提督の決断
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提督の決断(ていとくのけつだん)は1989年に光栄(現在のコーエー)より第一作目が発売されたWW2(第二次世界大戦、主に太平洋戦争)海戦シミュレーションゲームのシリーズである。
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[編集] 概要
2006年9月時点で第4作まで発売されている。 第1作目から第3作目まではプレイヤーは大日本帝国連合艦隊司令長官・アメリカ合衆国太平洋艦隊司令長官のどちらかの立場を、第4作目では日米英独のいずれかの立場を選択しゲームを進めてゆく。
第3作目までは太平洋を中心に戦略性が重要視されるのに対し、第4作目からは全世界が舞台となっており、リアルタイムバトルの導入により戦術性が重要視される。
他のコーエーのゲームでは武将は非常に高い役割を果たすのに対し、このゲームでは提督(武将)の占める役割が低いのも特徴である。次回作を期待する声も強いが、2006年10月時点では実現していない。
[編集] 抗議問題
第2次世界大戦という歴史的に近い問題を扱っているため、このゲームに関するコーエーへの抗議活動が韓国・中国・日本の一部市民団体により何度か行なわれている。
- 従軍慰安婦問題
- 第1作ではコマンドを実行するたびに内容に応じた簡単なグラフィックが表示されていたが、艦隊を寄港させて乗員の疲労を取るコマンド「慰労」を実行すると表示される、水兵と女性が腕や肩を組んで歩くシーンが従軍慰安婦を連想させるとして、反戦団体による抗議が行なわれた。
- 中華人民共和国からの抗議
- 中国では本シリーズの第3作目を「東條英機らが出てきて、日本による中国侵略を正当化するもの」と解釈し『反動遊戯』に指定していた時期があった。それより前の1996年にも重慶の市民グループから抗議が出されたこともある。この時期、光栄が第3作目のソフトを中国の工場で生産していたこともあり、抗議は激しいものだった。重慶にあった光栄の支社では、中国人従業員が仕事をボイコットしたとも言われている。この抗議があってからシリーズはしばらく封印されることとなった。
- なお、この抗議の理由に関しては「蒋介石だけが出てきて、毛沢東が出てこないことに腹をたてた」「国土に星条旗が翻る(アメリカ側の都市を示すものであり、もちろんアメリカの支配下という意味ではない)ことに我慢ならなかった」という異説もある。
- 他にもアドルフ・ヒトラーやベニート・ムッソリーニが登場するなど、第2作、第3作には問題に発展し得る要素が多々あり、こうした政治的な干渉を避けるため、第4作では歴史上の政治指導者は当時の海軍提督を除き一切登場しなかった。そのため第3作までしか認めないというコアなファンもいる。
- 韓国海軍問題
- 韓国の一部ネチズンは、「当時の『韓国海軍(光復海軍)』がいないのはおかしい」と抗議している。しかしながら、該当の軍は歴史上存在していない。
- もっとも、彼らは大航海時代Onlineに対しても「李舜臣が率いる海軍を登場させろ」などという抗議を行っており、今更という感はある。フィクションですら歴史の重要な資料と言い張る同国ネチズンの主張の不自然さが露呈した例の一つに挙げられる。
[編集] 提督の決断
[編集] 特徴
シリーズ第1作。 1人または2人でプレイする。
移動画面にて4時間に一度のコマンド入力、戦闘画面はHEX戦にてゲームを進めていく。 プレイヤーが操作できるのは基本的に第1艦隊のみで、第2艦隊以降はコンピュータが操作する(但し基地停泊時はプレイヤーが操作)。
ゲームとしての完成度は高く、Windowsへの移植を望む声も多い。一方で太平洋戦争のシミュレーションとして見た場合、特に補給・生産等の面で致命的欠陥とも言える仕様(南方最前線の激戦地への補給がコマンド一つで一瞬にして完了する、航空機や輸送船が1日で何千機も生産できてしまう、等)である為、その点で低い評価を下す人もいる。
