天海祐希
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天海 祐希(あまみ ゆうき、1967年8月8日 - )は、東京都台東区上野出身の女優。本名、中野 祐里(なかの ゆり)。
元宝塚歌劇団月組男役トップスター。
身長171cm。血液型O型。研音所属。
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[編集] 来歴・人物
生家は上野で建設関係の会社を経営。家族は両親と兄・弟。本名・芸名ともに実父が命名した。
宝塚ファンの担任の影響で宝塚歌劇を志望、受験準備のため大滝愛子のスタジオに通っていた。
菊華高等学校(現・杉並学院高等学校)2年修了後の1985年、宝塚音楽学校に首席で入学。入学試験の際、植田紳爾は第一印象の華やかさに「お母さん、よくぞ産んでくださった」と驚いた。なお宝塚音楽学校入学は首席だったが卒業は18番だった。
1987年宝塚歌劇団に入団、「サマルカンドの赤いばら」で初舞台。同期に歌手の姿月あさと・女優の絵麻緒ゆう・匠ひびきなどがいる。
同年、バウホール公演「青春の旋風~リトル・ヒーロー三四郎」で早くもブーン役に抜擢され、年末公演の「ミー・アンド・マイガール」で研一にして新人公演に初主演。
1993年に史上最短の7年で月組男役トップに就任。
1995年12月、「ミー・アンド・マイガール」で退団。
- 在団中は歌劇団屈指の観客動員力を誇っていたことに加え、相手役の麻乃佳世と同時退団だったこともあり、ファンのみならず歌劇団サイドからも非常に惜しまれての退団だった。
[編集] 主な出演作
[編集] 宝塚時代の作品
- 『ミー・アンド・マイガール』87年新人公演初主演。95年には退団公演となった。
- 88年『南の哀愁/ビバ!シバ!』
- 89年『赤と黒』(バウホール公演)
- 『 新源氏物語/ザ・ドリーマー』
- 90年『川霧の橋/ル・ポアゾン』
- 91年『ベルサイユのばら』
- 『銀の狼/ブレイク・ザ・ボーダー』
- 92年『PUCK/メモリーズ・オブ・ユー』
- 93年『 グランドホテル/BROADWAY BOYS』
- 『花扇抄 /扉のこちら/ミリオン・ドリームズ』(トップお披露目)
- 94年『風と共に去りぬ』
- 『夢の10セント銀貨』
- 『エールの残照/TAKARAZUKA・オーレ!』
- 『LE MISTRAL・・・鏡の中に消えた男・・・』
- 95年『ハードボイルド・エッグ/EXOTICA!』(阪神・淡路大震災のため東京公演のみ)
- 『ある日どこかで-SOME WHERE IN TIME-』
[編集] 退団後の出演作品
退団決定後に幾多かの芸能事務所から勧誘があったが、天海の親友が当時在籍していたフライングボックスに所属。 『利家とまつ~加賀百万石物語~』で共演した唐沢寿明に誘われ、2003年1月1日付けで現在の所属事務所である研音へ移籍。
[編集] 映画
1996年
- クリスマス黙示録(杉村葉子)
1997年
- MISTY(ミスティー)(真砂)
1999年
- 必殺仕事人(おとよ)
- 残侠(志垣市子)
- プリンス・オブ・エジプト((声優)ツィッポラ)
- 黒の天使vol.2(魔世)
2001年
- 狗神(坊之宮美希)
- 連弾(佐々木美奈子)
- 「柔らかな頬」デジタルハイビジョン上映(森脇カスミ)
- 千年の恋 ひかる源氏物語(光源氏)
2002年
- 突入せよ!『あさま山荘』事件(佐々幸子)
- うつつ -UTUTU-(傘の女)
2003年
- ござまれじ(竹村ゆり)
2004年
- 世界の中心で、愛をさけぶ(朔太郎(現代)の上司)
2005年
- いぬのえいが(美春)
2007年
- バッテリー(原田真紀子)
[編集] ドラマ
1996年
- 橋の雨(江坂衣津子)
- 家族注意報!(川田歩)
1997年
- シングルス(小野寺あさひ)
