百味ビーンズ

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百味ビーンズ（ひゃくみ-、Bertie Bott's Every Flavour Beans）は、J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズに登場する架空のお菓子である。正式には、「バーティ・ボッツの百味ビーンズ」という。

[編集] 特徴

このお菓子は、見た目的にはゼリービーンズ（ソフトキャンディーの一種）に似ており、それよりもやや寸詰まり（空豆の大きさ）な、カラフルな物がランダムに袋詰されて販売されているとしている。色は半透明の原色の物や大理石模様の物、なにやら不吉な感じがしないでもない色合いの物など様々で、魔法使いの卵である少年少女らには一般的なお菓子として描かれている。　

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

キングズクロス駅の9と3/4番線とホグワーツ魔法魔術学校を往復するホグワーツ特急で車内販売されていたりするため、同学校卒業生の魔法使いなら誰でも知っている人気のお菓子で、作中でも入学案内を受け取ったハリーは、友人となったロンと早速食べてみて珍妙な風味のオンパレードという洗礼を受けた。

百味ビーンズと言うだけあって風味は何でもありのお菓子で、一般的な子供が好みそうな果物系の味から、魔法のお菓子ならではの珍しい風味（中には「食べたくない風味」のものも含まれる）まで様々で、特に判っているだけでも以下の風味が挙げられる。

チョコ味・ハッカ味・マーマレード味・イチゴ味・ココナッツ味・コーヒー味・煎り豆味・胡椒味・ホウレンソウ味・芽キャベツ味・トースト味・カレー味・イワシ味・芝生味・レバー味・臓物味・鼻くそ味・耳くそ味・ゲロ味など

必ず味に関連した色をしているため、味の推測はある程度可能と言えるが、似た色でまったく違う味の場合も多い（ダンブルドアはタフィー味だと思い込んで耳くそ味を引き当ててしまった）。

なおホグワーツ魔法魔術学校の校長だったアルバス・ダンブルドアは、若い頃にいきなり「ゲロ味」を食べてしまい嫌いになったというエピソードがある。どんな風味の物を食べてしまうかは一種のクジ運でもあるため、なかなか勇気の試されるお菓子といえよう。ちなみにダンブルドア校長はハリーのお見舞いの際に、たまたま目にとまった百味ビーンズを久し振りに口にして、耳くそ味を引き当ててしまっている。

[編集] その他

元々は架空のお菓子であった訳だが、同作品ファンの中にはこれに興味を抱く人も出て、米国の菓子メーカーであるジェリーベリー社がその特徴的な風味を再現、日本国内では「やや微妙な風味」を含む物が細々と販売されていたが、本場である米国では「芝生味」などのとてつもない風味までもを再現した物が含まれるパッケージが販売されている。