手塚昌明
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手塚昌明(てづか まさあき、1955年1月24日 - )は映画監督。栃木県出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。西河克己や市川崑の助監督を経て、1994年東宝映画入社。2000年、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』で監督デビュー。
熱烈なゴジラファンとして有名で、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』は1960年代の東宝特撮映画の作品群を彷彿させるものに仕上げ、ファンならずとも各界から高い評価を受けた。その後の『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』も高い評価を受け、ゴジラ映画に新たな可能性をもたらした。
2005年、『戦国自衛隊1549』を監督。興収19億円のヒットを飛ばした。
アルフレッド・ヒッチコックよろしく、自作の監督作品にはワンカット出演する。監督作品ではないが、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』にも防衛軍将校として出演している(ちなみに、何故かエンドロールに名前はないが、「ゴジラ・ビデオ・ファンクラブ」の会報によると、同作には特撮B班のスタッフとして参加しているという)。
2006年には市川崑監督の最新作「犬神家の一族」で監督補佐を担当している。
映画界からは、「大作を熟知した監督である」と認識されており、事実、これまで監督した作品は、全て制作費10億円以上(通常の日本映画では制作費は5~6億円ほど)のものである。また、リアルで精密な描写が得意で、特に『ゴジラ×メカゴジラ」『戦国自衛隊1549』での自衛隊描写は特筆に価する。それに対して、『ゴジラ×メガギラス』における空想科学的な描写もまた得意とするなど、今後の日本映画界において期待の逸材である。