マイケル中村
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マイケル中村(まいける なかむら、1976年9月6日 - )は、奈良県出身のプロ野球選手。北海道日本ハムファイターズ所属。登録名はMICHEAL(マイケル)。ポジションは投手。背番号は36。パシフィック・リーグの歴代シーズン最多セーブ記録保持者(39セーブ)。
変則的なサイドスローと、独特の大きく曲がるカーブが武器(解説者によっては「スラーブ」とすることもある)。2006年からはクローザーを務める。同僚の絶対的セットアッパー・武田久と共に「HAMの方程式」(Hisashi And Micheal)、岡島秀樹も加わると「TOMの方程式」(Takeda,Okajima,Micheal)と呼ばれている。
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[編集] データ
- 身長・体重:178cm・82kg
- 投打:右/右
- 血液型:O
- 出身地:奈良県(一時期オーストラリア在住、日本とオーストラリアの二重国籍)
- 球歴:ウェスリー・カレッジ高校-サウスアラバマ大学-フォートウェイン・ウィザーズ(ミネソタ・ツインズA)-フォートマイヤーズ・ミラクル(同A+)-ニューブリテン・ロックキャッツ(同AA)-エドモントン・トラッパーズ(同AAA)-ツインズ-シラキューズ・スカイチーフス(ブルージェイズAAA)-ブルージェイズ-北海道日本ハム
- ドラフト年度・順位
[編集] プロフィール
- 本名は「マイケル・ヨシヒデ・中村(Micheal Yoshihide Nakamura)」。漢字名は中村吉秀。
- 日本人の父とオーストラリア人の母との間に生まれた。外国生活が長く日本語は苦手で、英語で喋るため通訳を用いている。
- 3歳の時にオーストラリアに渡り、その後メジャーリーグを目指し渡米した。メジャーリーグでは元チームメイトの新庄剛志と対戦経験がある。
- 北海道日本ハムに入団前、千葉ロッテマリーンズのテストも受けていたが、最終的に北海道日本ハムがドラフトで指名した。
- 入団後、登録名を新庄と同じく本名の英語表記MICHEALに変更。欧米でよく男子の名に用いられる「MICHAEL」ではない。マイケルは「父親が間違えたんじゃないですかね」と答えていて、これに対し父親は「ローマ字読みでも読みやすいように付けた」と語っている。NHKのスポーツ中継・ニュースや一部の新聞紙上では「マイケル中村」と表記されることが多い。
- 2005年のルーキーシーズンは開幕一軍も経験。同年3月29日の西武ライオンズ戦に2番手投手として初登板を果たした。以後、中継ぎとして重用され、途中、腰痛で登録を抹消されたものの、32試合登板、3勝0敗1セーブ、防御率2.31という好成績を収めた。特に投球回数は46回2/3ながら奪三振は47、更に後半戦は無失点と、平均で1イニングに1個以上の三振を奪っていることになる。
- 2006年の2年目も開幕一軍を果たした。開幕2連戦で2セーブを記録し、チームの12年ぶり開幕2連勝に貢献した。7月8日の西武ライオンズ戦ではプロ初黒星を喫したが、9月8日のオリックス・バファローズ戦で1983年の江夏豊に並ぶ球団最多タイ記録の34セーブ(翌9日に新記録の35セーブ)を挙げた。9月27日の公式戦最終戦(福岡ソフトバンクホークス戦)では39セーブ目を挙げ、2002年・2003年に豊田清(当時西武)が記録したリーグ最多セーブ記録(38セーブ)を塗り替えた。
- 2006年4月15日の福岡ソフトバンク戦(福岡Yahoo!JAPANドーム)では、10回までソフトバンク打線を無安打無得点に抑えた先発の八木智哉、11回を無安打無得点に抑えた武田久のあとを継ぎ、12回の攻撃を無安打無得点に抑え、参考記録ながら日本プロ野球史上初の「延長の継投によるノーヒットノーラン」を達成した。なお、試合は12回表に北海道日本ハムが1-0と勝ち越したため、武田久に勝ちが、マイケルにはセーブがついている。
- 登板する際には、相性のいい中嶋聡とバッテリーを組んでいる。
- 2006年の日本シリーズでは4試合に登板し、1安打も許さなかった。
- オフには腰痛の改善の為に、ヨガのピラティスのスクールに通っている。
- メジャー時代、ヤンキース一年目の松井にオープン戦初ヒットを許す。
