CLASSICISTRANIERI HOME PAGE - YOUTUBE CHANNEL
SITEMAP
Audiobooks by Valerio Di Stefano: Single Download - Complete Download [TAR] [WIM] [ZIP] [RAR] - Alphabetical Download  [TAR] [WIM] [ZIP] [RAR] - Download Instructions

Make a donation: IBAN: IT36M0708677020000000008016 - BIC/SWIFT:  ICRAITRRU60 - VALERIO DI STEFANO or
Privacy Policy Cookie Policy Terms and Conditions
マザーコンプレックス - Wikipedia

マザーコンプレックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マザーコンプレックスとは、母親に対して、子供が強い愛着・執着を持つ状態を指す。なお、これは正確な心理学用語ではなく和製英語である。俗にマザコンとも略され、この場合子供自体を指して言うこともある。

目次

[編集] 用語の成立と変遷

子どもの母親に関する感情の理論はジークムント・フロイトカール・グスタフ・ユングが唱えた。だが、彼らがマザーコンプレックスという用語は使った事はない。

マザーコンプレックスという用語は日本においてコンプレックス用語が広まった際に、フェティシズム的な意味合いをもって派生した用語であり、変容と混乱を繰り返しながら現在に至った用語である。

エディプスコンプレックスとマザーコンプレックスは混同されがちであるが、マザーコンプレックスにおいては母性が強調されるのに対し、エディプスコンプレックスでは息子の男性性の激しさを強調するという差異がある。

マザーコンプレックスの用語の初出についてははっきりとは分かっていない。だが、昭和40年代には普通に使われるようになった。現代用語の基礎知識には1973年度に初出しているが「母親錯綜」としか述べられておらず定義に関しては曖昧なものであった。また、1970年の長谷川町子の四コマ漫画には当時から親孝行が同じように扱われていた事を風刺したものもある。

1992年テレビドラマずっとあなたが好きだった」(TBS)が大ヒットした。このドラマの主人公・冬彦は実際にはマザコンというよりは母親依存症であったのだが、マザコンに対する嫌悪感もあって一気に歪んだ認識が広まってしまったと言われる。

また、隠語としてはアダルトビデオにおける母子相姦の分類用語として用いられたり、同様に母親と息子の近親相姦を指す用語として使われる事もある。

[編集] 深層心理学における論

マザーコンプレックスと現在呼ばれるものとして、深層心理学の研究者のジークムント・フロイトカール・グスタフ・ユングがその分析を行っている。ただ、これらの論が正しいのかに関しては全く分かっていない。

[編集] フロイトの説明

フロイトによると広義ではマザーコンプレックスは子供が母親との愛情に対して疑問を感じない心理状態のことを指すとされ、その意味ではほとんどの人間は本来幼児期にマザーコンプレックスになるとされる。

フロイトによると、マザーコンプレックスは実際に母親が与えた心理的な原因にあるのではなく、母親が読んでくれたメルヘンな物語からきているとされる。物語では、優しい母親が現れる一方で、ひどい母親も現れるため、その相反するイメージが強烈でいつまでも残ってしまうため、結果的に母親に執着してしまうのであるという。彼は親を中心とするファンタジーにその原因を求めたのである。

[編集] ユングの説明

ユングの場合には、その原因は人類に共通の無意識である集合的無意識にあるとし、アーキタイプ(元型)であるグレートマザーにその原因を求めた。彼によると全て男性は女性の人格を無意識の中に秘めていて、それが自らの精神であり永遠の女性の輝きを放っているという。女性性は初め母親の上に投げかけられていて、近親相姦的な母子一体の世界観を作り上げている。それは心的な宇宙における子どもの世界であるが、やがて母親も一人の人間である事を子どもは知り、母親と対決する事により自らの心的世界に理想の女性とするアニマを作り上げるのである。この過程において、母に対して限りない英知と母なる大自然のイメージ、子としての絶対的信頼の感情があるとされ、これは肯定的なマザーコンプレックスと言われる。だが逆に全てを呑み込む死と冥界の場所、夢魔や荒野の魔女といった悪魔的な印象も同時に持つとされ、これは否定的なマザーコンプレックスと言われる。

