河野博文
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河野 博文（こうの ひろふみ、1962年4月28日-）は高知県幡多郡大月町出身。昭和末期から平成期（1980年代後半～1990年代）のプロ野球選手（投手）。左投げ左打ち。
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[編集] 来歴・人物
明徳高校（現・明徳義塾）から駒澤大学に進学。3年次に日米大学選手権で14奪三振の大会記録（当時）を打立て最優秀投手に選ばれた。1984年のドラフト会議で日本ハムファイターズに1位指名され入団。1年目の1985年から1軍に定着し8勝を挙げた。翌年以降不振が続いていたが、1988年には防御率2.38の好成績で最優秀防御率を獲得し、先発ローテーションの一角としてチームを支えた。1996年にFA権を行使して読売ジャイアンツに移籍。39試合に登板し、6勝1敗3セーブを上げ同年の最優秀中継ぎ投手賞を獲得。中継ぎエースの座を不動の物にした。しかし若手の台頭もあり、1999年自由契約となり2000年、千葉ロッテマリーンズに移籍。同年限りで引退。
[編集] 通算成績
- 462試合 54勝72敗15セーブ 防御率 3.93 828奪三振
[編集] タイトル・表彰
[編集] 背番号
- 18 1985年～1995年
- 40 1996年～1999年
- 46 2000年
[編集] エピソード
- 日本ハム在籍時の1990年、二軍落ちしていた河野は8月途中から急にマネージャーが連絡を取ろうと思っても連絡が取れず、一時音信不通状態になったことがある。11月初頭に姿を現した河野は、記者会見で「球団側から『任意引退』を申し渡され、クビだと思って実家に帰り、球団からの連絡をシャットアウトしていた」と奇妙な釈明を行った。現在では任意引退＝クビ（かつ球団に保有権あり）との認識で一致しているが、当時は太字部分が強調され、任意引退であっても球団に所属し続ける選手がいるなど、かなりあいまいな用語の使われ方をしていた。この一件以来、「任意引退」は球団から籍を除外するときのみ使用するよう、球団やマスコミ内で見解が統一された）。
- 愛称はゲンちゃん。風貌が北京原人に似ていることから、長嶋茂雄監督によって名付けられた。本人も気に入っており、1997年の登録名を「ゲンちゃん」に変更しようと試みたが、セ・リーグ側はちゃん付けは不謹慎だという理由からあっさりと却下された。しかし、長嶋は投手交代の際に球審に対し、「ゲンちゃん。ピッチャー、河野のゲンちゃん」と告げたという。
- 1996年のオフ、テレビの企画で当時ロサンゼルス・ドジャースのトム・キャンディオッティを訪ねてナックルボールを習得するも、翌年から不振に陥り、ナックルボーラーとして注目されることはなかった。
- 1997年当時、外国人窃盗団によるメルセデス・ベンツ盗難事件が多発していた。河野も宿泊先の千葉県のホテルで愛車のベンツが盗まれた。当初はジャイアンツの一部の人間だけの話だったが、後日、窃盗団が摘発された際に香港の貨物船の中から大量のベンツが発見された。その中に河野のベンツも見つかったため一件落着と思ったが、「巨人の投手も被害」と大々的に報道されてしまった。その後も家族を乗せた車が追突されたこともあるなど、車がらみでは悪いニュースが度々見られた。