艦種は航空母艦(正規空母、軽空母)・戦艦(弩級戦艦、戦艦)・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦・燃料輸送船・兵員輸送船であり、このうち航空母艦・戦艦・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦は技術力を向上させることで新型艦船として建造することができる。
航空機に関しては、戦闘機・雷爆機・偵察機・新型戦闘機・長距離爆撃機のみとなっている。零式艦上戦闘機や雷電、F4Uコルセア等細かい機種分けは無い。このうち新型戦闘機と長距離爆撃機については技術力が一定のレベルに達しないと生産できない。
対地武器としてロケット弾も存在するが、これも技術レベルが一定に達しないと生産できない。
ゲームミュージックは宇宙戦艦ヤマトの作曲者である宮川泰が作曲し、好評だった。
PC-98版及びFM-TOWNS版では、ある一定の条件を満たすと「新型爆弾」が生産出来るようになる。この兵器は使用すると敵拠点を一瞬で壊滅させることのできる強力なものであり、このことは当時一部の間でかなりの問題となった。未だにこの第1作の復刻版が出ないのはこの問題があったため、とも囁かれている。
[編集] シナリオ
- 日米交渉決裂
- 真珠湾攻撃
- 珊瑚海海戦
- ミッドウェイ海戦
- ソロモン海戦
- 南太平洋海戦
- マリアナ沖海戦
- 比島沖海戦
- 大和特攻
キャンペーンシナリオ・ショートシナリオの別は明記されていないが、実質的に「日米交渉決裂」がキャンペーン、他がショートシナリオである。ショートシナリオの目標達成後は引き続きキャンペーンゲームとしてプレイできる。
[編集] 提督の決断II
[編集] 特徴
シリーズ第2作。 1人または2人でプレイ。 2人プレイは、1台のパソコンで交互に操作する方法と、RS-232Cケーブルを用いての通信対戦とがある。
前作と比較すると、陸軍師団の登場、航空機の機種(零戦、烈風、等)毎の特徴付け、重巡・軽巡の区分、毎月月初の会議等、より史実に近い形のシミュレートが行われるようになった。
しかし、ゲームシステムに関して、ターン制への移行、碁盤目状の海戦マップ、海戦システムの独特さと操作性の悪さ、等、改悪とも捉えられる変更が為された影響で、評価は必ずしも高くはない。
前述の通り、キャンペーンシナリオと一部のショートシナリオには、毎月1日にカードバトル形式の会議がある。
日本でプレイした場合、プレイヤーの化身である軍令部総長(永野修身)は、総理大臣(東條英機)・陸軍参謀総長(杉山元)・大蔵大臣(賀屋興宣)・外務大臣(東郷茂徳)と意見を闘わせ、国政や軍政に関することを決定する。
アメリカの場合は、プレイヤーはアーネスト・キング海軍作戦部長に、出席閣僚は大統領(フランクリン・デラノ・ルーズベルト)・陸軍長官ヘンリー・スチムソン・財務長官(ヘンリー・モーゲンソウ)・国務長官(コーデル・ハル)に変わる。
このカードバトルの存在から、後述の第三作よりも高い評価を受けることもある。
パワーアップキットが発売されており、導入すると、難易度調節機能の追加、操作性の向上、新シナリオの追加等が行える。
[編集] シナリオ
キャンペーン
- 開戦前夜(1941.11.26~)
- 米軍の反撃(1942.5.27~)
- 敗北への道(1944.3.31~)
ショート
- ハワイ作戦(1941.12.8~)
- 南方作戦(1941.12.9~)
- ミッドウェイ海戦(1942.6.5~)
- 米豪遮断作戦(1942.8.7~)
- 「あ」号作戦(1944.5.3~)
- 捷一号作戦(1944.10.18~)
- 本土防衛作戦(1945.2.19~)
追加シナリオ
- もう1つの開戦(1941.1.1~)
- MO作戦(1942.5.7~)
- 米豪遮断作戦II(1942.10.26~)
- 「ろ」号作戦(1943.11.2~)
[編集] 提督の決断III
[編集] 特徴
シリーズ第3作。 1人または2人でプレイする(プレイステーション版では1人)。 2人プレイは、RS-232Cケーブルまたはモデムを用いた通信対戦で行う。
