横浜港シンボルタワー
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横浜港シンボルタワー(よこはまこう-)は、横浜市中区の本牧ふ頭D突堤に所在する船舶通航信号所および展望施設の複合塔である。航路標識としての名称は本牧船舶通航信号所(ほんもくせんぱくつうこうしんごうしょ)。航路標識番号8106。高さ48.19m。35°26′21″N、139°41′22″E。なお横浜市港湾局施設課の管轄施設であるが、現在の管理運営は商船三井興産株式会社。
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[編集] 概要
横浜港に出入りする船舶のための信号所と市民の憩いの場を兼ね備えた、横浜港のシンボルとして建設が開始され1986年7月に完成した。この施設は本牧ふ頭突端と大黒ふ頭突端とを線で結んだ場合の、横浜港と東京湾との境となる位置に所在しており、横浜港に入出航する船舶の管制や、近隣を航行する船舶へ海上交通情報を提供するなど航路標識として大きな役割を担っている。
また塔の上部には展望台(地上36.5m)が設置され周辺全てが見渡せるようになっており、高い位置から横浜港湾の様子を覗く事ができることから、市内の隠れた名所となっている。なお展望台への入場は無料だが、エレベーターなどは無いため約140段の階段を数分間ほど歩いて登る必要がある。
[編集] 信号板
塔には75°、160°、270°、345°の4方向に向けた信号板が設置され、航行する船舶に対し信号を表示している。信号板に表示される信号とその大意は以下の通り。意味の細部は、港則法施行規則で信号所ごとに個別に定められている。
- Iの文字の点滅 - 入航してよい。総トン数500トン以上は出航禁止。
- Oの文字の点滅 - 出航してよい。総トン数500トン以上は入航禁止。
- Fの文字の点滅 - 総トン数15,000トン未満の船は入出航してよい。
- Xの文字及びIの文字の交互点滅 - まもなくIの点滅に切り替わる。航路内の船は航行してよい。
- Xの文字及びOの文字の交互点滅 - まもなくOの点滅に切り替わる。航路内の船は航行してよい。
- Xの文字及びFの文字の交互点滅 - まもなくFの点滅に切り替わる。航路内の船は航行してよい。
- Xの文字の点滅 - まもなくXの点灯に切り替わる。航路内の船は航行してよい。
- Xの文字の点灯 - 指示された船以外は入出航禁止。
[編集] 展望台からの風景
横浜ベイブリッジと本牧ふ頭。 |
[編集] 所在地
- 横浜市中区本牧ふ頭1-16
[編集] 交通
市街地から離れた場所に所在しているので徒歩での散策には不向きである。また、ふ頭内の周辺道路は大型トレーラーが多数行き交うため、通行には十分注意が必要。