張栩
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張 栩(ちょう う 1980年1月20日 - )は、日本棋院所属の囲碁棋士。台湾台北市出身。血液型はО型。
林海峰九段門下。詰碁作りを趣味としており、扇子の揮毫にもお気に入りの自作の詰碁を用いている。布石が苦手。詰碁作りを趣味とすることからも分かるように読みの速さ、深さ、正確さが知られており、特に局所的な死活の判断に強い。実利派であるが、柔軟な発想と決断力、繊細な戦術に定評がある。
羽根直樹、山下敬吾、高尾紳路らとともに「若手四天王」と称される。
2003年に本因坊、王座を獲得。 2004年に名人位を獲得し、戦後5人目の「名人・本因坊」となる。「名人・本因坊」としては最年少。
2003年11月9日に女流棋士の小林泉美と婚約、2004年1月12日挙式。結婚時には張が本因坊を、小林が女流本因坊を保持していたことから「本因坊カップル」と称された。
なお、名前の日本語読みについて中国文学者で囲碁ファンの高島俊男から、「『栩』は日本語の音読みでは『う』ではなく『く』が正しい」という指摘があったが、師匠の林海峯によると、「『チョーク』とからかわれると困るのであえて『う』にした」ということである。
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[編集] 昇段履歴
- 1990年 - 院生
- 1994年4月 - 入段
- 1995年 - 三段
- 1996年 - 四段
- 1997年 - 五段
- 1999年 - 六段
- 2001年 - 七段
- 2003年 - 九段(本因坊奪取により。史上最年少)
[編集] 主な成績
(2006年7月27日現在)
[編集] 獲得タイトル
[編集] 一般棋戦
[編集] 世界棋戦
- LG杯世界棋王戦 優勝1回 (第9回)
- テレビ囲碁アジア選手権戦 優勝1回 (第17回)