移動画面では擬似リアルタイム制を導入、戦闘画面はHEX戦に戻った(但し第1作とは違い高度の概念がある)。
また、制海権(制空権)の概念が導入され、それが奪われた海域では基地への補給が遅れるなど、かなり史実に近い体験が出来るようになった。
さらに、年を追うごとに国民が疲弊して次第に工業力が低下していき、工業力に見合ったスピードで艦船が完成したり、航空機の製造可能数が上下したりする点も、非常に史実と近いことから好評を得ている。
それに加え、陸軍の存在や地上戦・海上戦・航空戦のバランスの良さから、(4作目の大幅なシステム変更に対する批判と相まって)本作をシリーズ最高傑作と呼ぶ人は多い。
唯一の欠点はあまりにも航空機が強すぎることだが、それでも航空機全盛の時代を迎えつつあった当時の状況を鑑みると、シミュレーションゲームとして一つの完成形に近い作品であることは確かである。
パワーアップキットが発売されており、導入すると新シナリオの追加等が行え、艦船や航空機の性能を無制限で強くすることも出来る。
イベントも豊富で、三会談(テヘラン、ヤルタ、ポツダム)から「ソ連対日戦参戦」、さらに「アーニー・パイルの戦死」などがあり、条件次第ではワルキューレ作戦が発動してドイツが連合国に寝返る(総統もカール・デーニッツに代わり、ドイツ艦隊がセイロン島に到着する)。ルーズベルトは史実どおりの日時に亡くなる。
MS-DOS版では、不正コピー対策にマニュアルプロテクトが導入されていた。
なお、仏印(指導者ホー・チ・ミン)は、当時日本軍が進駐していた関係でか枢軸国扱いになっている。
[編集] シナリオ
オリジナル
「日米開戦」のみキャンペーンシナリオ、他はショートシナリオ。ショートシナリオの場合は、作戦が成功すると架空の新聞記事が出た上でゲームを続行するか否かを決めることが出来、続行するとキャンペーンシナリオに移行できる。
- 日米開戦
- 真珠湾奇襲
- ミッドウェイ海戦
- ソロモン攻防戦
- マリアナ沖海戦
- 決戦レイテ沖海戦
- 大和特攻
架空シナリオ(パワーアップキット導入時に追加)
すべてキャンペーンシナリオ。
- 白紙開戦計画・・・艦隊が全て未編成
- 最高技術達成・・・技術レベルが最高値で、最初から全ての兵器を利用可能になっている
- ロンメル軍団征東・・・ドイツ軍がアフリカ戦線で勝利し、インドを占領している
- 日英同盟再び・・・第一次世界大戦後に日英同盟が継続しており、日英対米独の対決になる
- 1941ソ連参戦・・・対米宣戦布告と同時に、ソ連が日本に宣戦布告する
- 奇襲失敗・・・真珠湾攻撃に失敗し、投入した空母を全て失う
- 大和3番艦竣工・・・ミッドウェー海戦に勝利し、最初の予定通り戦艦大和の3番艦が竣工する
追加シナリオ(パワーアップキット導入時に追加)
すべてショートシナリオ。
- スラバヤ沖海戦
- セイロン島沖海戦
- 珊瑚海海戦
- 第2次ソロモン海戦
- 南太平洋海戦
- 第3次ソロモン海戦
- ブーゲンビル島沖海戦
[編集] 提督の決断IV
[編集] 特徴(PC版)
2006年9月時点でのシリーズ最新作。 1人プレイ専用。
ゲームの舞台を太平洋海域から全世界へと拡大し、プレイ可能な国も日・米・英(蘭豪を含む)・独(伊を含む)の4ヵ国に増加した。 又、キャンペーンゲームについてはスタート時の設定により所属陣営の変更が行える様になり、同一のシナリオの中で様々な状況を楽しめる様になった。 (通常は「米英連合軍」対「日独枢軸軍」という構図であるが、「日英」対「米独」や「日」対「米英独」といった構図にすることが出来る)
勢力拡大の方法が従来の「拠点の占領」から「海域の制海権の確保(海域内の艦船を全滅させ、飛行場を破壊する)」に変更された影響で、前作までは比較的発生し難かった「艦隊同士の戦闘」を容易に発生させられる様になった。
一方で陸軍の存在を一切排除してしまった為、基地の占領、陸戦、陸軍との折衝等、陸軍の影響力を比較的重視していたユーザーからは不満の声も聞かれる結果となった。
