三國志VIII
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三國志VIII | |
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ジャンル | 歴史シミュレーション |
対応機種 | Windows95~XP Macintosh プレイステーション プレイステーション2 プレイステーションポータブル |
開発元 | コーエー |
発売元 | コーエー ソースネクスト(スリムパッケージ版のみ) |
人数 | 1~8人 |
メディア | CD-ROM DVD-ROM[Win/with パワーアップキット(DVD-ROM版)のみ] |
発売日 | 2001年6月29日[Win] 2002年1月24日[PS2] 2002年1月25日[Win/パワーアップキット] 2002年2月22日[Mac] 2002年10月25日[Win/with パワーアップキット(DVD-ROM版)] 2003年4月3日[PS2/with パワーアップキット] 2006年1月19日[PS2/定番シリーズ] 2006年3月31日[Win/スリムパッケージ] |
価格 | 11,800円(税抜き)[Win,Mac] 5,800円(税抜き)[Win/パワーアップキット] 13,800円(税抜き)[Win/with パワーアップキット] 1,886円(税抜き)[Win/スリムパッケージ] 9,800円(税抜き)[PS2] 1,980円(税抜き)[PS2/the Best] |
三國志VIII(さんごくし・エイト)はコーエーから発売された歴史シミュレーションゲーム・三國志シリーズの第8作。パソコン版で発売された後、プレイステーション2に移植された。
目次 |
[編集] 概要
前作に引き続き武将プレイである。そのため、ゲームオーバー条件は前回と基本的に変わらない。武将数は551人。武将の身分は、前作の君主、太守、軍師、一般、在野の5つに加え、頭目、同志、軍団長(PS2版では都督)が増えた。
今作では新たに放浪軍というシステムが設けられた。放浪軍は都市を持たない勢力のようなもので、客将として保護されていた劉備のような状態を再現している。放浪軍では君主は頭目、一般は同志という身分になる。
今作では武将同士の関係として、新たに義兄弟と仇敵が設けられた。義兄弟であれば戦争前に士気が上昇したり、自分が下野したら相手も後を追って下野したり、放浪軍に必ず参加したりといった大きなメリットがある。一方仇敵は、相手に暗殺を仕掛けることができたり、同じ軍にいる場合は戦争前に士気が下がったりといったことが起こる。
イベントで結婚することもでき、結婚していることで起こるイベントや特技の伝授、さらにパワーアップキットでは子供の育成もすることができた。
また、強大勢力に対抗する連合を組むことができた。連合を組むことで、自勢力だけでは対抗し得ない大勢力に対しても対抗できるようになり、一方組まれた側は連合参加勢力を一つずつ潰していかなければならないという苦労が生じた。
悪名という隠しパラメータも存在する。これは略奪や斬首といった行為をすると上昇していき、悪名が高いと在野武将があってくれなかったり連合を組まれやすくなったりといったデメリットがある。しかしこれは斬首が制限され、気を使っていると相手勢力の武将を減らせないという状況に陥るため、悪名高いシステムといわれることとなる。
なお、通常プレイではまず起こりえないが、350年になると強制的にバッドエンドを迎える。
[編集] シナリオ
今作の特徴としてシナリオの多さがある。184年の黄巾の乱から234年の北伐まで1年ごとに選択できる。そのため、通常ではプレイできない区星勢力でプレイするなどマニアックな楽しみ方もできた。また、主な勢力には独自のオープニングが用意されており、三国鼎立後は魏・呉・蜀の3国に必ず独自のオープニングがある。
パワーアップキットやPS2版では241年、249年、263年の諸葛亮死後のシナリオも選択できるようになり、三国時代後期の人物を中心に、60人の武将が追加された。ただし、それでも最終の263年シナリオでは人材不足である。もっとも、太守不在状態でも空白地にはならないため、頭数不足でクリアできなくなる心配はほとんどない。
さらにPS2版オリジナルとして、全武将が一堂に会した「英雄集結」シナリオが追加された。年代設定は271年になっているが、実際の271年の状況とは関係なく、全武将を集結させた架空シナリオである。このシナリオのみ寿命の設定がない。
また、257年の諸葛誕反乱のシナリオや264年に鄧艾や鍾会が反乱を起こしたというifシナリオがユーザーズページからダウンロードできる。これは通常であればファンクラブに入っていないとダウンロードできないが、DVD-ROM版では最初から付属している。