長嶋正興
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長嶋 正興(ながしま まさおき、1970年9月26日 - )は東京都出身。平成期(1990年代~)の日本のレーシングドライバー。
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[編集] 経歴
東京都大田区生まれ。暁星国際高等学校を卒業後、駒澤大学経済学部に進学(一般入試に合格)。大学在学中の1992年からレース活動を始め、ホンダシビックワンメイクレースを皮切りに、フォーミュラ・トヨタ、全日本F3選手権、全日本GT選手権などへ参戦し数々の優勝、入賞を飾る。また、マカオグランプリで行われたフォーミュラ・ルノーにも参戦した。
1999年から2000年にかけてアメリカに渡り、アメリカンモータースポーツの最高峰である「インディカー」への登竜門である「フォーミュラ・アトランティックシリーズ」に参戦した。
アメリカから帰国後の2001年10月28日には、鈴鹿サーキットで行われた全日本GT選手権第6戦で、松田晃司と組んでトヨタMR-Sをドライブし、GT300クラス初優勝を飾った。2003年にはスーパー耐久クラス3シリーズチャンピオンになる。また、同年にはアメリカの名門レース「パイクスピーク・インターナショナル・オートヒルクライム」にも参戦するなど、様々なジャンルへの参戦を行う。
[編集] 現在
2006年は、SUPER GT(旧全日本GT選手権)のGT300で吉兆宝山DIREZZA Z(日産フェアレディZ)を安田裕信とともにドライブしている。また、目黒区にあるシティホテル「プリンセス・ガーデン」内でレストランを経営している。
[編集] 野球界の名門出身
父は読売ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋茂雄。兄はヤクルト、巨人で活躍した元プロ野球選手で現スポーツキャスター・タレントの長嶋一茂、姉はスポーツキャスターの長嶋三奈である。
野球に縁が深い野球界の名門の出身ではあるが、高校時代からモータースポーツに興味があった上、駒沢大学野球部時代に肩を悪くし、父や兄のようにプロ野球選手にはならなかった。
親の力が及ばないモータースポーツという分野で、スーパー耐久のシリーズチャンピオンや全日本選手権レースにおける入賞など、安定して一定の成績を残していることに対してモータースポーツ界からの評価は高い。