毬谷友子

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毬谷友子（まりやともこ、1960年 3月25日 - ）は女優。元宝塚歌劇団雪組、娘役スター。本名矢代友子（やしろ・ともこ）。愛称はとんちゃん。血液型Ａ型、左利き、ローマ・カトリック信者である。

父は劇作家の矢代静一で友子は次女､姉･矢代朝子(やしろ・あさこ)は女優、実母も元女優山本和子(やまもと･かずこ)。従妹に絵麻緒ゆう（73期、元雪組トップ男役）がいる。

[編集] 略歴

幼稚園から小学校、中学･高等学校まで四谷雙葉学園で学ぶ。

1980年、宝塚音楽学校を首席卒業。卒業試験では創立以来最高の99点を獲得したという。宝塚歌劇団に66期生として入団。「フェスタ・フェスタ」で初舞台。同期に安寿ミラ､こだま愛､洲悠花などがいる。芸名については、「友子は本名から、姓は聖母マリアから頂戴しました」と本人が答えている。入団時は本名での活動を希望したが「必ず芸名を付けなければならない」と言われ、洗礼名であるマリアを名字とする芸名とした。この年、連続テレビ小説「虹を織る」のヒロインの「仲良し5人組」の一人・ゆき役に選ばれ出演。

4オクターブを誇る脅威的な声域に裏づけされた歌唱力、典型的宝塚の娘役的風貌と早期から完成度の高い演技力で本公演ではフィナーレのエトワールやショーのワンパートを任され、新人公演でも主役や二番手を一期下の北原遥子と二分していた。

1984年、北原遥子・娘役トップ遥くららが相次ぎ退団し、毬谷に当時の男役トップ麻実れいの相手役としてトップ娘役昇格を期待する声もあった。しかし当時の雪組の編成上の都合などあり結局トップ娘役は特定せず、空位となり毬谷トップは実現しなかった。

1985年に「花夢幻/はばたけ黄金の翼よ」で麻実らと同時退団。

退団後は舞台を中心に活躍するほか、映画「夢二」などに出演。父・矢代静一が脚本を書いた『弥々』は毬谷が矢代に直談判して初演の舞台化以来”ライフワーク”として演じ続ける矢代・毬谷ふたりそれぞれの代表作となったのは記憶に新しい。