ヨギ・ベラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヨギ・ベラ(Lawrence Peter "Yogi" Berra, 1925年5月12日 - )はアメリカ・メジャーリーグで活躍した捕手。 はじめマイナーリーグでプレーした後、1946年にニューヨーク・ヤンキースと契約、最初はキャッチャーとしては今一つだったため、ベラの前にヤンキースの正捕手を務めていたビル・ディッキーに1年間、徹底的に仕込まれた逸話がある。
本名はローレンス・ピーター・ベラだが、子供の頃に友人のボビー・ホフマン(後ニューヨーク・ジャイアンツでプレー)が映画で見たインドのヘビ使いに歩き方がそっくりだった事から、同じインドのつながりで「ヨギ」と呼び始めたのが言の始まりという。彼の発言は独特の言い回しから、「ヨギイズム」と呼ばれた(下記参照)。
ベラの現役時代のヤンキースは主力にジョー・ディマジオ、ミッキー・マントルらの強力スラッガーと、エースにはホワイティ・フォードを擁しており、正に黄金時代であった。自身も「悪球打ち」と呼ばれる巧打者として活躍し、引退までに打った358本塁打は、当時キャッチャーとして最多の本塁打だった。またベラは13回ワールドシリーズ出場を果たしているが、これはメジャー史上最多出場である。アメリカンリーグMVPも3度受賞した。
引退後はヤンキースのコーチ、監督のほか、ニューヨーク・メッツのコーチなどを歴任。1985年、ヤンキースのオーナーであるジョージ・スタインブレナーと大喧嘩を起こし、「もう二度とヤンキー・スタジアムには来ない」と、長らく球界から身を引いたが、ジョー・ディマジオらの尽力で、1998年にスタインブレナーと和解。1999年にジョー・ディマジオが没した後、彼が務めていたヤンキー・スタジアムでの始球式をベラが引き継いだ。2004年のヤンキース日本開幕戦にも来日し、読売ジャイアンツとのオープン戦では、始球式で金田正一の球を受けるキャッチャーも務めた。現在はアメリカで放映中の保険会社Aflacの広告で、ヨギイズムを披露している("They give you a cash, that's just as good as money"など)。
1972年にアメリカ野球殿堂入り。背番号8はヤンキースの永久欠番。
[編集] 通算成績
- 試合:2120
- 打数:7555
- 安打:2150
- 二塁打:321
- 三塁打:49
- 本塁打:358
- 得点:1175
- 打点:1430
- 盗塁:30
- 三振:414
- 塁打:3643
- 犠打:9
- 犠飛:44
- 四球:704
- 敬遠:49
- 死球:52
- ゴロ併殺:146
- 打率: .285
- 出塁率: .348
- 長打率: .482
[編集] 獲得タイトル・記録
[編集] ヨギイズム
"It ain't over 'til it's over." : (ゲームは)終わるまで終わらない
"I didn't say everything I said." : 全部言った事は言ってない
"You observe a lot by watching." : 観察すればたくさん観察できる
"This is the earliest I've ever been late." : 今まで遅れた中で一番早かったよ
カテゴリ: アメリカ合衆国の野球選手 | ニューヨーク・ヤンキースの選手 | 野球監督 | 1925年生