速弾き
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速弾き(はやびき)とは、ギター等における演奏技術の一つである。「早弾き」という表記がよく見受けられるが、漢字の意味からしてそれは誤りである。
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[編集] 概説
- 特に楽器がギターである必要はないが、単に「速弾き」と言った場合はギターの速弾きをさす事が多い。一般的に速弾きを好むのはロックやヘヴィメタルなどのギタリストである事が多い。ジャズのギタリストの演奏にも速弾きを見ることが出来る。無論、ピアノやヴァイオリン、ベースと言った楽器にも見ることは出来る。
- ギターは本来コードを奏でてリズムを演奏する楽器であるが、メロディーを奏でることも可能である。そのメロディーやフレーズを速く弾く事が速弾きの広義である。
- 狭義では、ギターをフルピッキング(全ての音をピックまたは指ではじいて音を出す事)で速く弾く事を意味する。それによりタッピングやレガート、スウィープなどと区別する意味合いがあるものと思われる。
- 1980年代にイングヴェイ・マルムスティーンが登場してから一つの技術(テクニック)として認知されるようになり、その後数多くのヘヴィメタルバンドが登場した時期に様々な工夫や発想がなされ、競い合ってみな速弾きをはじめとしたテクニックを磨きあったが(特にシュラプネル系列のバンドに多かった)、1990年代に入りKORNなどのニューメタルバンドが台頭してくると同時に速弾きは人気を失い、「ダサい」というレッテルを貼られてしまった。21世紀に入り再び注目する動きもあるが、単なる速さよりもフレーズの中身やメロディーとしての秀逸性、そして弾く際の正確性というものがより重要視されてきている。
[編集] 速弾きを得意とするギタリスト
[編集] 海外
- アラン・ホールズワース
- アル・ディ・メオラ
- アレキシ・ライホ
- イングヴェイ・マルムスティーン
- ヴィヴィアン・キャンベル
- ヴィニー・ムーア
- エドワード・ヴァン・ヘイレン
- エリック・クラプトン
- エリック・ジョンソン
- ガス・G
- キコ・ルーレイロ
- クリス・インペリテリ
- クリス・ポーランド
- クリストファー・アモット
- グレッグ・ハウ
- ゲイリー・ムーア
- ジェイソン・ベッカー
- ジョー・サトリアーニ
- ジョージ・べラス
- ジョージ・リンチ
- ジョン・ノーラム
- ジョン・ペトルーシ
- スティーヴ・ヴァイ
- スティーヴ・モーズ
- トニー・マカパイン
- ヌーノ・ベッテンコート
- ピート・レスペランス
- ポール・ギルバート
- マーティ・フリードマン
- マイケル・アンジェロ
- マイケル・ロメオ
- ラファエル・ビッテンコート
- リッチー・コッツェン
- リッチー・ブラックモア
- ロニー・ル・テクロ
[編集] 国内
- IZUMI
- 足立祐二
- Anchang
- 太田カツ
- 大村孝佳
- 梶山章
- 葛城哲哉
- 加茂フミヨシ
- 橘高文彦
- 島紀史
- Syu
- JINMO
- DAITA
- 高井寿
- 高崎晃
- 高見沢俊彦
- 中間英明
- 西山毅
- PATA
- 春畑道哉
- 福田洋也
- 松本孝弘
- 山本恭司
- 横関敦
- ルーク篁
- you(Janne Da Arc)
- 和田アキラ