全国都道府県対抗女子駅伝競走大会
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全国都道府県対抗女子駅伝競走大会(ぜんこくとどうふけんたいこうじょしえきでんきょうそうたいかい)は、毎年1月に開催される駅伝大会。京都新聞社の主催で京都で開催される。
京都の西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場からスタートする。五条・西大路・北大路・堀川・紫明・烏丸・丸太町・東大路・今出川・白川・宝ヶ池の計11の通りを通って宝ヶ池の国立京都国際会館を折返し来た道を戻る42.195kmを9人で繋ぎ、再び西京極陸上競技場に戻る。
クライマックスはアンカーの9区。距離は10km。五条・西大路・北大路・堀川・紫明・烏丸と6つの通りを走りゴール地点の西京極へと向かう。
地元京都府チームが地の利などを生かし、過去10回の優勝を果たしている。
開催は1月第2日曜日(第1日曜日が1月1日の年は、第3日曜日の1月15日に開催)に開かれる。
男子には『ひろしま男子駅伝』と言う愛称が付けられている為に近い将来、この女子にも愛称が付く予定。
このレースから翌月の横浜国際女子駅伝に行く選手も少なくない。
目次 |
[編集] コースとその特徴
西京極→京都国際会館折り返し→西京極 (9区間・42.195㎞) 全国高校駅伝の男子のコースと同じルートだが、区間編成が異なる。
[編集] 1区 (6.0km) 西京極⇒平野神社前
西京極陸上競技場(スタート)→(五条通)→西大路五条→(西大路通)→平野神社前
暮れの高校駅伝・女子の1区と同じ区間。西大路に入って来ると上り坂が始まり、特に残り1㎞地点の円町付近からはきつさを一層、増して行く。
[編集] 2区 (4.0km) 平野神社前⇒烏丸鞍馬口
平野神社前→(西大路通)→金閣寺道→(北大路通り)→北大路堀川→(堀川通)→堀川紫明→(紫明通)→烏丸紫明→(烏丸通)→烏丸鞍馬口
4ヶ所のカーブ(金閣寺道・堀川北大路・堀川紫明・烏丸紫明)と船岡山を回り込む下り坂をどの様に攻略するかによって勝敗が大きく変わる事も・・・。
[編集] 3区 (3.0km) 烏丸鞍馬口⇒河原町丸太町
烏丸鞍馬口→(烏丸通)→烏丸丸太町→(丸太町通)→河原町丸太町
中学生の区間。烏丸今出川からは暫く、京都御苑を常に左側に見ながらの走行。
[編集] 4区 (4.0km) 河原町丸太町⇒北白川山田町
丸太町河原町→(丸太町通)→熊野神社前→(東大路通)→百万遍→(今出川通)→銀閣寺道→(白川通)→北白川山田町
この4区も2区同様にカーブを多く通る。熊野神社前・百万遍・銀閣寺道の3ヶ所。
[編集] 5区 (4.1075km) 北白川山田町⇒国際会館前(折り返し)
北白川山田町→(白川通)→叡山・宝ヶ池北→(宝池通)→京都国際会館前(折り返し)
叡山電鉄のガードの坂も使うこのコース。比叡山近くを走るので時たま「比叡颪」と言われる強い風が吹く事も。
[編集] 6区 (4.0875km) 国際会館前⇒北白川別当町
京都国際会館前→(宝池通)→叡山・宝ヶ池北→(白川通)→北白川別当町
比叡颪が強く吹くときにはこの区間では逆に追い風となる。
[編集] 7区 (4.0km) 北白川別当町⇒丸太町寺町
北白川別当町→(白川通)→銀閣寺道→(今出川通)→百万遍→(東大路通)→熊野神社前→(丸太町通)→丸太町寺町
この7区は行きの2区と4区の2つの区間同様に交差点を多く通るので何処からカーブを攻略するのかで大きく変わる。
[編集] 8区 (3.0km) 丸太町寺町⇒烏丸紫明
丸太町寺町→(丸太町通)→烏丸丸太町→(烏丸通)→烏丸紫明
3区同様の中学生区間。烏丸丸太町から北上するが時によって北山からの向い風が吹く事も。これが強くなってしまうと…。
[編集] 9区 (10.0km) 烏丸紫明⇒西京極
烏丸紫明→(紫明通)→堀川紫明→(堀川通)→堀川北大路→(北大路通り)→金閣寺道→(西大路通)→西大路五条→(五条通)→西京極陸上競技場(ゴール)
行きの1区と2区の合体したのがこの最終・9区。前半は2区の決め手とも言われるカーブの位置取りと船岡山を回り込む上り坂。後半は1区の決め手とも言われる坂の走り方が其々、重要視される。又、この区間から世界へと羽ばたいて行くランナーが誕生する。
[編集] 歴代優勝チーム
年度 | 回 | 優勝 |
---|---|---|
1983年 | 1 | 千葉 |
1984年 | 2 | 京都 |
1985年 | 3 | 千葉 |
1986年 | 4 | 鹿児島 |
1987年 | 5 | 神奈川 |
1988年 | 6 | 京都 |
1989年 | 7 | 京都 |
1990年 | 8 | 京都 |
1991年 | 9 | 京都 |
1992年 | 10 | 京都 |
1993年 | 11 | 大阪 |
1994年 | 12 | 千葉 |
1995年 | 13 | 宮城 |
1996年 | 14 | 京都 |
1997年 | 15 | 熊本 |
1998年 | 16 | 埼玉 |
1999年 | 17 | 福岡 |
2000年 | 18 | 長崎 |
2001年 | 19 | 兵庫 |
2002年 | 20 | 京都 |
2003年 | 21 | 兵庫 |
2004年 | 22 | 兵庫 |
2005年 | 23 | 京都 |
2006年 | 24 | 京都 |
[編集] 大会記録
2時間15分19秒 (1997年、第19回 熊本県チーム)
[編集] 功労者
全国女子駅伝事務局は、第15回記念事業の一環として、この駅伝で都大路を走り、五輪にも出場した選手18人を功労者に選んでいる。 荒木久美、宮原美佐子、山下佐知子、松野明美、浅利純子、五十嵐美紀、川上優子、市川良子、小鴨由水、弘山晴美、浅井えり子、鈴木博美
[編集] テレビ・ラジオの中継
- 2005年大会
- 2006年大会
- NHKテレビ中継(ハイビジョン中継) 解説・・・金哲彦/実況・・・竹林宏
- NHKラジオ中継 解説・・・梶原洋子/実況・・・田中崇裕