近藤利一
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近藤 利一(こんどう りいち、1942年9月1日 - )は、大阪市北区にあるはつり・建築解体工事会社「合建株式会社」代表取締役会長。また中央競馬の馬主としても知られており、日本馬主協会連合会の労務・預託委員長、日本中央競馬会運営審議会委員、阪神馬主協会会長を務めている。
[編集] 馬主としての近藤利一
「アドマイヤ」の冠名で知られ、現在日本を代表する有力馬主の一人である。所有馬の多くは橋田満・松田博資厩舎に預けられる。勝負服は水色・白袖・青鋸歯形模様であり、所有馬は自身のイニシャルである「RK」の刺繍が入ったメンコをつけている場合が多い。
元来ギャンブルは嫌いであったが、友人に競馬場に誘われたことをきっかけに競馬に興味を持ち、1984年に中央競馬の馬主資格を取得した。つとに近年の所有馬の活躍は目覚しく、1996年にアドマイヤボサツで重賞(平安ステークス)制覇を成し遂げると、1999年にはアドマイヤベガが東京優駿を制した。その後も毎年のようにGI競走に所有馬を送り出し、2005年はGI21レースのうち15レースに出走を果たした。リーディングオーナーランキングでも個人馬主としては1位を獲得した(総合では5位)。
2006年もアドマイヤムーンが共同通信杯・弥生賞・札幌記念、アドマイヤフジが日経新春杯、アドマイヤキッスがチューリップ賞を制し、クラシック・古馬路線に有力馬が控えている。
競馬は紳士の競技であるとの考えから、マナーを弁えない競馬ファンの存在を嘆く一方、毎年老人福祉のため夫人名義で大阪市役所に、所有馬のファンクラブに賞金の一部をそれぞれ寄付するなど、篤志家としての側面もある。また自らの不祥事などのため引退を考えていた騎手の後藤浩輝を励ました。のちに後藤は朝日杯3歳ステークスを制したものの故障のため永らく低迷していたアドマイヤコジーンを安田記念での復活に導き、その恩に報いた。その後の表彰式では2人が抱き合って号泣するシーンが感動を呼んだ。
[編集] 代表所有馬
- アドマイヤベガ(1999年東京優駿優勝)
- アドマイヤドン(2001年朝日杯フューチュリティステークス、2002年JBCクラシック、2003年マイルチャンピオンシップ南部杯、2003年JBCクラシック、2004年フェブラリーステークス、帝王賞、JBCクラシック優勝、2001年最優秀2歳牡馬、2003年・2004年最優秀ダートホース、2003年NARグランプリ特別表彰馬)
- アドマイヤグルーヴ(2003年・2004年エリザベス女王杯優勝、2004年最優秀4歳以上牝馬)
- アドマイヤコジーン(1998年朝日杯3歳ステークス、2002年安田記念優勝、1998年最優秀3歳牡馬、2002年最優秀短距離馬)
- アドマイヤホープ(2003年全日本2歳優駿優勝)
- アドマイヤマックス(2005年高松宮記念優勝)
アドマイヤボス(セントライト記念優勝)、アドマイヤマンボ(全日本3歳優駿優勝)、アドマイヤカイザー(エプソムカップ優勝)、アドマイヤゴールド(エーデルワイス賞優勝)、アドマイヤタッチ(兵庫ジュニアグランプリ優勝)、アドマイヤビッグ(東京スポーツ杯2歳ステークス優勝)、アドマイヤボサツ(平安ステークス、東京大賞典、開設記念(佐賀)優勝)、アドマイヤジャパン(京成杯優勝)、アドマイヤフジ(日経新春杯優勝)、アドマイヤメイン(毎日杯、青葉賞優勝)、アドマイヤムーン(札幌2歳ステークス、共同通信杯、弥生賞、札幌記念優勝)、アドマイヤキッス(チューリップ賞、ローズステークス優勝)