ヤマハ・T-MAX
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ヤマハ・T-MAX(ティーマックス)は、ヤマハ発動機が生産・販売しているオートバイの車種名。2001年8月より発売開始。車体種別はスクーターとなるが、メーカーではロードスポーツモデルの1台として取り扱っている。
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[編集] 概要
シート下のヘルメットスペースやハンドル下の小物入れ、パーキングブレーキなど、日常使用でのユーティリティー面に気を配りつつも、前後の重量バランスを47:53とし理想の50:50に近付け、また左右のバンク角を他車より深い50度に設定するなど、それまでのビッグスクーターの概念を打ち破る運動性能を身につけたオートマチックスポーツコミューターとして誕生した。そのスタイリングとコンセプトが評価され、2001年度グッドデザイン金賞を受賞している。2004年9月にはビッグマイナーチェンジ(高出力化、EFI化、前後足回り変更、エンジン各部品の変更、一部外装の変更)を行い、翌年9月にはスペシャルを発売。2006年モデルはカラー変更のみとなり、スペシャルは継続販売されている。国内仕様と輸出仕様では、外装やカラーリングが異なり、ABSモデルが追加された。
[編集] メカニズム
搭載されるエンジンは、鍛造ピストンとメッキシリンダーを、また吸気にはフューエルインジェクションを採用した専用設計の499cc水冷DOHC4バルブ並列2気筒。最高出力は38PS(海外輸出仕様は44.3PS)を発揮する。低重心化と前輪への加重を高めるためにシリンダーを水平に配置し、またエンジンのスリム化を図りつつも余計な振動を抑えるため、クランクシャフトを挟んだ反対側に1対の水平対向ピストン式のバランサーを採用している。なお、燃料にはハイオクが指定されている。
スチール製のダイヤモンドフレームに41φのフロントフォークをブラケットで固定し、またエンジンを車体側に搭載して後輪をスイングアーム方式とする(バネ下重量低減)など、それまでのスクーターとは異なる、スポーツモデルと同等の設計が施されている。前後タイヤはフロント14インチ、リア15インチのラジアルを装着している。
余談であるが、実際の性能面は、国内仕様と輸出仕様の差は、全く無い。国内向けモデルは、ドライブプーリーとマフラーで、性能を抑制している。その為、それらを交換する事で、輸出仕様と同等になる。
[編集] ライバルとなる他メーカーの機種
[編集] 関連項目
- ヤマハ・マジェスティ
- ヤマハ・マグザム
[編集] 外部リンク
- T-MAX(ヤマハ発動機) - 国内モデル
- 株式会社プレストコーポレーション XP500/A (T-MAX) - 逆輸入車