第82空挺師団 (アメリカ軍)

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82nd ABD Shoulder Sleeve Insignia

第82空挺師団（だい82くうていしだん、英語：82nd Airborne Division）は、アメリカ陸軍の空挺師団である。第18空挺軍団隷下の緊急展開部隊として常に一部の部隊は即応体制を敷いている。ニックネームはオールアメリカン（エンブレムAAはAll Americanから）。

第18空挺軍団の空挺部隊の中では第101空中強襲師団がヘリボーン作戦に重点を置いているのと比較すると、パラシュート降下作戦に重点を置いている。

[編集] 現在の編制

師団長（階級：陸軍少将）
師団司令部
- 司令部中隊
第504パラシュート歩兵連隊（第1旅団基幹部隊：2個大隊）
第325空挺歩兵連隊（第2旅団基幹部隊：2個大隊）
第505パラシュート歩兵連隊（第3旅団基幹部隊：3個大隊）
第82航空旅団（第17騎兵連隊第1大隊（空輸）、第82航空連隊第1大隊（攻撃）、第2大隊（空中強襲））
第319空挺野戦砲兵連隊（第1～第3大隊：各大隊は第1～第3旅団を担当。）
第4野戦防空砲兵連隊第3大隊
第82支援群（補給や医療を担当：第782中央支援大隊（師団全体の支援）、第307前線支援大隊（第1旅団支援）、第407前線支援大隊（第2旅団支援）、第82前線支援大隊（第3旅団支援）、第21化学防護中隊（3個小隊：各小隊は第1～第3旅団を担当。））
第313軍事情報大隊（A～C中隊（第1～第3旅団の情報収集担当）、D中隊（師団司令部の情報収集担当）、E中隊（自由降下による降下先遣偵察や本隊の降下誘導、長距離偵察を担当））
第307野戦工兵大隊（A～C中隊（第1～第3旅団を担当）、第618施設中隊）
第82師団憲兵中隊（第1～第3小隊（第1～第3旅団を担当）、第4小隊（師団司令部担当））
第82兵員支援大隊（A～C中隊、第82空挺師団軍楽隊）
空挺学校

[編集] 空軍の支援部隊

空軍第14空輸飛行隊（第82空挺師団の空輸支援等を担当）

[編集] 戦闘団

旅団戦闘団・・・・・作戦時は各パラシュート歩兵連隊を基幹とする旅団戦闘団を編成する。旅団戦闘団は各支援部隊から各旅団担当部隊を編成に加える。

降下訓練中の第82空挺師団

[編集] 歴史

1917年、第一次世界大戦を受けて歩兵師団としてジョージア州で創設。
1918年、ヨーロッパ戦線に参加。
1919年3月、第一次世界大戦終戦のため、アメリカ合衆国へ帰還。同年9月、師団司令部を除き、兵員の動員を解除。
1942年3月、第二次世界大戦を受けて兵員の動員を開始。
1942年8月、空挺師団へ改編。
1943年7月、シチリア島上陸作戦（ハスキー作戦）でシチリア島ヴィットリア付近に空挺降下。
1943年9月、イタリアのサレルノ上陸作戦でドイツ軍の背後へ空挺降下。
1944年6月、ノルマンディー上陸作戦で第101空挺師団とともに、連合軍海岸堡の西翼を掩護するために空挺降下。
1944年9月、マーケット・ガーデン作戦において、英第30軍団のオランダへの進撃ルートを確保するため、ナイメーヘンへ空挺降下。
1946年1月、第二次世界大戦終戦のため、アメリカ合衆国へ帰還。
1965年4月、ドミニカ共和国へ派遣され、治安維持活動を実施。
1968年1月、第82空挺師団第3旅団（第505パラシュート歩兵連隊基幹）がベトナムへ派遣され、サイゴンからカンボジア国境付近での警備を実施。
1983年10月、アメリカによるグレナダ侵攻時、増援部隊として派遣される。
1989年12月、アメリカによるパナマ侵攻作戦（Operation Just Cause）で第504パラシュート歩兵連隊を基幹とする第82空挺師団第1旅団がトリジョス国際空港において大規模なパラシュート降下作戦を実施。この作戦の時は空挺戦車部隊、1個中隊（M551シェリダン空挺戦車10輌装備）をパラシュート降下させている。
1990年8月、イラクのクウェート侵攻時、サウジアラビア防衛のため、緊急展開を行う。
1992年8月、ハリケーンアンドリューの被災者救援のためフロリダにおいて大規模な救援活動を実施。
1999年6月、コソボへ派遣され平和維持活動を実施。
2001年、アフガニスタンへ派遣