香川県立高松桜井高等学校
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香川県立高松桜井高等学校 | |
創立 | 1995年(平成7年)11月 |
課程 | 全日制 |
設置学科 | 普通科 |
所在地 | 〒761-8076 |
香川県高松市多肥上町1250 | |
電話番号 | 087-869-1010 087-869-1013(FAX) |
外部リンク | 香川県立高松桜井高等学校 |
香川県立高松桜井高等学校(かがわけんりつたかまつさくらいこうとうがっこう)は、香川県高松市多肥下町にある県立の単科制高等学校。香川県内有数の進学校である。
略称は『桜井高』。会話では単に『桜井』と呼ばれることが多い。ちなみに高松桜井高生を指す場合は『桜井生』というが、あまり用いられない。
1995年に開校し、香川県下では2番目に新しい高校である。特色としては、「自由選択講座制」と「第2外国語」選択などが挙げられる。
目次 |
[編集] 概略
- 高松西高校の方が歴史があり、しかも進学にただならぬ執念を燃やしているため、指定校推薦枠は高松西高の方が多い。一方桜井高は、3年次個々の進路に応じて授業が選べる自由選択講座制が開講されている。生徒の気質も矍鑠とした高松西高生に対し穏やかな者が多い。そのためか、一般には「進学の西高、雰囲気の桜井」、「サポートの西高、完全自主の桜井」と言われ、口の悪い人には端的な表現で俗に「クソ真面目な西高・いい加減な桜井」と揶揄されるが、高松西高生にも自主性を求められるときはあり、桜井生にも規律を求められることがあるので、これらの偏見的な見方はあまり参考にならない。ただし全体的な傾向としては、高松西高は集団主義・進学思考、桜井高は個別主義・自由思考が強いように思われる。
[編集] 沿革
[編集] 学校行事
- 体育祭(4月)
- 文化祭(9月)
- この他、新入生は4月ごろ、兵庫県の淡路島にある淡路国立青少年交流の家において『集団宿泊学習』なるものを受けさせられていた。カッター研修や、時間厳守、5分前行動の徹底など体力的、規律的に厳しい内容であったことから「これを経ずに桜井は語れない」とまで言われ、「兵庫のアルカトラズ」の異名を持ったこともあった。内容としてはこれらの他に、決められたコースをクイズに答えながら歩くホステリング(オリエンテーリングの亜種)、校歌や国歌、キャンドルサービスの歌の練習、色セロハンで作るタイルアート、キャンドルサービスなどがあり、また、体育祭を控えているため、その種目である大縄跳びを練習する光景も見られて、本校新入生の名物行事的存在であった。
- しかし、宿泊学習に伴う学習時間損失の補完の為に、第11期生からはそれまで続けられてきたホステリングが廃止されて、学習時間となった。さらに第12期生からは宿泊学習自体が廃止され、代替措置として『オリエンテーション』が実施されている。もっともこれは各教員が学年団集会の時間に、高校生としての心構えの解説や、生活の指導を口頭で行うだけで、宿泊学習の面影は微塵も残されていない。
[編集] 地域との関わり
[編集] アクセス
公共交通機関でのアクセスは困難、というか全く想定されていない。ことでん太田駅が最寄り駅とされているが、20分前後を要する。学校の前を通るバス路線(ことでんバス川島線レインボー通り経由便、行先No.65/64)も開校当初はなく、後に開設されたものの1日6往復しかなかった。2006年10月1日に4往復がルート変更され10往復に増えたものの、通学に使いづらいのは相変わらずである。特に川島方面から本路線を利用して通学することはダイヤ上不可能である。(川島線のメインルートは旧空港通り・サンメッセ経由のNo.61・63/62)
[編集] 出身者
- 田中尚貴-俳優。第一期卒業生。
[編集] 特記事項
- 校章は仙台市営地下鉄・四国電力・かつてのコナミのシンボルマークに似ており、さらにこちらが後発であるため本校、他校の生徒に関わらず、「パクリ(盗作)では?」「時代錯誤でダサい!」「デザイン者のネタ切れ」。などと批判的な意見が多い。一部生徒は悪趣味なこの校章に対し侮蔑の意味を込めて『偽コナミ(嘘コナミ)』『なんちゃって四国電力』などと呼ぶ。しかし近年ではそこまで気にされていない。元ネタを知る人が少なくなったためと思われる。
- 制服は、男女ともブレザーであるが、男子と女子でデザインが異なる。ちなみに同校の制服は、数年前に雑誌で『香川県で一番おしゃれな制服』に選ばれた。
- 学年のカラーが決められ、赤、緑、青のどれかが1年ごとに廻ってくる。これは冬服のブレザーにつける校章バッジの色になる。また、体操服の肩ラインと体育館シューズのラインの色、自転車のステッカーの色にも使われる。2007年度入学生は青。
[編集] 自由選択講座制
自由選択講座制とは、本校で採用されている特色ある教育システムのひとつ。
具体的に解説すると、芸術科、地理歴史科、理科を除いて1年次・2年次は概ね各ホームルームごとに授業を受けるが、3年次には必修科目のみホームルームごとに授業を受け、その他の科目は個々人の進路希望や好みに合わせて自由に選択できるというもの。大学受験に特化した授業や、趣味と実益を兼ねた授業など、様々なカリキュラムを受講できる。
特色ある科目として「第2外国語(ドイツ語・中国語・フランス語の内ひとつ)」、「日本の文化史」、「世界の文化史」、「被服製作」、「フードデザイン」、「情報実習」、「郷土の現代文」、2005年度より開設された「トータルフィットネス」などが挙げられる。詳しくは公式ページを参照されたい。
ただし、全ての科目が毎年開設されているわけではない。上に述べたような科目は受験に必要な生徒のための「英語II」、「数学II」などの裏番組として私大、短大、専門学校志望の生徒のために設けられており、生徒数が集まらない第2外国語などは2005、2006年と開講されていない。逆に、2006年度の「フードデザイン」のように、生徒が2、3人でも集まれば開講される場合もある。
尚、単位は各授業ごとに認定され、その合計で卒業判定を行う。単位制と学年制を足して2で割った制度とも言えるだろう。