白河本旧事紀

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白河本旧事紀（しらかわほんくじき）は、『旧事紀』（くじき）つまり『先代旧事本紀』の諸本のうち、白川伯王家に伝世したとされる30巻をいう。「旧事紀白河家三十巻本」とも言う。

目次 1 旧事紀諸本との関係 2 その他説 3 関連文献 4 外部リンク

[編集] 旧事紀諸本との関係

通常『旧事紀』という場合は平安時代初期の成立と見られる十巻（特に十巻本と呼ばれる）を指すがほかに白河本（三十巻本）、延宝本（『先代旧事本紀大成経』、七十二巻本）、鷦鷯伝本（『先代旧事本紀大成経』、三十一巻本）の3種があるとされている。 十巻本以外について、『先代旧事本紀大成経』七十二巻本は伊勢神宮の抗議運動により天和元年(1681年)江戸幕府からから禁書とされ焼却された。その後享保年間に三重松庵が『先代旧事本紀大成経』を30巻にして白河家伝の書いわゆる白河本として発行したとされており内容もほぼおなじものとなっている。そのためどちらも偽書（古史古伝）とみなされている。

[編集] その他説

白河本については偽書ではないとの主張もある。それによれば、白河本は十巻本や大成経、さらに古事記や日本書紀よりも成立が古く飛鳥時代に成ったものであり、記紀は白河本旧事紀を元に書かれたものだとしている。また、白河本、十巻本、大成経系とはそれぞれ巻数、記述内容などが大きく異なり全く別の書として扱うべきだとしている。

[編集] 関連文献

• 「旧事紀訓解」（三重貞亮）
• 『先代旧事紀大成経（一）鷦鷯本』（東宮孝行解読　新日本研究所　昭和51年）
• 『鷦鷯伝先代旧事本紀大成経』（宮東斎臣編、先代旧事本紀刊行会、昭和56年）
• 「旧事紀白河家三十巻本・解題」（松下松平）
• 「異伝聖徳太子 -日本書紀の稿本か-」（日本図書刊行会　望月古亶）
• 「記紀漏文Ⅰ」（近代文芸社　望月古亶）
• 「記紀漏文Ⅱ」（近代文芸社　望月古亶）

[編集] 外部リンク

• 古代史最前線・白河本旧事紀研究会公式ホームページ - 白河本旧事紀を偽書では無いと主張する「研究」