- 左手に告げるなかれ(八木薔子)
1998年
- 石光真清の生涯(お花)
- デジドラ「ワンシーン」レンタルビデオショップ編(祐希)
- 新選組血風録(お清)
- 殴る女(立花蓉子)
- 七曲署捜査一係'98(菊地久子)
1999年
- 素敵にライバル(尾形陽子)
- 恋愛詐欺師(篠原裕美)
2000年
- 蒼天の夢~松蔭と晋作・新世紀への挑戦~(高須久子)
- 女検死官(頼口涼子)
2001年
- 柔らかな頬(森脇カスミ)
- 歌恋温泉へようこそ(幸子)
- 凍える牙(音道貴子)
- Fighting Girl(三井祥子)
- 水曜日の情事(佐倉あい)
- 過去の過ちから、夫を自分の親友に奪われるリフォーム会社の女社長役。
2002年
- 利家とまつ~加賀百万石物語~(佐々成政の正室・はる)
- 東京物語(カメラマン)
- あした吹く風(猪熊鈴子)
- 薔薇の十字架(高畑暁)
- 過去のトラウマから、「男は要らないが子供は欲しい。」と熱望するキャリアウーマン役。
2003年(この年研音に移籍)
- 落合扶樹と共同主演。
- 父親の死をなかなか受容できない主人公・星野を見かね、長野県の山村にある亡父の実家に親子で「山村留学」する主人公の母親・涼子役。
- 流転の王妃・最後の皇弟(李香蘭)
2004年
- 天国への応援歌 チアーズ~チアリーディングにかけた青春~(中尾静江)
- ロックド・イン症候群(田島いずみ)
- 離婚弁護士(間宮貴子)
- 渉外弁護士として華々しく独立したつもりが、ひょんなことからどの弁護士も嫌がる家事・民事事件といった小口案件ばかり扱う羽目になる女性弁護士役。
- ラストプレゼント~娘と生きた最後の夏(平木明日香)
2005年
- 離婚弁護士スペシャル(間宮貴子)
- 離婚弁護士II~ハンサムウーマン~(間宮貴子)
- 女王の教室(阿久津真矢 - 主人公)
- 成績第一主義の冷徹な小学校の女教師役。前年共演した福田麻由子と再共演。
- 女の一代記(フジテレビ)
- 危険なアネキ(フジテレビ)(間宮貴子)第8話 ゲスト
- 日本酒の試飲のシーンに、ドラマ『離婚弁護士』の役柄のまま登場。
2006年
- キッチン・ウォーズ(フジテレビ:2006年2月25日放送)(香坂真琴)
- 仕事はバリバリこなすが、家事・育児は夫に任せきりだった。そんなある日、夫・哲治(佐々木蔵之介)の交通事故死により苦手な家事や料理に悪戦苦闘しながらも家族の再生を目指す、という主人公のキャリアウーマンを演じた。
- 佐々木蔵之介とは3回目の共演。(1. 離婚弁護士シリーズ 2. ラストプレゼント 3. キッチン・ウォーズ)
- 女王の教室スペシャル(阿久津真矢 - 主人公)
- 2005年に放送された今作が、大反響を呼び、急遽スペシャルが放送された。そこで主人公阿久津真矢の壮絶な過去が明らかにされた。つまり連続ドラマ編は、エピソード3と言う事になる。
- トップキャスター(フジテレビ系:2006年4月-6月)(椿木春香)
- 真実をあぶり出しスクープを狙うことに命を懸けているキャスター(アンカーウーマン)役。一見冷酷に見えるが実は…。この作品で、彼女は月9ドラマ初主演(とともに月9主演女優最年長)となった。
2007年
- 演歌の女王(日本テレビ: 2007 年1月-3月)(大河内ひまわり)
- 次々と不幸に襲われるダメ演歌歌手を演じる。
- 「女王の教室」のスタッフ陣が再集結した連続ドラマ。
[編集] 舞台
1999年
- マヌエラ~燃える上海 恋する女~(マヌエラ(永末妙子))
- 天海祐希のピエタ(永井友子)
- パンドラの鐘(ヒメ女)
2003年
- オケピ!~The Orchestra Pit~(ハープ(如月さん))
- 阿修羅城の瞳 BLOOD GETS IN YOUR EYES(2003年)(闇のつばき / 阿修羅)
[編集] ラジオ
[編集] CM
[編集] 宝塚時代に出演したもの
