崎谷健次郎
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崎谷 健次郎(さきや けんじろう、1962年12月30日- )は、広島県福山市出身のシンガーソングライター・音楽プロデューサーである。1999年からSonic Dove名義での音楽制作活動も行っている。
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[編集] 来歴
1981年日本大学芸術学部在学中にバンド『VIZION(ビジョン)』(松本晃彦、有賀啓雄、茂野雅道などが在籍)を結成(Vo・Key・作曲を担当)、リバスターレコードよりアルバムをリリース。同時にキーボードプレイヤーとして様々なアーティストのサポートメンバーとして活躍。SALON MUSIC、山下久美子、郷ひろみらのサポート・キーボーディストなどを担当する。
1985年作曲家としてデビュー。最初の提供曲は稲垣潤一 「the Rule Of Love」。なお、デモテープは多重録音を施した、ほぼカンパケに近いものだったようだ。その後も彩恵津子、高橋真梨子といった多くのシンガーやアイドルに楽曲を提供。中でも斉藤由貴には数多くの楽曲を提供している。デモテープに入っていた仮歌が関係者の耳にとまり、シンガーとしてのデビューが決定。
1987年「思いがけないSITUATION」(映画『いとしのエリー』主題歌)でソロデビュー。10月にリリースしたシングル「もう一度夜を止めて」がシチズン「LIGHT HOUSE」CFイメージソングとなり、スマッシュヒット。なお、崎谷はこの曲をファーストアルバム「DIFFERENCE」に収録する予定であったが、タイアップが決定したため、シングルの売れ行きを考慮して外された。結局、その後のセカンドアルバム「Realism」に収録されることになったが、崎谷のこだわりでシングルとは異なるアレンジのものを収録している。
1988年渡米。ニューヨークでハウスミュージックに出会い、「ロックに変わる、全く新しい音楽のスタイル」と感銘を受ける。
1989年アメリカで学んだハウスミュージックを大胆に取り入れたアルバム「KISS OF LIFE」を発表。同時にプロデュースした斉藤由貴のシングル「夢の中へ」、アルバム「age(アージュ)」も同様にハウスミュージックを取り入れたものであった。特に井上陽水のカバー「夢の中へ」は大ヒットとなり、後のカバーブームの先駆けとなる。11月にリリースした「Because of Love」はオービックのTVCFソングとして数年間オンエアされた。
1990年アルバム「ただ一度だけの永遠」リリース。前作とはうって変わって生楽器をフィーチャーし、イギリスのローヤル・フィル・オーケストラと共演する。
1991年アルバム「ambivalence」、リミックスアルバム「SAKIYA REMIXED WORKS VOL.1 夏」をリリース。
1992年アルバム「BOTANY OF LOVE」リリース。ほぼ全曲を作詞・作曲・編曲する。 ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」を日本人の他アーティストに先駆けてカバーする。7月にリリースした「HEAVENLY SKY」はニッポン放送のショーアップ・ナイターのイメージソングとしてオンエアされた。
1993年アルバム「HOLIDAYS」リリース。ほぼ全てのアレンジを他人に任せるという異色作。崎谷本人によると「失恋の痛手を癒すために作ったアルバム」との事。
1994年4月にシングル「Rooms」をリリース。丸井提供のフジテレビ深夜番組『Rooms』のエンディングテーマとしてオンエアされた。11月にリリースした「遅すぎると僕は思えない」には「誰のために雪は降る」のクリスマスソングをカップリングしている。同月リリースのアルバム「delicate」は、秋元康とのデビュー作以来となるコラボレーションによる、ポップスを追求した繊細でメロディアスなアルバムとなった。メジャーレーベルでのアルバムリリースは本作が現時点では最後となっている。
1995年9月にシングル「抱きしめたい」ではヒップホップ曲を、11月にはクラッシクな初のインストゥルメンタルアルバム「MY GRAFFITI 」をリリースした。日本テレビ系のドラマ「たたかうお嫁さま」のサウンドトラックで、主題歌を歌う松任谷由実の「円舞曲」のストリングスバージョンが収められている。
1997年4月にシングル「Domani/Oggi」をリリースする。これは、小学館が創刊した「Domani」「Oggi」の2つの同名の‘雑誌イメージソング’で、その先駆けとなった。8月にシングル「Get Started」リリース。現時点ではメジャーレーベルでのラストシングルとなる。
1998年デビュー以来のPONYCANIONを離れ、自主レーベルでの活動へ移る。
1999年〜2000年楽曲提供、映画音楽等を中心に活動。また、以前からファンの要望の高かったオルゴールアルバム、ピアノインストルメンタルアルバムをリリースした。
2001年実に7年ぶりのアルバムとなる「Soul Archeology」リリース。また、斉藤由貴と七瀬なつみの舞台(「メイリングドラマ」と呼称)「フレンズ」に出演。崎谷は舞台中央奥に座し、生演奏でのBGMと挿入歌を担当。この舞台は好評で、2002年、2004年にも再演される。
