魔法のステージファンシーララ
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魔法のステージファンシーララ(まほうのステージファンシーララ)は、魔法少女アニメである。全26話。
ぴえろ魔法少女シリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第4作 | 魔法のアイドル パステルユーミ |
1986年3月 ~1986年8月 |
第5作 | 魔法のステージ ファンシーララ |
1998年4月 ~1998年9月 |
目次 |
[編集] 概要
ぴえろ魔法少女シリーズの第5作にあたり、前作『魔法のアイドルパステルユーミ』から実に12年を経て登場した。アイドルの大森玲子(現:相原玲)が主役声優と主題歌を担当したが、所属事務所のホリプロは製作には関与していない。
1998年4月5日から同年9月27日まで、テレビ東京系で日曜9:30-10:00(JST、以下同じ)に放送された。
また、2000年4月から同年9月までテレビ大阪で土曜7:00-7:30に再放送された。
本作品は1987年から文具で展開された「ファッションララ」が原型となっている。88年には一旦、このファッションララを原作としたOVA「ハーバーライト物語」も製作され、当時はこれがシリーズ5作目と宣伝された。しかしながら、現在、スタジオぴえろの公式サイト上では98年製作の本作品を5作目の扱いとし、前の企画との直接的な関連も否定している。本稿ではこの両作品に関しても述べる。
なお、本作以後テレビ東京系日曜9:30-10:00のテレビ大阪制作枠はアニメ枠となり2006年2月現在も続いている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
主人公・篠原みほ、漫画が好きで少し空想癖のある小学3年生の少女。ある日みほは、時間の記憶の妖精であるピグとモグに出会う。人間の世界に迷い込んでしまったピグとモグは、しばらくの間みほの家に匿われることになり、そのお礼としてみほに魔法のペンとスケッチブックを預ける。魔法の力により15歳の姿に変身したみほは、ファッションモデルにスカウトされ、ファンシーララとしてデビューすることになる。
[編集] キャスト
()内は声の出演
- 篠原みほ/ファンシーララ(大森玲子)
- ピグ(安達忍)
- モグ(根谷美智子)
- 篠原洋一郎(星野宣)
- 篠原真実子(榊原良子)
- 篠原ちさ(石村知子)
- 吉田太郎(山口勝平)
- 結城あきる(南央美)
- 夢野美樹(草地章江)
- 羽根石弘美(田中敦子)
- 川口里々香 (根谷美智子)
- ヨシオ (うえだゆうじ)
- コミさん (成田剣)
- 相川ひろや(石川英郎)
- 不思議さん(大林隆介)
[編集] スタッフ
- 原作:Studioぴえろ
- 企画プロデューサー:芦田順司(テレビ大阪)・大野実(読売広告社)・布川郁司(Studioぴえろ)・渡辺繁(バンダイビジュアル)
- シリーズ構成:望月智充
- キャラクターデザイン:高田明美
- 美術監督:長崎斉(スタジオワイエス)
- 撮影監督:沖野雅英(ティ・ニシムラ)
- 音楽:大島ミチル
- 音響監督:若林和弘
- 効果:野口透(アニメサウンド)
- 録音調整:内田誠
- 録音助手:大坪恵美
- 録音スタジオ:OPレクイエムスタジオ
- 録音制作担当:神田直美
- 録音制作:オムニバスプロモーション
- プロデューサー:原弘之(テレビ大阪)・池田慎一(読売広告社)・深草礼子(Studioぴえろ)・轟豊太(バンダイビジュアル)
- 監督:大森貴弘
- アニメーション制作プロダクション:Studioぴえろ
- 製作:テレビ大阪・読売広告社・バンダイビジュアル
- 著作:(C)ぴえろ・バンダイビジュアル・テレビ大阪
[編集] 主題歌
[編集] サブタイトル一覧
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[編集] 背景の描写
この作品は背景、特に鉄道が絡む箇所の描写がかなりリアルであった。
