浪打駅
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浪打駅（なみうちえき）は青森県青森市にあった日本国有鉄道（国鉄）東北本線の駅である。東北本線のルート変更に伴い1968年（昭和43年）7月21日に廃止となった。当時の東北本線は単線であった。
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[編集] 廃止時の駅構造
- 駅構内扱いで練兵場貨物駅が存在した。
[編集] 沿革
- 1891年（明治24年）9月1日 - 上野～青森間の鉄道（のちの東北本線）が開通。青森駅設置にあたり、同地付近を青森駅候補地として誘致をすすめる運動もあったが、実現しなかった。ただし、その後近くに青森第五連隊の演習場があったため、臨時の停車場が設けられることはあった。
- 1924年（大正13年）1月20日 - 国道4号（当時。現在は青森県道259号線久栗坂造道線となっている）との合流地点付近に浪打駅開業。
- 1928年（昭和3年） - 付近にあった青森第五連隊の演習場（練兵場）が移設。跡地は分譲され練兵町とされる。
- 1944年（昭和19年） - 2月、太平洋戦争の戦況の悪化に伴い、北海道からの石炭の荷揚場が現在の港町2丁目の堤川の堤防付近に作られ、6月15日、堤川貨物駅が北海道からの石炭の荷揚場として貨物駅として設置され、臨港線が浪打駅まで開業される。8月15日から11月18日まで、青森県立青森第二工業学校（現在の青森県立青森商業高等学校。昭和19年2月18日から昭和20年12月5日までの短い間の名称である）の4年生が、西平内駅から浪打駅までの鉄道工事に学徒勤労動員する。
- 1946年（昭和21年）10月19日 - 終戦に伴い堤川貨物駅が廃止され、貨物支線も同時に廃止される。
- 1951年（昭和26年）10月12日 青森市交通部の事務所・車庫が駅前に移転される。
- 1956年（昭和31年）7月31日 青森市交通部の車庫が青森市造道字磯野に移転する。
- 1968年（昭和43年）7月21日 - 東北本線の南方への大幅なルート変更に伴い、隣の浦町駅とともに廃止。新しく東青森駅が開業する。跡地は国道4号に編入された。
[編集] 跡地の利用
浪打交番向かいが駅舎のおおよその位置である。跡地は、国道4号青森東バイパスとなっているほか、商店の用地として使われている。敷地が広かったため、今でもこの付近に限っては東バイパス沿いの商店の駐車場は広くなっている。かつてここには、付近の合浦公園にあった競輪場利用者のための駐車場が設けられていたこともある。
近くにある青森市佃の鉄道官舎はルート変更後も残されたが、次第に減少していき、平成10年ごろにすべて解体された。
[編集] 駅周辺（駅があった当時のもの）
- 合浦公園…現在でも桜の名所で、海水浴場が開かれる。この駅が設置された理由の一つは、この公園利用者の便宜をはかることであった。公園内には青森市営球場もある。
- 練兵町（現在の浪打1・2丁目）…駅の南西にあった青森第五連隊の練兵場跡地が払い下げられ、昭和初期に住宅地として開発された。現在、浪打1丁目付近には旧町名「練兵町」を示す標柱が建てられている。
- 青森県立青森中学校…青森空襲の際に校舎が焼失。戦後、青森市筒井に移転している。現在の県立青森高校。跡地は青森市営球場。
- 青森競輪場…合浦公園敷地内に1950年からあった。現在は青森市新城地区に移転している。跡地は多目的グラウンドとして使用されている。
- 青森県立青森商業高等学校…現在は、青森市東造道に移転している。跡地は青森市民体育館。
- 青森市立第一高等学校…現在の青森北高校。青森市油川に移転している。跡地は青森市立浪打中学校の敷地の一部となる。
- 青森明の星高等学校
[編集] バス停
- 浪打駅前バス停があり、青森市営バス・国鉄バス（現在のJRバス東北）・弘南バスをはじめ、下北バス（現・下北交通）・十和田観光電鉄が停車した。駅の廃止後、バス停の名称は、合浦二丁目に変わり、現在は岡造道一丁目となっている（下北交通は合浦公園口）。ただし、青森県立中央病院方面に向かう便の大半については、岡造道一丁目ではなく、国道4号線（青森東バイパス）上の造道バス停に停車する。
[編集] 廃止理由
鉄道として見た場合、複線化するための用地買収が郊外でなければうまくいかなかったことが挙げられる。また、都市計画上、線路による青森市市街地の分断解消という効果も望めた。結果としてだが、並走していた国道4号の拡幅とバイパス建設用地を確保することができた。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
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