軍集団
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軍集団(ぐんしゅうだん)とは、近代陸軍の編制の一つであり、部隊の規模を示す。複数の軍を束ねたものであり、国や歴史的な時期により差異がある。旧日本軍では方面軍(area army)、総軍(general army)に相当し、ソ連軍では戦線(front)に相当する。本稿では主にこの後を用いたアメリカ軍を中心とした記載を行う。
[編集] 歴史
第一次世界大戦においては、指揮・統制・通信の問題から軍集団の編制はなかった。第二次世界大戦中の1944年には、連合国軍において、ヨーロッパ反攻をにらみ、イギリスで4個軍集団の編成が行われている。
冷戦期においては、西ドイツ中部に北大西洋条約機構の2個軍集団(北部軍集団・中部軍集団)の配備が行われていた。
1991年には冷戦の終結に伴い、北部軍集団・中部軍集団の司令部は解体され、他に転用された。