ワールドブリッツ小山
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ワールドブリッツ小山(-おやま)は、栃木県小山市をホームタウンとしてかつて活動したサッカーのクラブチームである。
栃木県では1993年のインターハイの開催に備えて、県内初の本格的サッカースタジアムとして栃木県グリーンスタジアムが宇都宮市にオープンするなど、サッカー熱が高まった。それに呼応する形で、東日本JR古河FC(現・ジェフユナイテッド市原・千葉)、あるいは小山市に工場を持っている富士通サッカー部(現・川崎フロンターレ)が当地を本拠にJリーグ入りを目指す動きがあったが、前者は千葉県(当初習志野市だったが、スタジアム設置の際の騒音がネックとなり市原市に変更)に拠点を置いたことや栃木県も誘致活動に消極的だったことを受けて、また後者も後にチームの所在地である神奈川県川崎市でJリーグを目指すことからこれらは断念せざるを得なかった。
それらに代って、栃木県を最初からホームタウンとするサッカークラブでJリーグ入りを目指そうということで、小山市でこのワールドブリッツ小山が結成された。具体的には同市に専用サッカースタジアムを建設し、市民からの資本参加を仰ぎながらチームを作っていくというもので、かつて日本代表でも活躍した戸塚哲也選手らも在籍。栃木県社会人リーグに籍を置き、1996年度の天皇杯全日本サッカー選手権大会(この年から都道府県代表制度が導入)で最初の栃木県代表の座にも輝き、1回戦でヴィッセル神戸(当時ミカエル・ラウドルップらが在籍)とホームの栃木県グリーンスタジアムで対戦したが0-7で大敗を喫した。
その後、メインスポンサーと周囲関係者との方向性に食い違いが発覚し、また地元小山市をはじめとする自治体の支援も不充分だったとして1998年に小山市でのプロ化を断念。代って壬生町にショッピングセンター一体型のサッカー場を建設する案も浮上したが、これも見送りとなった。その後宇都宮市に移転し「ワールドサッカー」というチーム名で栃木県社会人リーグに在籍したが、現在は活動休止状態の模様である。
[編集] 関連項目
- 栃木サッカークラブ(現在・日本フットボールリーグ在籍)