那須人車軌道
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那須人車軌道(なすじんしゃきどう)とは、栃木県那須郡西那須野村(現・那須塩原市)にあった西那須野と、同郡大田原町(現大田原市)を結んでいた人車鉄道、およびその運営会社である。営業は1908年(明治41年)から1921年(大正10年)頃で、1925年(大正14年)線路撤去、1932年(昭和7年)に廃業した。馬力併用となった1917年(大正6年)社名を那須軌道に改称している。
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[編集] 路線データ
※運行停止時点
- 路線距離:西那須野~大田原 約5km
- 軌間:762mm
- 駅数:?駅(起終点含む)
- 電化区間:なし(全線非電化)
[編集] 運行形態
開通当初は好評であったが、8人乗り客車を車夫2人以上で押して所要時間は1時間以上かかり乗客には不評であった。収支改善のため後に6人乗り客車を車夫1人で押すようにしたが、経営は更に悪化して行った。動力を馬力に変更して、乗客数も回復したが、後に当線に並行して開通した蒸気機関車の東野鉄道、自動車の東毛自動車に対抗すべくピークとなる一日53往復に増発したものの、東野鉄道や東毛自動車の影響は避けられず再度経営が悪化して営業停止に追い込まれる。
[編集] 歴史
- 1907年(明治40年)6月26日 内務省特許状により営業許可取得。
- 1908年(明治41年)7月13日 西那須野~大田原間が開業。
- 1917年(大正6年)2月15日 馬力併用に変更。
- 1921年(大正10年)頃運行停止
- 1932年(昭和7年)6月22日 解散。
[編集] 駅一覧
※運行停止時点
那須人車軌道の西那須野駅は東北本線の西那須野駅ではなく北よりの大田原街道と東北本線の交差部近辺にあった。
西那須野(にしなすの) - 不明 - 大田原(おおたわら)
[編集] 接続路線
営業当時は「宇都宮線」の愛称は無い。