過激派
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過激派(かげきは)とは、自己もしくは自己の属する集団の主義主張を貫くためには、過激な手段・違法な手法も厭わないとする行動様式のグループのことをさす。
[編集] 概略
理屈的には、いかなる思想集団・政治集団・宗教集団あるいは、趣味的な集団も含めて、主義主張の存在するところにはすべて、過激派は存在し得る。
今日の日本においては、修飾語なしに過激派というときは、 新左翼の諸党派をさす。これは、1970年代初頭を中心に、暴力革命を掲げて、破壊活動を含む過激な運動をしたためである。
先進国の学生運動の中から登場した過激派としては、第二次世界大戦期の 日独伊三国同盟の歴史的影響もあるのか、過激派版の日独伊三国同盟のごとく日本赤軍、ドイツ赤軍、イタリア赤軍(赤色旅団)がある。他にアメリカの共生解放軍も有名。 近年、学生や労働者の政治離れから後継者難、高齢化が指摘されている。
なお、大正後期の日本では、ロシア社会民主労働党の多数派(ボルシェビキ)が過激派と訳されていた。 また、大川周明が慧眼にも、「20世紀、英米に対抗し得るのはボルシェビキとイスラームである」と喝破したごとく、左翼過激派の衰退とクロスするがごとくイスラーム過激派が登場して来ている。