北京原人
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ホモ・エレクトス・ペキネンシス | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Homo erectus pekinensis |
北京原人(ぺきんげんじん、学名:Homo erectus pekinensis、ホモ・エレクトス・ペキネンシス)とは、中国北京の北東、房山県周口店竜骨山の森林で発見したホモ・エレクトスの一種である。その周口店の北京原人遺跡はユネスコの世界遺産として登録されている。
スウェーデンの地質学者 ヨハン・アンダーソンが人類の物と思われる歯の化石を発見した。さらに、その後の調査で1929年12月2日、中国の考古学者 裴文中が完全な頭蓋骨を発見した。結果的に合計十数人分の原人の骨が発掘された。
しかし、日中戦争の激化により、化石は調査のためにアメリカへ輸送する途中に紛失した。紛失する前に協和医学院の客員解剖学教授であったドイツ出身の学者F.ワイデンライヒがすでに詳細な記録や研究を残しており、これが今日の北京原人の研究資料となっている。F.ワイデンライヒは北京原人を現生人類(アジア人)の祖先と考えたが、現在では否定されている。ちなみに戦争後、わずかに北京原人の骨が発掘されている。
北京原人はアフリカ大陸に起源を持つ原人の一種であるが、現生人類の祖先ではなく、何らかの理由で絶滅したと考えられている。石器や炉の跡が同時に発見されていることから、石器や火を利用していたとも考えられている。また、動物の骨が近くに見つかったことから、それらを焼いて食べていたという説もある。さらに、原人の骨自体が粉々にされていたので、北京原人の間では食人の風習もあったという説もまた有力である。
発見当初の旧学名はシナントロプス・ペキネンシスとされたが、現在は分類が修正され、ホモ・エレクトス・ペキネンシスとなっている。