JBCクラシック
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JBCクラシック(じぇいびいしーくらしっく)は、日本のJBC実行委員会と施行競馬場を管轄下する地方競馬団体とで、各地方競馬の競馬場で持ち回り開催される「ジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)」で施行される地方競馬の重賞(統一GI)競走である。
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[編集] 概要
2001年から始まったジャパンブリーディングファームズカップのメイン競走として、夏の帝王賞(統一GI・ダート2000m)、冬の東京大賞典(統一GI・ダート2000m)と並ぶ地方競馬の最高峰の競走として創設された。
施行コースはダート2000mが基本だが競馬場のコース事情により前後する場合もある。
出走条件は、トライアルレースのダービーグランプリ(統一GI・ダート2000m)・日本テレビ盃(統一GII・ダート1800m)・マイルチャンピオンシップ南部杯(統一GI・ダート1600m)の優勝馬及び、選定選抜されたサラ系3歳(旧4歳)以上の日本国内の競馬団体に所属する競走馬である。
1着賞金は1億円。
[編集] Road to JBC(トライアル競走シリーズ)
このシリーズは上記JBCクラシックの出走権をかけて争うシリーズで、大きくトライアル指定競走と選抜指定競走の2つで構成されている(開催競馬場は2005年度のもの)。
[編集] トライアル指定レース
次に示す3競走の優勝馬については優先出走権が与えられる。
- ダービーグランプリ(統一GI・盛岡競馬場ダート2000m)
- 日本テレビ盃(統一GII・船橋競馬場ダート1800m)
- マイルチャンピオンシップ南部杯(統一GI・盛岡競馬場ダート1600m)
[編集] 選抜指定レース
次に示す各競走は、優勝馬がJBCの出走馬を決める選定の対象馬としてノミネートされる。
- ※以下については2005年度の競走概要。
- オータムカップ(SP2・笠松競馬場ダート1900m)
- 東京記念(G2・大井競馬場ダート2400m)
- 青藍賞(D重賞・水沢競馬場ダート1600m)
- 九州記念(KG3・荒尾競馬場ダート2000m)
- 姫山菊花賞(重賞・園田競馬場ダート1700m)
[編集] 歴史
- 2001年 創設。
- 2004年 JRAの安藤勝己が騎手として史上初の2連覇及びアドマイヤドンが史上初の3連覇。
- 2006年 JRAの松田博資が調教師として史上初の5連覇及びタイムパラドックスが史上2頭目の連覇と平地GI(JRA含む)史上最高齢(8歳)優勝を達成。
[編集] 開催競馬場
回数 | 開催競馬場 | 施行距離 |
---|---|---|
第1回 | 大井競馬場 | ダート2000m |
第2回 | 盛岡競馬場 | ダート2000m |
第3回 | 大井競馬場 | ダート2000m |
第4回 | 大井競馬場 | ダート2000m |
第5回 | 名古屋競馬場 | ダート1900m |
第6回 | 川崎競馬場 | ダート2100m |
第7回 | 大井競馬場 | ダート2000m |
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 2001年10月31日 | レギュラーメンバー | 牡4 | JRA | 2:05.2 | 松永幹夫 | 山本正司 |
第2回 | 2002年11月4日 | アドマイヤドン | 牡3 | JRA | 2:05.6 | 藤田伸二 | 松田博資 |
第3回 | 2003年11月3日 | アドマイヤドン | 牡4 | JRA | 2:04.3 | 安藤勝己 | 松田博資 |
第4回 | 2004年11月3日 | アドマイヤドン | 牡5 | JRA | 2:02.4 | 安藤勝己 | 松田博資 |
第5回 | 2005年11月3日 | タイムパラドックス | 牡7 | JRA | 2:00.9 | 武豊 | 松田博資 |
第6回 | 2006年11月3日 | タイムパラドックス | 牡8 | JRA | 2:16.1 | 岩田康誠 | 松田博資 |