横田村詮
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横田村詮(よこたむらあき 天文22年（1553年）？ - 慶長8年11月14日（1603年12月16日）)は戦国時代、安土桃山時代の武士。米子藩の家老。大名中村一忠の後見役である。 通称名は内膳。
横田村詮の前半生は不明な点が多いが河内高尾城の三好氏の一族の可能性が強い。横田は三好氏の浪人とされ中村一氏が岸和田城主の頃、中村氏の家臣に加わったと思われる。後に一氏の妹婿になっている。慶長6年(1601年)中村家は関が原の戦いの論功により伯耆国米子をあたえられた。中村一忠はまだ12歳の幼年であったので、徳川家康の命令でその後見役となり米子城二の丸に住んだ。
一忠は政事を乱し、我儘で家臣の諫めを聞かなかった。村詮は家臣であると共に親族であるので再三諫めたが、かえって逆心あるようにとり、慶長8年（1603年）11月14日、酒宴にことよせて村詮を酔わせ、一忠が抜き打ちで切った。村詮は傷を受けながら次の間へさがった。そこに村詮の刀をもっていた侍童がいたが、一忠を討とうとしたので安井清一郎、道家長左衛門、天野宗葉らが出て奮戦。天野は侍童の刃を受けて左の腕を切られたが、安井、道家が侍童を切った。一忠を諫めて協力しなかった近藤善右衛門がやむなしと長刀で村詮を討ちとめている。
村詮の子（一説には弟）主馬助はこれをきいて、居城飯山をかためて立てこもった。家中のものでも柳生宗章（五郎右衛門）をはじめとして多くが主馬助に味方をしたので、大騒動となった。一忠は隣国出雲の領主堀尾吉晴・忠氏父子に援助をもとめこれを鎮圧した。主馬助らは城に火を放ち自害したという。
