高松琴平電気鉄道志度線

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志度線（しどせん）は、香川県高松市の瓦町駅と香川県さぬき市の琴電志度駅とを結ぶ高松琴平電気鉄道（ことでん）の鉄道路線である。

高松と志度を結ぶ鉄道として、現在並行路線となっている高徳線より先に開業。沿線には屋島・八栗山・志度寺などの名所がある。

瓦町駅に停車中の志度線600形電車（2006年1月撮影）

高松琴平電気鉄道の路線図

瓦町駅に停車中の志度線700形電車（2006年9月撮影）

[編集] 路線データ

路線距離（営業キロ）：12.5km
軌間：1435mm
駅数：16駅（起終点駅含む）
複線区間：なし（全線単線）
電化区間：全線（直流1500V）
閉塞方式：自動閉塞式
車両基地：今橋工場

[編集] 運行形態

全て普通列車である。瓦町～琴電志度間の列車が20分間隔で運転され、平日朝夕には瓦町～大町間の区間運転列車が加わる。この時、瓦町～大町は10分間隔となる。回送も含めた全列車に車掌が乗務し、精算や車内補充券（パンチによる穴あけ式）の発売、IruCaへチャージ、無人駅での集札、車内放送などを行う。

なお、以前は瓦町から琴平線の高松築港へ直通（瓦町駅でスイッチバック）していたが、1994年に開始された瓦町駅改良工事により路線が分断されため、廃止された。

[編集] 歴史

1911年（明治44年）11月18日東讃電気軌道が今橋～志度（現在の琴電志度）間を開業。
1911年（明治44年）5路線の免許を受ける（高松市西浜町～栗林村、高松市五番町～高松市玉藻、高松市古新町～高松市新港町、大川郡志度町～大川郡津田町、大川郡津田町～松尾村）。
1913年（大正2年）10月15日出晴（現在の瓦町駅志度線口付近）～今橋間が開業。
1914年（大正3年）翌年にかけて、1911年に免許をうけていた計画線の免許失効。
1915年（大正4年）4月22日公園前～出晴間が開業。
1916年（大正5年）12月25日四国水力電気が東讃電気軌道を合併。四国水力屋島遊覧電車と呼称。
1917年（大正6年）5月20日高松駅前～公園前が開業。
1917年（大正6年）7月14日築港前～高松駅前が開業。
1926年（大正15年）頃屋島駅を屋島登山口駅に改称。
1929年（昭和4年）4月21日屋島登山口駅を屋島駅に改称。
1942年（昭和17年）4月30日四国水力電気が鉄道事業を讃岐電鉄に譲渡。
1943年（昭和18年）11月1日讃岐電鉄・琴平電鉄・高松電気軌道が合併し高松琴平電気鉄道発足。屋島駅を琴電屋島駅に、志度駅を琴電志度駅に改称。築港前～公園前間が市内線、公園前～琴電志度間が志度線となる。
1945年（昭和20年）1月26日八栗～琴電志度間を休止、資材供出される。
1945年（昭和20年）7月4日公園前～出晴間が、築港前～公園前間の市内線と同時に空襲被害のため休止。
1945年（昭和20年）7月30日空襲で焼失した出晴駅を廃止し、琴平線琴電高松駅に統合。
1949年（昭和24年）10月9日八栗～琴電志度間が復旧、営業再開。
1953年（昭和28年）10月20日琴平線築港（仮駅、現在の高松築港）まで直通開始。
1954年（昭和29年）1月1日琴電高松駅を瓦町駅に改称。
1955年（昭和30年）2月25日八栗新道駅開業。
1957年（昭和32年）8月15日 1945年（昭和20年）から休止中の公園前～瓦町間が、市内線（この年1月8日廃止）に続いて廃止。
1966年（昭和41年）8月2日全線の架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。
1971年（昭和46年）8月20日松島四丁目駅を松島二丁目駅に改称。
1976年（昭和51年）8月1日今橋駅付近で正面衝突事故、重軽傷者224名を出す。戦災を除けばことでん史上初の事故廃車で、有責事故によるものでは唯一。
1979年（昭和54年）3月1日 ATS設置。
1994年（平成6年）6月26日瓦町駅改良工事着手に伴い琴平線・長尾線と分断。高松築港直通廃止。
1996年（平成8年）12月21日瓦町新駅舎完成。

[編集] 駅一覧と接続路線

駅名	営業キロ	接続路線	所在地
瓦町駅	0.0	高松琴平電気鉄道：琴平線・長尾線	香川県	高松市
今橋駅	0.6
松島二丁目駅	1.2
沖松島駅	1.9
春日川駅	3.0
潟元駅	4.3
琴電屋島駅	5.0
古高松駅	5.7
八栗駅	6.7	四国ケーブル：八栗ケーブル（徒歩連絡）
六万寺駅	7.8
大町駅	8.7
八栗新道駅	9.3	四国旅客鉄道：高徳線（讃岐牟礼駅）
塩屋駅	10.0
房前駅	10.6
原駅	11.5
琴電志度駅	12.5	四国旅客鉄道：高徳線（志度駅）		さぬき市