フレーム形式 (オートバイ)
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フレーム形式 (オートバイ)
オートバイの車体の骨組みを構成する部分を「フレーム」という。オートバイのフレームにはいくつかの形式がある。
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[編集] クレードルフレーム
クレードルとは「ゆりかご」という意味。フロントタイヤを支えるフロントフォークの支点と、後輪を支えるスイングアームの支点を、エンジンを取り囲むように上下にパイプを配したもの。エンジン下部にまわるパイプが1本のものを「シングルクレードル」、2本のものを「ダブルクレードル」、途中で1本から2本に変わるものを「セミダブルクレードル」という。
[編集] ダイアモンドフレーム
クレードルフレームの変形。エンジン下部にまわるフレーム部材を省略しエンジンをフレームの一部として使ったもの。クレードルフレームの下部を切断したかたちをしている。 例:ホンダ・CB-1
[編集] ボックスフレーム
ダイアモンドフレームの変形。エンジン上部のフレーム部材をエンジンの左右に迂回させたもの。この部分のフレーム部材は断面を日の字や目の字にして強化されたものが多い。ツインスパーフレームも厳密にはこのフレーム形式。
[編集] バックボーンフレーム
フレームにエンジンを吊り下げる形式のもの。ダイアモンドフレームとは異なり、エンジンを強度部材としては用いない。
[編集] アンダーボーンフレーム
主にスクーターに使用されているフレーム形式。フレームを全てをフロア下に収めているため、スカートを着たままでも乗ることができる。
[編集] モノコックフレーム
板材などを用いたモノコック構造のもの。プレス機による大量生産が可能な為、コストを重視するビジネスバイクに多く見られる。また、1979年の競技専用車両・NR500のように軽量化を目的に採用した例もごく僅かであるが存在する。