徳恵市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

徳恵市

各種表記
簡体字:	德惠市
ピンイン:	Déhuì Shì
片仮名転写:	トーホイ・シー
情報
省級行政区:	吉林省
地級行政区:	長春市
面積:	3,435km²
人口:	91万人(2002年)
郵便番号:	130300
市外局番:	0431
自治体公式サイト:	{{{公式サイト}}}

徳恵市（とくけい/トーホイ-し）は中国東北部吉林省中北部に位置する県級市。京哈鉄路沿線にあり市内で102国道と京哈高速公路が通過している。市区は長春、ハルビン、吉林の中間、東北の物流中心の大連—瀋陽—長春—ハルビン経済帯上にある。副省級市の長春市に属す。総人口は91万で漢族、満族、回族、朝鮮族など15の民族があり、漢族が99%以上を占める。省級経済開発区がある。

目次 1 歴史 2 行政区画 3 地理 4 自然風光 5 農牧業 6 工業 7 外部リンク

[編集] 歴史

秦以前は粛慎の地、漢代より扶余国に属す。隋唐時代は渤海国扶余府に属した。遼代には屬遼の東京に属し、金代には金の上京の管轄だった。元代には遼陽中書行省開元路に属し、モンゴルの遊牧区となった。明初は遼東都指揮司とヌルカン（奴爾干）都指揮司に属し、後にウリャンハ（兀良哈）三衛とホルチン（科爾沁）部に属した。清の康熙年間に「柳条辺」を築いてここを「辺外」とし、ゴルロス（郭爾羅斯）前旗の領主の牧場とした。乾隆五十六年（1791年）以後、山東・河北の一帯の民が入植し開墾。嘉慶年間に懐恵郷、沐徳郷が設置され、長春庁に属した。光緒十六年（1890年）長春府は朱家城子に分防照磨を設け、沐徳、懐恵二郷を管理した。清末宣統二年四月十六日（1910年5月24日）沐徳と懐恵の後の字をとって徳恵県が設けられた。県城は大房身にあり、なおも長春府に属していた。満州国の時代、1936年4月1日県公署は張家湾街(窯門站)へ移され、その時張家湾は徳恵に改名された。1994年7月国務院の批准を経て撤県設市したが所轄地域は変わらなかった。

[編集] 行政区画

4街道、14鎮、5郷を管轄。

• 街道弁事所：恵発街道、建設街道、勝利街道、昇陽街道
• 鎮：大房身鎮、大青嘴鎮、岔路口鎮、朱城子鎮、미사자진、万宝鎮、郭家鎮、達家溝鎮、松花江鎮、夏家店鎮、布海鎮、天台鎮、菜園子鎮、楊樹鎮。
• 郷：五台郷、朝陽郷、同太郷、和平郷、辺崗郷

[編集] 地理

徳恵市は吉林省中北部、松遼平原の中に位置している。地勢は南高北低で波状の起伏を呈するものの、大部分が海抜149~241mの間で起伏は激しくない。東経125°14'- 126°28'、北緯44°33'- 44°51'の間にあり、面積は3435km²。平均気温は4℃、降水量520mm。東南は九台市、西南は長春市，西は伊通河を隔てて農安県、東北は扶余県、川を隔てて楡樹市と接する。市内には松花江、飲馬河、伊通河などの川がある。

[編集] 自然風光

徳恵市は中温帯半湿潤モンスーン気候に属し、陽光明媚で空気の澄んだ躍進水庫連花自然保護区、生態園、遠くまでの知られている宝山寺、風光秀麗な半拉山風景区、独自の特色のある鰉魚圈天然娯楽島を有し、他に清代の貢江碑がある。

[編集] 農牧業

トウモロコシ、水稲、コウリャン、大豆などが盛んに作られており、国の重要な商品食糧基地にしてトウモロコシ輸出基地である。国家食糧生産先進市、副食品供給プロジェクト先進市、中国松花江大米の郷そして中国肉鶏の郷と称している。国の高収穫・高品質・高効率の農業模範地区で吉林省緑色食品基地である。全国一の「生態農業建設示範県（市）」、全国一の「無公害蔬菜生産試点県（市）」そして農業部に省内唯一の「科教興農與可持続発展両大戦略示範県（市）」と決められた。特産物は徳恵大曲酒、肉鶏、編み物細工がある。

[編集] 工業

工業には食品、飼料、建材、機械、医薬、包裝などがあり。吉林省食品工業強県（市）である。

[編集] 外部リンク

• 徳恵市人民政府信息網
• 徳恵信息港