲殻類の総称。クラブサンドなど。
- 上記より派生した、『ポケットモンスター』に登場するモンスターの一つ。クラブ (ポケモン) を参照。
- アニメ『戦闘メカ ザブングル』に登場するウォーカーマシン。ウォーカーマシン#クラブを参照。
上記のほかに英語での意味は
- 英語の clubby には「社交的な」という意味と「排他的な」という意味がある。クラブの両面性を示している。
- 英語(俗語)で in the club は未婚女性が妊娠した状態を指す。
クラブ (club) は会員制の集まり、社交・親睦団体などを指す。当て字で倶楽部とも表記する。
- 共通の趣味・興味を持つ仲間が集まって形成された団体やその活動のこと。部、同好会、愛好会、サークルなどと同様の語。 → 部活動・クラブ活動・サークル活動
- イギリス社会の中で、特定の大学(オックスフォード大学、ケンブリッジ大学であればカレッジ)の同窓生やその中の特定のスポーツ団体、軍隊の師団などの仲間を中心に作られた親睦団体、社交クラブ。ロンドンなどの大都市に懇親のための場所を持ち、人と会ったり、飲食をしたりする社交の場となっている。イギリスのクラブは伝統的に男性中心であり、女性の立ち入りを受け付けない。クラブ (イギリス)を参照。
- 前記の「社交」の意味から転じて、男性が女性(ホステス)からお酒などの接待を受けたり、会話を楽しんだりする飲食店をクラブという。古くは社交喫茶という呼び方があった(男性客とホステスの社交の場)。東京の銀座や六本木などにある(座っただけで数万円取られるような)高額なクラブを「高級クラブ」と呼ぶ。なお、新宿や六本木などにある学生のアルバイトホステスが中心で安価なクラブは、俗にキャバクラと呼び区別されている。また、女性が男性ホストからサービスを受ける店を「ホストクラブ」という。いわゆる水商売である。
- 多数の客が集まって、音楽に合わせて踊ったり飲食したりする店。1990年代のバブル景気崩壊頃からマハラジャやKING&QUEENなどの大型のディスコ(大箱)に替わって、オーガナイザーが飲食店を借り、音楽にこだわった「クラブイベント」が流行した。そこから派生した音楽の志向がある比較的小規模な店舗をクラブと呼ぶようになった。ディスコとの明確な差は無いが、一般に店舗面積が広く、オール・ジャンルをかけ、ジャケットやシャツの着用を義務づける(女子はたいていコードがない)、ドレスコードが存在する、ナンパ行為が多い箱などをディスコ、音楽ジャンルが明確にされている箱をクラブと呼ぶ場合が多い。日本の場合のクラブイベントの発生には風俗営業法という法律が背景にあるため、海外では二つを特に区別していない。クラブで遊ぶことをクラビングともいう。店舗面積が広いが、東京都新木場に位置するStudio Coast(ageHa)や東京都渋谷区のWOMBなどが有名。
- テレフォンクラブ(テレクラ)、イメージクラブ(イメクラ)、おニャン子クラブなど、クラブから派生した流行語の類も多い。
- 出会いを謳い文句にする風俗業や、会員制の集まりなど。
- 航空機や鉄道車両、船舶などで優等クラスの愛称に用いられることもある。全日本空輸の"CLUB ANA"など。