三角州
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三角州(さんかくす、元の用字は三角洲)は河口付近で見られる地形で、枝分かれした2本以上の河川(分流)と海で囲まれた三角形に近い形をしている。ギリシャ文字のデルタ(Δ)に似ていることから、デルタ、デルタ地帯とも呼ばれる。
河川の上流から流れてきた砂などが堆積することにより形成される。大河の場合は河口に複数の三角州が形成されることもあり、それらを総体的にデルタまたは三角州と呼ぶこともある。
形成の条件は、河川からの十分な量の土砂供給があること、河口付近の海底地形が土砂を堆積できる形態であること、河口付近の潮流が土砂を侵食し過ぎないことである。
上記の条件の組み合わせにより、三角州の形態は単純なデルタ状ではなく、円弧状三角州やカスプ状[尖状]三角州、鳥趾状三角州となる。
一般にモンスーンアジアの河川は傾斜が急で流量も大きいため、河川の運搬作用が大きく、河口に三角州を形成している場合が多い。モンスーンアジアでは三角州は主に水田に利用されている。
[編集] 世界の三角州
- ナイルデルタ
- メコンデルタ
- アマゾンデルタ
- ヴォルガデルタ
- ドナウ・デルタ
- ミシシッピデルタ-鳥趾状三角州
- 黄河デルタ
- 長江デルタ
- 珠江デルタ
- インダスデルタ
- オリノコデルタ
- ガンジスデルタ
- ニジェール・デルタ
[編集] 日本の三角州
[編集] 関連項目
- 分流
- 三角江(エスチュアリー)