汐見橋駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
汐見橋駅(しおみばしえき)は、大阪市浪速区にある南海電気鉄道高野線(汐見橋線)の終着駅。 南海高野線の大阪側の正式な起点である。
2008年(平成20年)には阪神西大阪延伸線が開通する予定で、同線にも汐見橋駅(仮称)が設置される。西大阪延伸線は現在、西大阪高速鉄道の手により西九条駅~近鉄難波駅間が建設中。
目次 |
[編集] 駅構造
頭端式1面2線のホームを持つ地平駅である。ホームは2番線まであり、大半の列車は1番線に発着する。 駅舎はホームの北端に接している。1993年4月18日から1995年8月24日までは岸里玉出駅高野線側の高架化工事によりレールがどの路線とも接続出来なかった為、2番ホームを検修用の車庫にしていた(廃線になった天王寺支線の天王寺駅にあった検修用の設備をそのまま移転させて使用していた)。便所は改札内にあり、男女共用の水洗式。
- のりば
- ■ 木津川・西天下茶屋・岸里玉出方面
- ■ 木津川・西天下茶屋・岸里玉出方面
[編集] 利用状況
2004年度の調査結果では、1日あたりの平均乗降客数は381人。この数字は南海の駅全体では99駅中89位、汐見橋線(岸里玉出駅含む)の駅としては6駅中4位である。
[編集] 駅周辺
交差点で新なにわ筋と千日前通が交差している。駅を出て右方向(東方)へ向かうと大阪市営地下鉄千日前線の桜川駅がある。大阪ドームは当駅西方。
- 浪速桜川郵便局
[編集] バス
最寄のバス停は大阪市営バスの幸町三丁目および地下鉄桜川停留所
- 29号系統 地下鉄住之江公園 - 地下鉄桜川 - なんば
- 55号系統 鶴町四丁目 - 大運橋通 - 大正橋 - 幸町三丁目 - 地下鉄桜川 - 岡崎橋 - 大阪駅前
- 60号系統 天保山 - 地下鉄大阪港 - 大正橋 - 幸町三丁目 - 地下鉄桜川 - 賑橋(なんば行のみ) - なんば
- 70A号系統 西船町 - 大運橋通 - 大正橋 - 幸町三丁目 - 地下鉄桜川 - なんば
- 71号系統 鶴町四丁目 - 大運橋通 - 大正橋 - 幸町三丁目 - 地下鉄桜川 - なんば
- 71A号系統 鶴町四丁目 - 大運橋通 - 大正橋 - 幸町三丁目 - 地下鉄桜川 - 賑橋 - 上本町六丁目
- 108号系統 鶴町四丁目 - 新千歳 - 大正橋 - 幸町三丁目 - 地下鉄桜川 - なんば
- 浪速ループ(赤バス) なんば・通天閣・日本橋電気街 方面
[編集] 歴史
- 1900年(明治33年)9月3日 高野鉄道の道頓堀駅として開業。
- 1907年(明治40年)11月15日 会社合併により高野登山鉄道の駅となる。
- 1912年(大正元年)10月10日 汐見橋駅に改称。
- 1915年(大正14年)4月30日 社名変更により大阪高野鉄道の駅となる。
- 1922年(昭和7年)9月6日 会社合併により南海鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1945年(昭和20年)3月14日 空襲により被害を受ける。
- 1947年(昭和22年)6月1日 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
- 1949年(昭和24年)6月 戦災復旧工事(当駅貨物ヤード関係その他)竣工。
- 1956年(昭和31年)11月16日 当駅改築完成。
[編集] その他の特徴
駅舎内には昭和30年代当時の観光案内図が、かなり傷んでおり一部が剥落しながらも現存している。その他あちこちに起点駅の名残がみられる。
[編集] その他
- 当駅と新大阪駅を結ぶ計画の鉄道路線であるなにわ筋線開通の暁には取り壊されるとの話が持ち上がってきている。なにわ筋線ができれば、西天下茶屋駅~当駅間が、地下化される予定である。ただし、なにわ筋線建設計画は事実上頓挫しており、その最終的な処置が固まれば、建て替えなどの動きが出てくることも考えられる。もっとも、汐見橋線はなにわ筋線の建設・直通を前提に路線が維持されているとも言われ、なにわ筋線の建設が断念されれば廃線となる可能性も否定できない。
[編集] 位置情報
[編集] 隣の駅
- 南海電気鉄道
- ■高野線(汐見橋線)
- 汐見橋駅 - 芦原町駅