出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
リック・ショート（Rick Short, 1972年12月6日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州出身のプロ野球選手である。東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する内野手で、背番号は55。
[編集] 略歴
[編集] 経歴
- 2003年にロッテに入団。登録名は「ショート」。背番号は44だった。オールスターゲームでは、その名前からあまり守ったことがないのにもかかわらず、遊撃手部門でたくさんの票を獲得したというエピソードも残している。2006年の開幕前、選手層が薄いという楽天のチーム事情から、本当に遊撃手を守らせる構想があったが、惜しくも（？）このシーズンは遊撃手を守ることはなかった。
- 登録上は「ショート」だったが、アナウンス時にポジションと名前である「ショート」を同時に言うのは紛らわしかったため、開幕からホームゲーム、ビジターゲームの全試合でフルネームである「リック・ショート」をアナウンスするようになった。ちなみにマリーンズファンからも「リック・ショート」コールで呼ばれた（彼の場合フルネームでも名前が長くなかったため、「リック・ショート」コールに影響はなかった）。
- 2006年から楽天でプレー。登録名は「リック」となる。円熟味さえ感じさせるスプレー打法で活躍中。開幕の時の打順は7番だったが､以降、1番や、3、5、6番とさまざまな打順で先発出場している。フェルナンデス、山崎武司の両名が怪我で先発できなかった6月1日には4番での先発出場もあった。2006年の先発出場104試合中、1番が9試合、3番が21試合、4番が1試合、5番が29試合、6番が25試合、7番が19試合だった。一方、守備に関しても状況に応じて上記の通り様々なポジションを任されている（先発出場104試合中、一塁手36試合、二塁手15試合、三塁手11試合、左翼手36試合、指名打者3試合）。オールスターの投票では4月は左翼手を守る事が多かったため外野手としてノミネートされていた。本来はあまり守備が得意ではないフェルナンデスを一塁手、リックを三塁手として起用したいところだが、リックの三塁守備はエラーは少ないものの、スローイングに難があり（例えば、2アウト・ランナー1塁の場面でサードゴロをセオリーのファーストではなく2塁手がカバーに入るよりも前にセカンドに投げてしまうといったプレーがある）、主に一塁手や左翼手を守っている。
- 2006年の最終打率は.314で、イーグルスのチーム内首位打者。リーグ内でも3位に入った。
[編集] 人物・エピソード
- 高須洋介に顔が似ている。本人もそう思っているらしい。
- 性格は極めて真面目で温厚。寡黙で割合無表情なところも高須と似ている。
- アベレージヒッターで守備の人という印象が強くあるため、「助っ人らしくない助っ人」と言われることもある(バッテリー以外経験済みと言われ何処でも守れる選手ではあるが、残念ながらその守備力は高くはない)。チーム成績が芳しくない状態にあって打撃成績が上位をキープしているのは立派である。2006年は8月までホームラン0本のまま打率3割を維持していたが、ようやく8月12日の西武戦で第1号を放つ。しかも満塁ホームランだった。(因みに、ロッテ在籍の2003年は12本)本人もそのホームランの全く出ない時は（1本以上出た現在でも）本人はそのホームランの少なさを大変気にしている様である。助っ人外国人である以上はホームランを期待されて当然であるが、しかしヒットを打つ技術は秀逸のものがある。
- 2006年楽天最終試合で九回裏二死の場面であと一人出れば今期で引退する飯田に回るという場面で代打に出される。打席に行く前に『飯田さん、頑張るから』と声を掛け、打席に向かい、その飯田はリックの発言に涙を浮かばせる。結果セカンドゴロに終わるが、この時もしも飯田に打席が回ってきても飯田は涙で打てなかったという（後に引退の会見の場で発言）。
[編集] 日本プロ野球年度別成績
[編集] 関連項目