マザーコンプレックスは男性に多いと一般に考えられているが、ユングの研究によると、実際には純粋な肯定的なマザーコンプレックスは女性に多いとされる。男性の場合は、母は一人の異性であるためアニマの元型が混合しており、母であり恋人のような雰囲気を拭い去れないのに対し、女性はアニムス的なものが入らない限り母と娘を繰り返し、母のような目で夫を見るため、多く干渉し支配を行おうとする。さらに一方では夫の伴侶であり、自分自身の個性が全く育たない。そしてこの抑圧された個性が夫を得意にさせ、男性を絶頂に導くとされる。

さらにこの状況において女性が空虚である事は、男性側に対しそこにあらゆるものが存在するという神秘のイメージを与える。これにより、男性の賛成意見と反対意見の全てを呑み込み、その男性は結果として自分自身を確立する事が出来ず、男性として一人前に生きることが出来なくなってしまうとされる。

これに対し、否定的なマザーコンプレックスは男性にとっては自己去勢を伴い性的不能を招く可能性が高いとされる。だが、この場合も純粋なマザーコンプレックスは女性に多く見られるという。この場合女性は男性にとっては要求が多く、合理的であり、自然的なものを拒否する。本能的な力の全てを母に対する防御に用いているため、自分自身の生活をまともに築く事ができず、ただ母から逃げたいために結婚したり、無意識的に何故か母親と似た男性と結婚したり、全ての社会規範に反抗した結果、月経困難、不妊、流産など激しい困難が起こる事もあるという。

だが、こうしたものがある一方で、母親の権力を打ち破るために知性を養った場合は、優れた判断力を持ち性愛を超え男性を理解出来る女性も生まれるという。こうした場合は結果的にはすばらしい人間になり結婚生活も良好に進む事が多いという。

[編集] 実情

マザコンという言葉は前述の通り非常に通俗的であり、一定の意味を表しているものではない。それゆえに以下で扱われるマザコンもはっきりとした定義がなく、日常的に言われるマザコンの話を取り上げている事を注記しておく。

[編集] 日本

男性ならば特に「母親離れしていない」「自己決断力に欠ける」息子、と言う図式で捉えられ、マイナスイメージをともなうことが一般的になっている。また、日本では、母親に対して親孝行をする男性さえマザコンとみなす女性も多いと言われている。このマザコン男性に対する嫌悪感は、1992年テレビドラマずっとあなたが好きだった」が大ヒットしてから特に顕著となったと言われる。

熟年の女性に思慕を抱く若い男性、また熟年の芸能人・女優のファンである若い男性などをも、「マザコン」と呼んで罵倒する若い女性もいる。そのため、日本では男性を揶揄・軽蔑する言葉としては非常に用いられることが多いものの一つであると言える。

マイナスイメージを持つことの多いマザコンだが、日本でも昔からそう思われていたわけではない。社会学的、人類学的に考察した場合には、マザコンは母親に自分自身の成長を見せようと努力する傾向があるとされ、社会的に成功した者の多くが少なからずマザコンであったとされる。豊臣秀吉など、マザコンで出世した男性は、親孝行な息子として周囲から尊敬される傾向があった。

近年日本では「一卵性母娘」と言われるマザコンの女性も増えている。ただし女性の場合は、微笑ましいこと、あるいは現代的なこととして好意的に報道されることも多く、男性のようなマイナスイメージを伴わない事が多い。むしろ女性芸能人などは母親との距離の近さをアピールして好感度を高めるなどの現象が認められる。一方女性の摂食障害には、しばしば母離れできないマザコンの心理が影を落としているという指摘もある。

