魔法少女アニメ
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魔法少女アニメ (まほうしょうじょあにめ)とは魔法少女を主人公としたアニメの総称。魔女っ子アニメともいう。
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[編集] 概要
狭義では、
- 主人公が成人前の女性である事。
- 主人公が超常現象を引き起こす能力を特権的に持っている事。
- その能力、もしくは引き起こされた現象を、作品本編中において「魔法」と呼称している事。
の三条件を満たしているものを指す。
ただし、「成人前の女性」というのは、外見上の(見かけの)年齢についてで、設定上、計算上、あるいは当事者の主観的な年齢は、人間の成人年齢を大きく上回ることもある(例 : 『魔法のプリンセスミンキーモモ』、『花の魔法使いマリーベル』)。
これは、往々魔法の世界での1日・1年は人間世界の時間では非常に長期に渡ると設定されるためで、このモチーフは『浦島太郎』の乙姫にさかのぼることができる。より広く、天使・妖精・妖怪などの存在が、不死・永遠で、外見上年を取らないか、取るにしても非常にゆっくりであるとする考え方は、神話の世界では一般的に見られる。
広義では、超常現象を引き起こす能力を「忍術」、「超能力」などと呼称し、「魔法」としていない場合も、魔法少女アニメとされる(例 : 『さるとびエッちゃん』、『ミラクル少女リミットちゃん』)。
これは、まだ少女向けアニメが少なく 細かなジャンル分けが無意味であった時代に、「単に不思議な女の子」が活躍するアニメをも魔法少女アニメ、魔女っ子アニメと呼んでいた時代の名残である。
初期の作品では、主人公が持つ「魔法」能力は先天的なもの(主人公は生まれついての「魔女」)であり、魔法を使う際、特に道具を要しないことが多かった。しかし1980年代期、後天的に魔法能力を得た主人公と言う(当時としては斬新な)設定の出現と、恐らくは女児玩具との兼ね合いからか、魔法を使う際に道具(ステッキ等)を用いる作品が増え、以降の作品において「魔法少女と言えば魔法のステッキ」と言う概念を定着させた。
[編集] ジャンル
基本的には女児や少女を対象にした子供向けアニメであり少女漫画を原作にするか、コミカライズ作品が少女漫画誌に掲載される事が多い、視聴対象の少女の為に恋愛及びファッションの要素がある程度付加される。ティーン層や男性からの支持を受けた作品も多くOVAで発売された作品の中には18禁アニメも存在する。
米国製テレビドラマ『奥さまは魔女』の影響の下、日本最初の少女向けテレビアニメでもあった『魔法使いサリー』を嚆矢とし、1980年代一杯までは、同一の放送局・時間帯・制作会社・スポンサーで、統一シリーズとしてテレビで放送される事が多かった。
しかし1990年代初頭より、様々な制作会社や放送局が参入、内容も一気にバラエティ豊かなものとなった。
[編集] 代表的なテレビアニメ作品
[編集] 東映系列作品
- 魔法使いサリー
- ひみつのアッコちゃん
- 魔法のマコちゃん
- さるとびエッちゃん
- 魔法使いチャッピー
- ミラクル少女リミットちゃん
- 魔女っ子メグちゃん
- 魔女っ子チックル
- 花の子ルンルン
- 魔法少女ララベル
- 美少女戦士セーラームーンシリーズ
- ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー
- おジャ魔女どれみシリーズ
[編集] スタジオぴえろ作品
これらの作品を元にしたいくつかの映画やOVAが存在する。また没企画からセイカノートの塗り絵シリーズが生まれた。
[編集] 葦プロダクション系列作品
[編集] ぎゃろっぷ作品
[編集] AIC作品
[編集] その他の作品
- ヤダモン
- 愛天使伝説ウェディングピーチシリーズ
- 怪盗 セイント・テール
- 魔法使いTai!
- カードキャプターさくら
- Cosmic Baton Girl コメットさん☆
- 新白雪姫伝説プリーティア
- 魔法遣いに大切なこと
- 魔法少女隊アルス
- 魔法少女リリカルなのはシリーズ
- マジカノ
- ゼロの使い魔
- ウルトラマニアック
- おとぎ銃士 赤ずきん