福士加代子
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福士 加代子(ふくし かよこ、1982年3月25日 - )は、青森県北津軽郡板柳町出身の陸上競技の女子選手で、3000メートル走、5000メートル走、ハーフマラソンの日本記録保持者。
「みちのくの爆走娘」と呼ばれている。青森県立五所川原工業高等学校卒業。
身長:161cm 体重:45kg 血液型:A型。 所属:ワコール
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[編集] 主な経歴
2002年に行われた釜山アジア競技大会では5000メートル走と10000メートル走でともに銀メダル。両種目とも金メダルは中国の孫英傑。しかし10000メートル走では自己ベストを一気に50秒縮め、日本女子2人目となる31分突破(日本人初の31分突破は渋井陽子で30分48秒99)となった。5000メートル走では自身が持つ日本記録を0秒02更新し、この時のインタビューで「乳首3つ分ですね」と評した。速報では0秒03の更新と伝えられたが、インタビューで100分の3秒を福士なりに具体的に表現した名(迷)言である。翌2003年には、福士の故郷で行われた青森アジア冬季競技大会で、最終聖火ランナーを務めた。又最大のライバルと言える渋井陽子とは大変仲が良く、よく二人でお互いふざけ合う光景をTVで時たま目にする事が有る。
五輪初出場となった、2004年アテネ五輪の女子10000mは、レース前に発生した足の故障の為に全く力を発揮できず、同じ日本代表の大島めぐみ(旧姓.田中。13位)、弘山晴美(18位)からもかなり遅れての26位。先頭からは2周も周回遅れとなる惨敗だった。他、世界陸上選手権には2003年のパリ大会と、2005年のヘルシンキ大会にも、長距離トラック代表(女子5000m&10000m)として出場しているが最高で11位に終わり、8位入賞には一歩及ばなかった。
2006年1月15日に京都市で行われた第24回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会では、京都府代表として最終の9区10kmを走り、京都府チームとしての過去最高記録で優勝を果たしている。
同じく2006年2月5日に香川県で行われた第60回香川丸亀ハーフマラソンでは、初のハーフマラソンにもかかわらず、日本記録をもっていた野口みずき選手とトップを争い、1時間7分26秒のアジア記録で優勝した。
2006年9月のW杯陸上アテネ大会にアジア代表として出場。3000mで5位、5000mでは銅メダルを獲得。2006年12月のドーハアジア大会女子10000mでは、31分29秒38の記録で優勝(3位は大南博美)。1998年バンコク大会の川上優子以来、2大会ぶりの金メダルをもたらした。
陸上ファンの間では「福士はいつフルマラソンを走るのか」と興味津々では有るが、福士本人は「マラソンは絶対に走らない。2時間有るなら走り続けるより映画を見たい」と、マラソン転向へは積極的ではない。しかし、ハーフマラソンでの好成績によって、期待を寄せる声が高まっている。
[編集] 主な記録
世界記録
距離 | タイム | 日付 | 大会名 |
---|---|---|---|
15km | 46分55秒 | 2006年2月5日 | 丸亀ハーフマラソン(途中計時) |
日本記録
距離 | タイム | 日付 | 大会名 |
---|---|---|---|
3000m | 8分44秒40 | 2002年7月5日 | パリゴールデンリーグ |
5000m | 14分53秒22 | 2005年7月8日 | ゴールデンガラ |
15km | 46分55秒 | 2006年2月5日 | 丸亀ハーフマラソン(途中計時) |
20km | 1時間03分41秒 | 2006年2月5日 | 丸亀ハーフマラソン(途中計時) |
ハーフマラソン | 1時間07分26秒 | 2006年2月5日 | 丸亀ハーフマラソン |
3000m(Jr記録) | 8分52秒3 | 2001年10月13日 | YONDEN長距離記録会 |
5000m(Jr記録) | 15分10秒23 | 2001年7月14日 | ナイトオブアスレチックス |
10000m(Jr記録) | 31分42秒05 | 2001年9月29日 | 全日本実業団選手権 |
主な自己記録
距離 | タイム | 日付 | 大会名 |
---|---|---|---|
10000m(日本歴代2位) | 30分51秒81 | 2002年10月8日 | アジア大会釜山大会 |
[編集] 関連
[編集] 外部リンク
http://www.wacoal.co.jp/cgi-bin/sports/index.cgi
ワコール女子陸上競技部
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