[編集] イタリア

イタリアでは家族の絆を重視する価値観が強く,成人してなおマザコンを隠さない人(マンモーネ(mammone)と呼ばれる)は「母親思い」で「家族を大切にしている」と肯定的に見られる傾向がある。3〜40代の実家に住み続ける比較的高所得のホワイトカラーをさすマモーニと言う言葉があるが,本人や周囲も特に問題と考えていないのが現状である。

[編集] アメリカ合衆国

英語ではくだけた会話ではmama's boyやmommy's boyなどとマザコンをいう。ベトナム戦争の時に父親が戦場に行っていなかった家庭の子供が、成長した後まともに大人の女性を愛せなくなっており、これが問題とされた事がある。

アメリカにおいてmother's boyは女性には嫌悪されるが、これは母親のために女性を愛する事ができないほど極端なものであり、人格障害ではないかとも言われている。

エイブラハム・リンカーンジョン・F・ケネディも、もし日本人であればマザコンに挙げられる可能性があるが、彼らは米国では親孝行な息子として知られる程度である。

なお、アメリカやイギリスなど英語圏においての「マザーコンプレックス」とは、母親による子供への精神的・肉体的な暴力を指す言葉として認識されており、日本のそれとは解釈が全く異なるので使用の際は注意が必要である。

[編集] 中国

中国の家族は一般に絆が非常に強く、仲が良くても全く問題にする気配はない。マザコンに近い中国語の用語としては「恋母情結」というものがあるが、この用語は恋人に対して、母親に似た人を選ぶことだとされており、フロイトの概念の用例の一部借用に留まっている。

日本で現在広まっている用法のように、たとえ母親に依存していても、あまり良くないかもしれないとは考えられても、重要な問題だとは認識されていない。中国では大きくなった息子が母親と手を繋いで歩いている事も多々あるとされる。

[編集] マザーコンプレックスを扱ったドラマ

[編集] アニメ・漫画などで見られるマザコン

[編集] 参考文献

  • 『ユングの心理学』(秋山 さと子、1982年) ISBN 4061456776

[編集] 関連項目

Static Wikipedia 2008 (no images)

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - bcl - be - be_x_old - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - co - cr - crh - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dsb - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - ext - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gan - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - hak - haw - he - hi - hif - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kaa - kab - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mdf - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - mt - mus - my - myv - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - quality - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - rw - sa - sah - sc - scn - sco - sd - se - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sr - srn - ss - st - stq - su - sv - sw - szl - ta - te - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu -

Static Wikipedia 2007 (no images)

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - bcl - be - be_x_old - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - co - cr - crh - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dsb - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - ext - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gan - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - hak - haw - he - hi - hif - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kaa - kab - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mdf - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - mt - mus - my - myv - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - quality - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - rw - sa - sah - sc - scn - sco - sd - se - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sr - srn - ss - st - stq - su - sv - sw - szl - ta - te - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu -

Static Wikipedia 2006 (no images)

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - bcl - be - be_x_old - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - co - cr - crh - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dsb - dv - dz - ee - el - eml - eo - es - et - eu - ext - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gan - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - hak - haw - he - hi - hif - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kaa - kab - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mdf - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - mt - mus - my - myv - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - quality - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - rw - sa - sah - sc - scn - sco - sd - se - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sr - srn - ss - st - stq - su - sv - sw - szl - ta - te - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu -

Sub-domains

CDRoms - Magnatune - Librivox - Liber Liber - Encyclopaedia Britannica - Project Gutenberg - Wikipedia 2008 - Wikipedia 2007 - Wikipedia 2006 -

Other Domains

https://www.classicistranieri.it - https://www.ebooksgratis.com - https://www.gutenbergaustralia.com - https://www.englishwikipedia.com - https://www.wikipediazim.com - https://www.wikisourcezim.com - https://www.projectgutenberg.net - https://www.projectgutenberg.es - https://www.radioascolto.com - https://www.debitoformtivo.it - https://www.wikipediaforschools.org - https://www.projectgutenbergzim.com