2003年古巣PONYCANIONからベスト盤「complete best "LOVE BALLADS"」リリース。16曲を崎谷本人とファン投票から選んでいるが、「もう一度夜を止めて」はオリジナルアレンジが、「Tomorrow」は映画「東京原発」の主題歌として初めて収録された。
2004年~2006年喉の病気を患い、治療に専念するため一切のライブ活動を休止する。映画音楽、楽曲提供を中心に活動している。
2007年ライブ活動を再開(予定)。
[編集] その他
ソロデビュー当時、秋元康が彼につけたキャッチコピーは「崎谷は、憂鬱だ。」。 また、曲の雰囲気から「歌う哲学者」「ラブソングの帝王」とも呼ばれている。 これらのこととCDジャケットの雰囲気から、「無口で、気難しい」イメージが先入観としてつきまとうようだが、当の本人はよくしゃべる気さくな人柄である。 2006年、出演したテレビのオーディション番組で東野幸治に音楽のことなら何でも知っているというところから「仙人」と呼ばれた。
1990年代、冬の苗場スキー場でライブを行っている際、このエピソードを話して観客の笑いを誘っていた。2000年代、ライブ中のMCが長くなった際に「セミナー講師ではありませんよ。」と話して観客の笑いを誘っていた。
[編集] 代表曲
- 思いがけないSITUATION(映画「いとしのエリー」主題歌)
- もう一度夜を止めて(シチズンライトハウスCMソング)
- Because of Love(オービックCMソング)
- 涙が君を忘れない(映画「江戸城大乱」主題歌)
- HEAVENLY SKY(ニッポン放送「ショーアップナイター」イメージソング)
- Rooms(フジテレビ「Rooms」エンディングテーマソング)
- Domani(小学館「Donmani」イメージソング)
- Oggi(小学館「Oggi」イメージソング)
- Get Started(NHK「スタジオパークからこんにちは」オープニングテーマソング)
など
[編集] サウンドトラック
[編集] 楽曲提供
- 秋元薫「LOVE LETTER」「 今日はひとりきり」「ナルシスト」「BEGINNING」
- 石井聖子 「DOOR」「spoon」「lie」(プロデュース・作曲・編曲)恋態(編曲)
- 石田燿子 「sharing sweet time」(作曲・編曲)
- 稲垣潤一 「the Rule Of Love」「トライアングル」「愛しさの瀬戸際」
- 井上あずみ 「風の言葉」(作詞・作曲・編曲)
- 井上昌己 「神様のミステイク」(作曲)
- 今井優子 「MORNING~ある朝の風景」「ボードレールと眠る部屋」(作曲)
- 岩男潤子 「Dream Dream」「はじめてのさよなら」「風のジャンヌ」「あそびに行こうよ」(作曲・編曲)
- 上田浩恵「DECEMBER」「WINDS OF LOVE」「東京DAY DREAM」「Help me Cupid」「Wonderlight」「夜明けまでは」(作曲)「ときめき未来系」「風の少年」(プロデュース・作曲・編曲)
- 植村花菜 「melody」(編曲)
- 奥井雅美 「サンクチュアリ」「虹」(作曲・編曲)「射手座の月の衣に」(作曲)
- かとうれいこ 「月とラプソディー」「Weekend Lovers」「私の宝物」(作曲・編曲)
- 国生さゆり 「雪のララバイ」(作曲)
- 彩恵津子「雨に描いたリグレット」「リバーシブルで恋してる」「雪のバレンタイン」
- 斉藤由貴 「月野原」「指輪物語」「水の春」「アクリル色の微笑」「ひまわり」「さよなら・さよなら!」「振り袖でピースサイン」「LUCKY DRAGON」「N'oubile pas mai~五月を忘れないで~」「あなたの存在」「大正イカレポンチ娘」「MA HI RU」「このまま」「意味」(作曲・編曲)「夢の中へ」(編曲) 他多数
- 柴咲コウ 「色恋粉雪」(作曲)他
- 少年隊 「クリスマスまで帰れない」(作曲)
- 相馬裕子 「友達のまま」「さよならした理由」「東京の空」(作曲)
- 高橋真梨子 「真昼の別れ」「never my love」「虹」「色のたより」(作曲)「engage」(作曲・編曲)他多数
- 谷山浩子「夕焼けリンゴ」「ガラスの巨人」「LUNA」「DOLL HOUSE」「DOOR」「あそびに行こうよ!」
- 谷村有美 「ときめきをBelieve」(プロデュース・作曲・編曲)
- 高嶋政宏 「solid gold」(作詞・作曲・編曲)他
- 田原俊彦 「願いを星の夜に」(作曲)
- 豊嶋真千子 「いつか瞳の奥の」「ami」(作曲・編曲)他
- 中村由真 「砂に立てたキャンドル」「千年の涙」(作曲)
- 中山美穂 「これからのI LOVE YOU」(作曲・編曲)
- 二名敦子「オレンジバスケット」
- 拝郷メイコ 「蒼い花」(作曲・編曲)
- B21スペシャル 「お世話になりました」(プロデュース・編曲)
- 未来-miku- 「穏やかな風」(作曲・編曲)
- Lyrico 「トパーズ」(作曲)
[編集] 外部リンク
崎谷健次郎オフィシャルウェブサイト
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