トースト
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トーストは、食パンを加熱し、表面を焦がしたものである。このとき表面が茶褐色色になるのは、メイラード反応によるものである。トーストは朝食で食べられることが多い。
トーストを作るためには、トースターを使うのが一般的である。オーブンやオーブントースター、それに直火でもトーストを作ることができる。直火の場合は、パンに火が付かないように注意する必要がある。電気トースターは、日本では第二次世界大戦前から広まりを見せ、その簡単な構造と安い価格のため、幅広く使われている。また、様々な模様に焼き上げるトースターもある。
トーストにはバターやマーガリンを塗って食べることが多い。ジャムやチーズもよく使われる。トーストしたパンでサンドイッチを作ることもよくある。フランスでは、イギリス人がトーストを良く食べるのは、イギリスはあまりにも寒いのでバターを溶かすためにはそれしか思いつかなかったとする笑い話がある。
古く硬くなったパンをトーストにすると、より焼きたてに近い味を楽しめる。
パンを小さくダイス目に切り、トーストしたものはクルトンと呼ばれ、サラダなどに用いられる。
また、パンにトマトソースを塗り、チーズやサラミなどの具を乗せてトーストしたものはピザトースト、卵と牛乳と砂糖に浸して焼いたものはフレンチトーストと呼ばれる。後者はトーストの一種であるものの、日本ではおやつ感覚で食べられることも多い。