舞台のモデルは、東急田園都市線が走る「多摩田園都市」と呼ばれる地域。そのため、田園都市線の車両も登場した。第23話では、放送された1998年当時、田園都市線では希少な存在であった8590系車両が登場した。
このほか、第2話で原宿駅2番線の本物の発車メロディが作中に使用された。 第16話では、かつてJR東日本で使用されていた自動券売機、国鉄113系電車(湘南色)、JR北海道785系電車、第17話では国鉄115系電車(中央本線(横須賀)色)が登場した。
[編集] 韓国版ファンシーララ
本作品『魔法のステージファンシーララ』は海外にも輸出されている。
例としては、2001年に韓国にて韓国語吹き替え版が製作・放映された。
韓国版タイトルは『マボベ ステイジ ペンシーララ(魔法のステージファンシーララ)』で、日本と同じである。 しかし、登場人物の名称は韓国式に変更された。例えば主人公の篠原みほは韓国版では“チョン・ダソル”、夢野美樹は“キム・ソンヘ”という名前になっている。ピグ・モグは日本版と同じ名称である。 また、ストーリー上の舞台設定も韓国にあわせたものとなっている。例えば、日本版ではララがスカウトされた場所は原宿であるが、韓国版では狎鴎亭洞(アプクジョンドン/ソウルの繁華街)でスカウトされるという設定に置き換えられた。
なお、主人公・ララ役を演じたのは人気声優ヤン・ジョンファ氏で、日本版同様に主題歌も唄っている。 OP曲は「La La La ~くちびるに願いをこめて~」、ED曲は「しあわせな き・ぶ・ん」の韓国語バージョンで、歌詞の内容は一部を除き日本語版をほとんど直訳したものとなっている。
[編集] 魔法のデザイナーファッションララ
『魔法のデザイナーファッションララ』は、『ファンシーララ』の原案となった作品。1987年にセイカノートとスタジオぴえろが、女児用文具のキャラクターとして制作した、「幻のぴえろ魔法少女シリーズ第5弾」である。
デザイナー志望の少女ミホが、コンピュータの中から現れた妖精ピグとモグから魔法のライトペンをもらい、魔法のデザイナー・ファッションララに変身して活躍するという物語。大筋の設定や登場人物の名前は、『ファンシーララ』へと受け継がれている。
[編集] ハーバーライト物語
『ハーバーライト物語(ストーリー)~ファッションララより~』は、『魔法のデザイナーファッションララ』をOVA化した作品で、1988年3月11日にビデオ、5月21日にLDがそれぞれ発売された。物語は大幅に変更されており、苛められっ子の少女ミホが、本の中から飛び出した妖精ピグとモグの力で、一晩限りの大人の姿に変身するという、童話の『シンデレラ』を彷彿させる物語となっている。
[編集] ストーリー
ある港町で、ディスコダンスフェスティバルが企画されていた。町の少女たちは皆、ダンスクィーンを目指して町中を踊りまくる。主人公ミホは、ファッションデザイナーに憧れ、いろいろなデザインのドレスの作ることを夢見ている。なんと今回のダンスクィーンコンテストに従姉(いとこ)の一人シュリが自分のデザインしたドレスを着て出場することになってミホは大喜び。ところが市長の息子である不良少年キッドが現れ、フェスティバルを失敗させようと妨害する。そして叔母がミホのデザインしたドレスを切り裂いてしまった。泣き崩れてしまったミホは、妖精ピグとモグの魔法でファッションララに変身する。
[編集] 主題歌
- ED「トワイライト・ドリーム」歌:小森まなみ
[編集] 挿入歌
- 「Dream`in」歌:小杉保夫
- 「虹のプリンセス」歌:小森まなみ
[編集] キャスト
- ミホ/ファッションララ(山本百合子)
- キッド(井上和彦)
- シュリ(原えりこ)
- ピグ(室井深雪)
- モグ(丸尾知子)
- 市長(柴田秀勝)
- 叔母(高島雅羅)
- エリナ(松井菜桜子)
- マリエ(小森まなみ)
- 巨男(松尾銀三)
- 少年(草尾毅)
- 少女(長畑由美)
[編集] スタッフ
[編集] 外部リンク
- スタジオぴえろの紹介ページ
- ONLINE MAGAZINE→ファンシーララのひみつにファッションララの項目あり
テレビ大阪制作・テレビ東京系 日曜9:30枠(本作以降アニメ枠) | ||
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