戦略パートは1週間単位のターン制、戦術パートは3日間のリアルタイム制である。
戦略パートにて、艦隊の移動、艦船の建造、航空機の生産、新型艦・新型機の開発、技術開発等を行い、コマンド入力完了後に戦術パートにて戦闘を行う。
戦術パートでの敵海域侵攻時の勝利(戦略的勝利)条件は前述の通り「海域内の艦船を全滅(撤退を含む)させ、飛行場を破壊する」事であり、反対に「味方艦船が全滅(撤退を含む)」した場合は敗北(戦略的敗北)となる(防衛の場合は逆)。「戦略的に」勝敗が決した場合は制海権が敗者から勝者へと移る。
3日間で勝負が付かない場合は海域防衛成功とみなされるが、彼我の戦果の多少により「戦術的勝利」「戦術的敗北」に分けられる。
なお、侵攻先に敵艦隊及び敵飛行場が存在しない場合は無条件で戦略的勝利(防衛の場合は戦略的敗北)となる。又、侵攻又は防衛する拠点が一つもないときは、その週は戦術パートがなくなる。
二カ国あるいは三カ国を相手にゲームを進める中、先に降伏した国の提督が合流し、味方の提督として使えるようになる。ただし、残存艦隊を味方艦隊に含むことは出来ない。 なお、キャンペーンゲームに会っては、提督の名前、能力を自由に設定できる。
パワーアップキットが発売されており、導入すると、シナリオの追加、新ルールの導入、新技術の追加、揚陸艦の導入、提督のエディット等が行える。
[編集] 特徴(プレイステーション2版)
上記PC版とシステム面ではほとんど変わらないものの、戦術フェイズでは戦闘画面がリアルタイム完全3Dで描かれ、非常に臨場感あふれる海戦シーンとなっている。また、これまでのシリーズとは異なり、全世界の海域が「ドーバー海峡」「ハワイ沖」「ミッドウェー沖」など50の海域に分割されている。プレイヤーは日米英独のいずれかの艦隊司令長官となって、制海権を争い、敵国の母港占領を目指す。 上述の通り、参戦国、枢軸国、連合国の構成は自由に決められるため「日独(連合国)」対「米英(枢軸国)」等も可能。 ただし、枢軸、連合の違いは勝敗時のコメントの違いだけであり、戦闘内容等の違いはない。
この作品は戦闘画面が3D、全世界(海)が50分割など初心者の方にはとても取っ付きやすい内容となっているが、この手のSLGは、やはりコアなファンがメインであり、取っ付きやすさの犠牲とも言える問題点(ネタバレが多いため後述)が数多くある。
[編集] 問題点など(ネタバレ)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- 説明書には攻略本と見間違うかのように丁寧に戦術や戦法まで書かれており、初心者を意識した構成になっている。
- 戦略フェイズでは、従来通り新兵器などが開発ができるが、陸軍の存在は抹殺されており(海戦SLGの名の通りか)、他国との交渉なども存在しない。というよりも、全世界には国は日米英独しか存在しない(イタリアはドイツ海軍の一拠点として存在し、イタリア海軍はドイツ海軍の一部隊となっている。パワーアップキットではフランスもイギリス海軍の駒とされた)。
- 全世界の海域が50に分割されたため、艦隊の移動が自国支配エリアから敵国支配エリアへ駒を進めるようなものとなっていて、敵支配エリアに艦隊を進めると戦闘になる。そこに敵艦隊がいれば、敵艦隊と敵基地(航空機のみ)、いなければ敵基地のみとの戦闘となる。敵に攻められる場合は、この逆になる。エリア外での戦闘はなく、目的地に向かっている敵艦隊への奇襲攻撃等もない。
- 敵AIの出来はかなり悪く、資金、資材に余裕があると平気で戦艦16隻で攻めてくる。ちなみに1艦隊は16隻まで、航空母艦が1艦隊に4隻まででそれ以外の艦種による制限なし、同時に敵味方それぞれ3艦隊まで戦闘参加可能。
- エリアの大きさに比較して艦砲・魚雷の射程距離が大きいため、どうしても砲雷撃戦が有利となり、史実のような空母部隊のみでの決戦はなかなか難しい。
- 大型艦でも容易に機関浸水を起こしてすぐ航行不能となる。
- 舷側装甲については傾斜装甲を計算に入れていないため、厚さがそのまま装甲威力となっており、傾斜装甲でないキング・ジョージ5世型などの装甲威力が強調される結果となっている。
