石川県道26号珠洲穴水線
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石川県道26号珠洲穴水線(いしかわけんどう26ごうすずあなみずせん)とは、石川県珠洲市と石川県鳳珠郡穴水町を結ぶ主要地方道(石川県道)である。
- 起点:石川県珠洲市宝立町鵜飼(=国道249号交点)
- 終点:石川県鳳珠郡穴水町下出(=国道249号交点)
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[編集] 概要
能登半島先端部に位置する珠洲市の名勝・軍艦島(見附島)で知られる見附海岸から奥能登の玄関口と呼ばれる穴水町まで、険しい山々や谷間を縫うように繋ぐコースである。区間中、旧鳳至郡能都町地内では大半が珠洲道路の認定を受け整備が非常に行き届いているが、全区間の半分ほどは主要地方道と呼ぶにはまだまだ整備が遅れており、普通車一台分の道幅しかない区間も残っている。
珠洲市の南部、宝立地区の中心地・鵜飼から鵜飼川の谷間を縫って西進、6㎞ほど遡ると小屋ダムにたどり着く。このダムは建設当時奥能登随一と言われ、また能登半島唯一のロックフィルダムとして知られており、珠洲市民の貴重な水瓶である。ダムを過ぎると道は急に険しさを増し、泥ノ木峠を抜け旧柳田村へ入ると小間生(おもう)の集落で県道6号へ合流するまで厳しい隘路を下る。旧柳田村の中心市街で県道6号と分岐したのちは、まず旧役場前を通過し、その後はのどかな盆地の農村風景が続く快適なドライブコースで、旧柳田村の東西を繋ぐ古くからのメインストリートである。ランプ形式の合流路で県道57号(珠洲道路)の終点と接続する桜峠から柏木の集落入り口までは、この道が珠洲道路の指定を受けており、整備状況は能登有料道路を凌ぐとの意見もある程良好である。ここまで概ね西進してきたが柏木からは七尾北湾へ向けてひたすら南下、つい最近まで狭い谷間を下る危険なコースであったが能登空港開港による周辺整備も手伝って急激に道路改良が進んだ区間である。2006年現在、一部整備途中という事もあり柏木(かしわぎ)~樟谷(くぬんたに)間と菅谷(すげんたに)~木原(きはら)間は県道26号が2本存在する状況である。特に菅谷からは伊久留(いくろ)の集落を通るコースと通らないコースに分かれており、今後が注目される。尚、国道249号と合流する直前の集落・梶の中を通り抜ける区間が全行程中もっとも狭く、通常の2t積車でほぼギリギリとなる。
[編集] 重複区間
- 国道249号(珠洲市宝立町鵜飼~宝立町金峰寺)
- 石川県道6号宇出津町野線(能登町小間生~能登町柳田)
[編集] 通過市町村
[編集] 主な接続道路
- 国道249号(珠洲市、穴水町)
- 松波鵜島バイパス(珠洲市)
- 珠洲広域農道(珠洲市)
- 石川県道6号宇出津町野線(能登町)
- 石川県道37号輪島山田線(能登町)
- 石川県道57号内浦柳田線(能登町)
- 石川県道303号柏木穴水線(能登町)