[編集] 退団後に出演したもの
- UCCブラック無糖缶コーヒー
- 資生堂 UVwhite
- 武田薬品工業
- 月桂冠
- サントリー
- 花王ソフィーナ
- NTT西日本
- 旭松食品
- 片岡物産
- アリコジャパン
- THE RIVER PLACE
- 日本和装
- アサヒ飲料十六茶
- レリアン
- 日本ハム 美ノ国
[編集] 受賞歴
- 1996年
- 1997年
- 日本アカデミー賞 第20回 新人賞(クリスマス黙示録)
- 1998年
- 99年度E-ライン・ビューティフル大賞
- 1999年
- 99年度第3回日刊スポーツドラマグランプリ(7~9月期)主演女優賞(NHK「素敵にライバル」尾形陽子役)
- 2001年
- 第33回シッチェス映画祭 ファンタスティック部門 (スペイン)ファンタスティック賞女優賞(「狗神」坊之宮美希役)
- 第14回日刊スポーツ映画大賞助演女優賞(「連弾」佐々木美奈子役)
- 2002年
- 01年度 第5回日刊スポーツドラマグランプリ(10~12月期)助演女優賞(フジテレビ系「水曜日の情事」佐倉あい役)
- 第23回ヨコハマ映画祭主演女優賞(「狗神」坊之宮美希役 / 「連弾」佐々木美奈子役)
- ブルーリボン賞 第44回 主演女優賞 (「狗神」坊之宮美希役 / 「連弾」佐々木美奈子役/「千年の恋 ひかる源氏物語」光源氏役)
- 2001年ニフティ映画大賞主演女優賞 (「狗神」坊之宮美希役 / 「連弾」佐々木美奈子役)
- 第25回日本アカデミー賞優秀助演女優賞 (「千年の恋 ひかる源氏物語」光源氏役)
- 01年度第5回日刊スポーツドラマグランプリ(1~3月期)助演女優賞 (NHK「利家とまつ」佐々成政・正室 はる役)
- 01年度 第5回日刊スポーツドラマグランプリ・年間グランプリ助演女優賞 (CX系「水曜日の情事」佐倉あい役) 「利家とまつ」佐々成政・正室 はる役で第3位に入賞
- 2004年
- 2005年
- 第16回日本ジュエリーベストドレッサー賞ジュエリーベストドレッサー賞(30代部門)
- 04年度 第8回日刊スポーツドラマグランプリ・年間グランプリ主演女優賞 (CX系「離婚弁護士」間宮貴子役) 「ラストプレゼント」平木明日香役で第3位に入賞
- 第46回ザ・テレビジョン ドラマアカデミー賞主演女優賞 (日本テレビ系「女王の教室」阿久津真矢役)
- 2006年
- 05年度 第9回日刊スポーツドラマグランプリ・年間グランプリ主演女優賞 (日本テレビ系「女王の教室」阿久津真矢役)
- 第32回放送文化基金賞番組部門・個別分野出演者賞 (日本テレビ系「女王の教室」第1回、最終回の演技)
- 第43回ギャラクシー賞・ギャラクシー個人賞 (「女王の教室」(日本テレビ)、「離婚弁護士II」「越路吹雪 愛の生涯」「キッチンウォーズ」(フジテレビ)の演技 )
- 月間TVnavi 4月~6月期 ドラマ・オブ・ザ・イヤー2006 最優秀主演女優賞(「トップキャスター(フジ系)」椿木春香役
[編集] エピソード
- 宝塚時代の愛称である『ゆり』は本名に由来しており、芸名も本名から一字とって付けている。
- 趣味はニュース番組を見ること。
- 好きなアーティストはCHAGE&ASKA、ゴスペラーズ。
- 2006年に「理想の上司」にランクイン。
- 南野陽子とプライベートで仲が良い。
- KIRIN「お酒と生活文化研究所」の「会社(職場)の人とのお酒の飲み方に関する意識調査」で、「一緒にお酒を飲みたい女性上司」の第3位に選ばれた。
- NHKのトーク番組に出演した際、「私を支えた3人の男」として作家の浅田次郎、俳優の竹中直人、NHKアナウンサーの畠山智之を挙げている。
[編集] 外部リンク
宝塚歌劇団 | |
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劇団統括団体:阪急電鉄 |