蔵王連峰
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蔵王連峰(ざおうれんぽう)は山形県と宮城県の県境、奥羽山脈の南部にあたる連峰。山形・宮城両県民には単に蔵王と呼ばれ親しまれている。主峰の熊野岳は山形側である。『日本百名山』においては、蔵王連峰を称して蔵王山と紹介されている。
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[編集] 主な山
- 蔵王連峰の主峰は熊野岳(1,841メートル)で、他に、三宝荒神山(1,703メートル)、地蔵山(1,736メートル)、五色岳(1,674メートル)、刈田岳(1,758メートル)、杉ヶ峰(1,745メートル)、屏風岳(1,817メートル)、不忘山(1,705メートル)などの峰が連なる。少し西側には、瀧山(1,364メートル)がある。これらの山を総称して蔵王と呼ばれる。
[編集] 歴史
蔵王連峰の名前は、蔵王権現を祀ったことに由来する。
[編集] 観光
- 夏季はトレッキングが盛んで、山頂の火口湖である御釜(五色沼)や地蔵岳を巡るコースや、ドッコ沼、いろは沼などを巡る、高山植物を見る事ができる散策コースなど、散策路が充実している。冬期には、世界的にも珍しい樹氷ができ、ライトアップされた樹氷を見る事ができる。これらの様々な火山地形、植生は、蔵王国定公園に指定され、保護されている。
- スキーゲレンデが密集する巨大なスノーリゾートとなっており、一般的にスキーや樹氷見物で有名な「蔵王」とは山形側の蔵王温泉スキー場のことである。国際的なスキー(ジャンプ)大会が開かれる。蔵王樹氷祭りなど、スキーゲレンデを利用したイベントが行われる。
- 冬季、みやぎ蔵王側においては、雪上車による観光ツアーを行っており、こちらでも樹氷見物が一般客でも見学できる。
- 温泉地としての側面もあり、古くは高湯と呼ばれた山形の蔵王温泉は、強酸性の泉質が特徴である。伝説によると、東征した日本武尊に従った吉備多賀由によって発見され、多賀由温泉から転じて高湯と呼ばれるようになった。
- 宮城県側には、青根温泉・遠刈田温泉等がある。
[編集] 交通
- ロープウェイは、蔵王の山麓から、山頂までを結ぶものである。蔵王温泉までの交通は、バス、自動車などを利用することになる。この他に、スキーゲレンデには多数のリフトが設置されている。
- 索道
[編集] 関連市町村
[編集] 関連項目
- 道路
- 駅名
- スキー場
- 山形蔵王温泉スキー場
- スキー客は、1992-93年シーズンの158万人をピークに年々減少。2004-05年シーズンは60万人が利用。
- 西蔵王スキー場
- ライザスキーワールド
- 猿倉スキー場
- みやぎ蔵王すみかわスノーパーク
- みやぎ蔵王えぼしスキー場
- みやぎ蔵王白石スキー場
- みやぎ蔵王セントメリースキー場
- 山形蔵王温泉スキー場
- 温泉