聖神中央教会
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聖神中央教会(せいしんちゅうおうきょうかい)は、日本のキリスト教系新興宗教団体の一つの通称である。正しい名称は日本イエスキリスト長老会聖神中央教会(にほんいえすきりすとちょうろうかいせいしんちゅうおうきょうかい)である。聖神世界宣教会総会(せいしんせかいせんきょうかいそうかい)の下部組織でもあり、日本国内各地にある支部教会の上部組織でもある。本部は京都府八幡市下奈良新下11-9。代表は永田菊子。
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[編集] 歴史
韓国籍の金 保(きん たもつ。通名は永田 保(ながた たもつ)、教会ではポーロ永田とも名乗っていた)が韓国の神学校で学んだ後、1982年に京都市で布教活動を始め、1987年に宗教法人となった。
2005年4月6日、小学6年生の女児信者への強姦容疑で金保が逮捕された。「地獄に落ちる」との文言を多用し、信者に共同生活を強要しマインドコントロール下でそれを悪用していた。信者へのレイプは14年前に始まり、被害者は30人以上に上る可能性のあることが、関係者の証言で明らかになった。信者の大半にクレジットカードを作って現金を引き出し献金するように指示していたことも判明した。
2006年2月21日、金保に懲役20年の判決が言い渡された。金保は控訴せず、3月8日、判決が確定した。
[編集] 支部
東京・山形・大阪・岡山など12都府県に22の支部教会があり、57人の牧師がいる。信者の数は公称300人、一部書籍などでは2004年度で約300人とも言っているが、実際は約30人ほど(本部教会)とみられる。
2004年末に5つの支部教会の約170人が脱退し、2005年4月10日には川崎・横浜の支部教会約50人が脱退を表明した。
[編集] 教義
キリスト教プロテスタントの教義を偽った、主管牧師の金保を教祖とするカルトである。表向きの主要な教義は一見保守的であるが、教祖が自己を神格化することにより教祖自身に対する恐れを信者に抱かせ、恐れの念によって人心を支配する。