- 無類の釣り好き。
- 自慢のカーブは10歳から投げていてもはや体の一部のようなものとなっており、「いつでも投げられる」ため、キャンプなどでは一切投げない。
[編集] タイトル
- 1回(2006年)
[編集] 記録
- パ・リーグセーブ最多記録保持(39セーブ)
[編集] 通算成績(2006年シーズン終了時)
[編集] 年度別投手成績
※太字は年度リーグ最多記録
年度 | 球団 | 背番号 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールドポイント | 勝率 | 投球回 | 奪三振 | 失点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005 | 日本ハム | 36 | 32 | 3 | 0 | 1 | 12(9ホールド) | 1.00 | 46 2/3 | 47 | 12 | 2.31 |
2006 | 64 | 5 | 1 | 39 | 9(4ホールド) | .833 | 65 2/3 | 67 | 16 | 2.19 | ||
通算 | 96 | 8 | 1 | 40 | 21(13ホールド) | .889 | 112 1/3 | 114 | 28 | 2.24 |
- 初登板:2005年3月29日、対西武2回戦(札幌ドーム)(7回表二死から救援、打者:高木大成)
- 初奪三振:同年4月18日、対千葉ロッテ4回戦(札幌ドーム)(9回表無死、打者:マット・フランコ)
- 初セーブ:同年5月3日、対西武7回戦(インボイスSEIBUドーム)
- 初勝利:同年5月7日、対阪神2回戦(セ・パ交流戦、札幌ドーム)
- 初ホールド:同年5月25日、対広島東洋2回戦(セ・パ交流戦、広島市民球場)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
北海道日本ハムファイターズ - 2007 | |
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1 森本稀哲 | 3 田中賢介 | 4 グリーン | 5 セギノール | 6 田中幸雄 | 8 金子誠 | 9 小田智之 | 10 木元邦之 | 11 ダルビッシュ有 | 12 鎌倉健 | 13 須永英輝 | 16 金村曉 | 17 宮本賢 | 19 清水章夫 | 20 糸数敬作 | 21 武田久 | 22 建山義紀 | 23 尾崎匡哉 | 24 陽仲壽 | 25 立石尚行 | 26 糸井嘉男 | 27 江尻慎太郎 | 28 正田樹 | 29 八木智哉 | 30 高橋信二 | 31 小谷野栄一 | 32 選手兼コーチ 中嶋聡 | 33 橋本義隆 | 34 吉川光夫 | 35 木下達生 | 36 MICHEAL | 37 小山桂司 | 38 武田勝 | 39 川島慶三 | 40 金子洋平 | 41 稲葉篤紀 | 42 スウィーニー | 43 星野八千穂 | 44 山本一徳 | 45 今浪隆博 | 46 植村祐介 | 47 菊地和正 | 48 中村渉 | 49 内山雄介 | 50 市川卓 | 52 紺田敏正 | 53 工藤隆人 | 54 稲田直人 | 55 佐藤吉宏 | 56 駒居鉄平 | 57 飯山裕志 | 58 高口隆行 | 59 金森敬之 | 60 伊藤剛 | 61 押本健彦 | 62 今成亮太 | 63 渡部龍一 | 64 鶴岡慎也 | 65 鵜久森淳志 | 66 ダース・ローマシュ匡| | |
88 監督 ヒルマン | 90 白井一幸 | 77 淡口憲治 | 81 佐藤義則 | 74 厚沢和幸 | 82 平野謙 | 83 オーウェン | 78 二軍監督 福良淳一 | 80 野村収 | 73 島崎毅 | 79 島田一輝 | 76 大村巌 | 71 山中潔 | 72 水上善雄 | 75 川名慎一 |
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球団 | |
北海道日本ハムファイターズ 2004年ドラフト指名選手 |
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1巡目:ダルビッシュ有 | 3巡目:橋本義隆 | 4巡目:MICHEAL | 5巡目:市川卓 | 6巡目:菊地和正 | 7巡目:中村渉 | 8巡目:鵜久森淳志 | 9巡目:工藤隆人 |