新御堂筋
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新御堂筋(しんみどうすじ)は、大阪府の北部を南北に貫く幹線道路(国道423号)、地域高規格道路であり、北摂地区の大動脈である。
全国屈指の交通量を誇る道路であり、西日本では首位。新御堂(しんみどう)、新御(しんみ)と略される。陸上距離は大阪市北区西天満~箕面市白島までが最長距離で16.22kmである。上り線も同様である。
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[編集] 歴史
1970年(昭和45年)の大阪万博開催時に、大阪市(国道1号交点)から千里ニュータウンを経由し箕面市(国道171号交点)を結ぶ大阪府道大阪箕面線として開通した。
1982年(昭和57年)4月1日、国道に昇格した。現在国道423号としては、大阪府道9号箕面池田線交点(白島)まで延伸され、今後、箕面有料道路も開通予定であるが、通称名としての「新御堂筋」としてどの部分までを指すか、統一された認識は定まっていない。箕面有料道路が開通すると、萱野高架橋~白島間は、高架構造あるいは堀割になる予定。(因みに、坊島4丁目交差点~大阪府道9号箕面池田線交点(白島)間は、1999年(平成11年)5月14日までは、大阪府道9号箕面池田線の「支線」として位置付けされていた)。
開通当初から、渋滞緩和と大気汚染防止の観点から日曜日と祝日を除いた午前9時~午後7時までの間は、新淀川大橋以南は大型車の通行が禁止されていたが、2005年(平成17年)8月29日より観光バスに限って通行規制が解除されることになった。
[編集] 構造
豊崎(新淀川大橋)から千里インターまでの区間、大阪市営地下鉄御堂筋線および北大阪急行を上下線で挟む構造。また全線に渡り交叉道路とは全て堀割または高架で通過するので、起点から箕面市坊島4丁目交差点までの間は、本線部に信号はない。
自動車専用道路ではないが、本線上の大部分が原付や軽車両、歩行者の通行を規制している。
ほぼ全区間が上下2車線ずつと、交通量に比して明らかに道幅が狭く、その上緑地公園駅近辺より北はアップダウンが激しいため、平日の朝夕には確実に渋滞が発生している。名神高速との交差部は、大阪府道2号線の大阪中央環状線のように、かつて本線部分にも信号があったが、しばしば事故が発生したため、現在は信号交差点はなくなっている。また側道から本線への合流地点の一部では、加速車線がほとんど無いため非常に危険で、事故も毎日のように発生する。
多くの区間でビルの谷間を通り、鉄道が中央にはさまれている構造から、今後の拡幅も期待できない。しかし、千里IC・千里ニュータウンや大阪中央環状線と大阪市中心部を結ぶ道路としては多少の渋滞があったとしても、この道路が無料で最短・最速ルートとなるため、今後も交通量が減る兆しはない。
[編集] インターチェンジなど
- 大阪市北区
- 南森町ランプ(国道1号)
- 梅新南ランプ(箕面方面からの出口/国道25号)
- 梅田新道ランプ(箕面方面出入り口/国道2号)
- 茶屋町ランプ(箕面方面からの出口)
- 豊崎ランプ(箕面方面出入り口)
- (豊崎出入口(阪神高速道路2号淀川左岸線):建設中)
- (淀川を渡る)
- 大阪市淀川区
- 西中島ランプ(南森町方面出入口/大阪府道16号大阪高槻線)
- 新大阪ランプ(箕面方面出入口・南森町方面出入口、東海道新幹線・山陽新幹線・北方貨物線を跨ぐ)
- 東三国(南)ランプ(南森町方面出入口)
- 東三国(北)ランプ(箕面方面出入口)
- (神崎川を渡る)
- 緑地公園ランプ(両方向出入口)
- 吹田市
- 春日ランプ(両方向出入口)
- 南千里ランプ(箕面方面出入口/大阪府道135号豊中摂津線・桃山台駅)
- 豊中市
- 千里IC(大阪府道2号大阪中央環状線)
- 新千里ランプ(箕面方面出入口/千里アートロード)
- 箕面市