三田尻中関港
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三田尻中関港(みたじりなかのせきこう)は、山口県防府市にある山口県管理の港湾。隣接する三田尻港と中関港を総称して呼ばれる。重要港湾に指定されている。
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[編集] 歴史
関ヶ原合戦以後、毛利氏が防府を拠点とするに当たって軍港・商港として整備したのが始まり。江戸時代、当地を治めていた毛利氏による「三白政策」により米・塩・紙を増産する政策にあわせ、これらの商取引の為に活用されたとされている。
昭和に入り、水資源の豊富な近隣の塩田跡に工場群が進出するのにあわせ、工場生産品を輸出する港湾として設備の拡充が続けられた。特に、自動車メーカーのマツダが主力工場の一つを防府市に設置したことから、近年では中関地区を中心に自動車の輸出港としての活用がめざましい。
[編集] 主な施設
いずれも商港(工業港)であるが、三田尻港からは防府市野島への高速艇による旅客航路がある。
[編集] 三田尻地区(築地地区)
カネボウ向けなどの資材・製品の取引が主であったが、昨今は、トヨタ自動車の車両輸送基地としての役割も担っている。
[編集] 中関地区
マツダ株式会社防府工場の完成自動車の輸出などのほか、中国上海などとのコンテナ定期航路も設けられコンテナ貨物の取引も増えている。
[編集] 参考
- 2001年7月28日、音楽事務所「オフィスオーガスタ」所属のミュージシャン(杏子、スガシカオ、元ちとせ、等)による合同野外ライブイベント「オーガスタキャンプ2001」が中関港で開かれた。このとき、山崎まさよしが曲間のトークで、かつて防府在住の頃に中関港でアルバイトしていたことに触れている。なお、このときの模様はNHK衛星第2テレビで録画放映された。
[編集] 外部リンク
- 三田尻中関港の概要 - 山口県港湾課