- 戦艦は爆雷を積めないため、潜水艦の格好の餌食となる。潜水艦は、新しく開発されたエンジンで新しく設計するとかなり強く、戦艦48隻をいとも簡単に撃滅することが可能となっているのも、爽快ではあるが問題である。
- 潜水艦だけでは敵基地への砲撃ができないため、敵エリアを支配できない。が、最初に潜水艦で目的の敵エリアにいる敵艦隊を根絶やしにしてから、その後通常艦隊で攻めることによりかなり楽に占領できる、という荒業も可能。
- 基地は航空基地という概念しかなく、航空機を出撃できない夜にはただの的と化す。パワーアップキットが導入された場合は、巡洋艦~駆逐艦に準ずる程度の砲撃が可能だが、大破すると砲撃できない。
- エリアが狭いことが多く、敵味方計6艦隊96隻もいるとかなりひどい乱戦になることもある。これに敵味方航空機を入れることも可能。更に、海域によっては敵味方の当初配備地点が近いため、敵味方の艦隊同士が重なって出現という現実にはありえない状況になる。
- 航空機発進命令を出したり、艦隊の頭を駆逐艦にしてそれが撃沈されると、艦隊が急に反転してその場でもたつくことが多々ある。艦船1隻1隻がその場でぐるぐる回ったりとかなり動揺しているので、回避行動や発艦準備と解釈するには無理がある。また、陸上付近に部隊を配置しても同様の問題が発生する。
- プレイ終盤には、敵・味方問わず、超大和型が戦艦の主力のために戦力のインフレが起こる。日本を例として挙げても、大和型以前の型式の戦艦の出る幕がなくなり、超大和型(紀伊級)でないと敵に勝てない。結果、大和型が51センチ砲の集中砲火ですぐに轟沈するといった欠点がある。
- パワーアップキット版では、航空機の戦力にインフレが起こる。たとえば日本でプレイすると、1941年時点で敵の主力航空機がファントムやシューティングスターなどといった大戦終結後の「最新鋭ジェット戦闘機」が既に量産・配備されているという状況が起こる。これはどう考えようとも不可能である。制空権を奪取するには、それらを超える性能(性能水準的には1950年代の水準)のジェット戦闘機を造らなくては制空権を取るのは不可能。短期間で主力戦闘機を零式艦上戦闘機(シナリオによっては九六式艦上戦闘機)からジェット戦闘機に切り替えなくてはならなくなるといったジレンマが発生する。
[編集] シナリオ
(※1)印はパワーアップキット導入にて追加されるシナリオ。
(※2)印は「ショートゲームパック#1」としてユーザーページにて別売
(※3)印は「ショートゲームパック#2」としてユーザーページにて別売
キャンペーン
- 群狼作戦
- 日米開戦
- 大艦巨砲時代(※1)(大艦巨砲主義のまま第2次大戦が始まる内容)
ショート 作戦終了後、その成否に関係なくキャンペーンゲームに移行できる。(但し、基地の占領状況、物資貯蔵量等に戦果が反映される)
- 第2次シェトランド海戦(※1)(IFシナリオ。第1次大戦時のドイツ大海艦隊が復活して大英帝国主力と戦う。第1次大戦のドイツ戦艦は近代化改修でポスト・ジェットランドタイプに準じた艦型になったという設定。文字通り、シェトランド海戦の再現)
- ナルヴィク沖海戦
- メルセルケビル海戦(※1)
- マタバン岬沖海戦 (※3)
- 大西洋海戦
- 幻の八八艦隊(※1)(八八艦隊が実現した世界でのミッドウェー海戦。日本側のほうが有利)
- マレー沖海戦 (※2)
- Plan Red(※1)
- Plan Black(※1)
- セイロン沖海戦
- 珊瑚海海戦(※1)
- ミッドウェイ沖海戦
- 第一次ソロモン海戦 (※3)
- ペデスタル作戦(※1)
- 第2次ソロモン海戦
- 南太平洋海戦
- サボ島沖夜戦 (※2)
- バレンツ海海戦 (※2)
- アッツ島沖海戦(※1)
- イタリア降伏(※1)
- ベララベラ海戦 (※3)
- マリアナ沖海戦
- レイテ沖海戦
- 坊の岬沖海戦
- 日独最終決戦(※1)(日独の第2次大戦勝利後の大海戦。戦艦大和と戦艦長門を基幹とした日本連合艦隊とH級戦艦を主力としたドイツ帝国艦隊の最終決戦。)